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今年に入って何度か指摘しましたが、現在のアメリカの住宅市場売買の50%以上をFirst Time Home Buyer(初めて不動産を買う層)が占めています。通常、First Time Home Buyer層の比率は20%くらいといわれているので、非常にいびつな状態です。買い替え層が通常は70%くらい占めているので、すでに物件を持っている層は不動産価格が下落して売るに売れない状況になっているんですね。
このFirst Time Home Buyer購入ブームを支える3つの柱は以下の通りです:
1. 相当下落した不動産市場
2. 政府の新規購入者向けの$8,000の税金返却プログラム(2009年11月31日までの売買物件のみ)
3. 政府保証で頭金3.5%から不動産購入できるFHAローン
さて、この三つの柱のFHAローンですが、もともと、非常に不履行率が高いローンだったのですが、いまとなって数々の問題が生じています。
‐ 2005年にはFHAローンの比率は全体の5%に過ぎなかったが、現在のFHAローンのシェアは23%まで上昇した。
‐ FICO(クレジット)スコアが600でも(Conforming Loanには700は必須)、頭金5%で不動産が買えてしまう。
‐ FHAでは不履行時の保険としての貸し出し残高の2%をリザーブしておかなければならないが、貸し出し金額の膨大になったため、リザーブが足りない状況に陥っている。
‐ FHAローンの7%は債務不履行状態(プライムローンは5% くらい)、じわじわ上昇している。
‐ よって、FHAは貸し出し基準を引き締めるか、政府に救済してもらわないと、貸し出しが続行できない。
CalculatedRisk – Another Government Bail Out
http://bit.ly/2GNblK
以上です。
FHAローンがアメリカの不動産のてこ入れに多大な貢献をしたのは事実ですが、将来的にかなり酷い差し押さえの火種を作ってしまいましたね。ま、アメリカ得意の「バブル崩壊には、新たなバブルを作ることで対応する」という事だったんですね!
ま、これも何度も書き込んできたことですが、三本柱のひとつの新規購入者向けの税金振り戻しも11月で終わってしまうので、この延長と、FHAの行く末しだいでは、アメリカ不動産「二番底」が十分考えられますね(政府は継続してサポートをしてくれるとはおもいますが)。
米、中古物件売買数(2009年3月) - http://bit.ly/WavYm
では、Happy Investing!!!!
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