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2本目の道つくり さて、2本目の道つくりなのですが、ここにたどり着いた頃、すでに仕事を始めて数ヶ月が経っていました。数ヶ月もすると、工場内の雰囲気も分かるようになりますし、何が問題点なのかもあるていどはあくできるようになります。 先の人材派遣からきているあまり仕事に熱心でないと言う私の先輩社員の方だけのことにかぎらず、いろんなことがわかってきます。 その一つとして、問題提起できることが見つかりました。 作業改善するにあたって、この工場での課題なのですが、こんなのがあるように見えます。 (1)工場稼動からはや35年がたち、永年勤続されておられる方が多く、高齢化が進んでいる。 (2)若い者も含めて、工場内には、腰痛で苦しんでいる人が多い。 (3)永年仕事に従事している人は多くが長年の経験と勘に頼った仕事姿勢になっている。 それがために、新規に入社した人との感覚のずれがはなはだしく、仕事になじめないまま、 すぐに止めていく新規入社の人が多い。 という3点です。 いずれの会社にもありそうな話ばかりです。 ポイントを絞ると、 (1)(2)は、作業内容の簡素化ですね。能率を落とさずに、もっと仕事を簡単にして、体の負担をすくなくす作業の方法の研究が必要だな。ということです。 (3)は、作業のマニュアル化ということです。作業がだれにでも分かりやすく、すぐに作業をぼえられるように、工場の配置だとか、作業工程、などを検討すると言うこと。です。熟練工になると、経験から、簡単に作業してしまえるものでも、そうでない人には、けっこう辛い仕事になることがあります。 この3つは、そのまま人材派遣からきている大勢の人にもあてはまることです。 大抵はこのあたりの問題がトラブルになっているようなので、なにがどう大変なのか、よく話を聞いて、改善できることは改善していこうと、決めました。 さて、この先。、どうなることやら。(笑) |
仕事つれづれなるままに
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作業改善で1番大切なことは何か? と、問われたら、たぶん[信頼」と答えるでしょう。 それだけ信頼関係は大事です。 改善内容が明らかになっても、それ似協力し、実現してくれるのは仲間だからです。 それだけに、常日頃の人間関係には気を使います。 逆に言うと、人間関係に無頓着な上司がいたとすると、それは、作業に対して無責任であるということです。 上に立つものが、開き直って、お前なんか仲間じゃないよ、という姿勢を見せると言うのは、こちらに落ち度がないなら、職場放棄したのと同じです。だれもついていきません。上司でありながら、孤立することと同じです。 孤立するのは部下になる従業員だけじゃありません。上に立つ人でも孤立してしまうことはよくあります。そして、そういう上司をそのままにしておくべきではありません。 このあたりがなかなか大変なのですが、イヤミを言われても、無視されても、そのことで、孤立していそうな気配を感じたら、さっと、救いの手を差し伸べておかないと、大きな事故につながるのは当然の話です。 ああ、ややこしい会社にきてしまったなというのが、正直な気持ちでした。 上も下も中途半端な人ばかり。 私もそのうちの一人に違いなのだけれど、これも仏道修行と思って頑張るしかないです。 ずっと無視されつづけて数週間、そのあいだもずっと、朝の挨拶だけは、毎日根気良く続けたところ、とにかく、無愛想ながらも、話はできるようになりました。その話のなかに、例の人材派遣からきたすこし先輩の話も織り込んでいきます。 まず、相手のことを理解してもらわないと、話になりません。 仕事の始めにしくじっているので、人間関係などできるはずもなく、ましてや相手の事情など知ることもないでしょうから、相手に正しい情報を教えてあげる。 これが意外な効果がありました。 じつは、教育担当してくれている正社員の人もそのあたり、困っていたようです。 話をしようにも、話の糸口が見つからないので、何を考えているのか、良く分からなかった。というのです。また、いろいろ情報を流してほしいと頼まれましたので、脈はありそうだな、相互の理解ができていないだけのようだ、と言うことが次第に分かってきました。 こんなふうに、上司でありながら、孤立している人にも、孤立するだけの理由があるということですね。 ただ、立場があり、突っ張ってないと対面が保てない、ということです。 そのことから考えると、ことは簡単です。 つまり、上司の側からすれば、自分の立場を無視して、こけにされた、と怒っているというものです。 相手から折れて暮れさえすれば、受け入れる用意はある。ということでもあります。(笑) そんなこと待ってるなら、自分から折れて、相手の話聞いてやればいいじゃないの! と、おもうのですが、そうはいかないのが難しいところ。 お互いがそう思っているので、これはどうにもならない。(笑) ま、ひとつづつ誤解を解いていくしかないようです。 しかし、そうは言っても、一旦染み込んだ誤解と偏見は簡単には治りません。 とりあえずこれで道の一本は開けました。
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私よりはやく職場に派遣されていたあの方を一緒に会社から追い出そうじゃないか、という条件をつけて,私はその指導してもらった正社員の方にとりこまれそうになったわけですが、これを蹴ったのはいうまでもありません。 |
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自分の会社でのことを書くと、 入社して一週間以内に、仕事の段取りと、材料の規格は全部頭に入れました。 ですから、誰にもいちいち聞かなくても、大抵のことは全部できていました。 私の教育にあたってくれた担当者は、こういう人です。 仕事の能率優先で、製品の品質管理には無頓着。 会社に自分のことを認めてもらいたいと思う、すこし劣等感を持った、ひねくれた性分で、激情的で怒りを回りにぶちまけやすい。しかし内心では、自分が人から悪く思われやしないかとびくびくしている小心者のところがあり、その落差から、人以上にいつもからだを動かしていないといられない。 自分がそうであるから、周りであまり仕事ができない人がいると、劣等感の裏返しから、激しく非難攻撃してしまうところがある。 こういう人に担当された場合、すこしでも仕事を覚えないと、イジメの対象にされて、徹底的にいじめられます。でも、よく見てもらいたいとおもうので、仕事のはじめには、ゆっくり仕事をおぼえたらいいよ、と愛想よく言います。でもそれを信じて、マイペースで仕事をしていたなら、突然豹変して、厳しく叱責され、挙句のはてには、無視される、というような極端から極端に走る傾向があります。 こういう上司に対しては、言葉を無視して、まず仕事で実績を作る意外にはないです。人間関係など付けようとおもったなら、消耗してしまうだけで、潰されます。なぜなら、自我が崩壊寸前の人にまともな評価など出来ないからです。そういう人からの評価を期待するのは無理です. ですから、私は、まず仕事を覚えて、その指導員となった正社員さんからの精神的な離脱が1番目のしごとになりました。 これは、正解だったようです。 一週間で仕事を覚えると、態度ががらりと変わりました。 お前は仲間だ、見たいな、急になれなれしい態度に変わり、そして、こんどはそういう姿勢から私を取り込んでいこうとします。この取り込む条件に、私よりはやく職場に派遣されていたあの方を一緒に会社から追い出そうじゃないか、という条件をつけて。 確かに、職場は、気のあった者同士,仕事のできる者同士でするほうが能率も上がり、確実で、高い品質のものができるのは当たり前ですが、はたしてそうでしょうか? このときの会社としての方針はどうだったのかを検証して見ると、けっしてそういうことにはなっていないようでした。 もし、会社が優秀な社員のみで職場を構成するという方針であるならば、私の入ったラインの半分はたたき出されているはずだ、と思う程度の人材ばかりです。長年従事してきて叩き込みで覚えたような人が結構いそうなので、それは違うだろう、と思いましたね。 優秀な人材で固めたい、というのは、そういう意味で、わがままです。 わがままがまかり通れば、次はもっとわがままになり、次元が高くなればなったで、そこにも苦労の種があることをまずは自覚すべきです。 ですから、私は、同じ人材派遣からきているもう一人の社員が足手まといであろうとも、邪険にすべきではない、という姿勢を取るべきだと主張するわけです。 会社もおおむねその方針だったようで、会社から直接その方へ、解雇などは考えていませんでした。 当たり前の話です。 仕事はある意味で自分自身の人生のべんきょうの場でもあります。合理化してはならない部分でもあります。 面倒くさいから、不愉快だから、ということで、人生を合理化しようとする人は、いつかそのしっぺ返しを受けるときがきます。 (後日談ですが、そのかたは、そのしっぺ返しをうけて、職場を負われていきます。そして、別の工場に配置転換されて、仕事中に、なくなっていきます。つい先月の話です。私が、この方は自我が崩壊寸前だと感じたのは正しかったのです。) ===========================================
弱者は憎むためにあるのではなく、ともに助けあい、一緒に生きていくために存在する。 それが自身の人間性を高め、より人間らしく生きていく原動力にもなっていることを忘れてはならない。 =========================================== |
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人材派遣からくる社員には年齢の高い人が多いのですが、その方も50歳をすこし過ぎた方でした。 まだ50歳では老人とはいえませんが、なかには、50代でありながら、60歳70歳くらいの頑固さと不器用差の人がいます。 そう言う人は、自分が不利な立場にたっていることを自覚していて、内心では劣等感を感じている場合が少なくありません。そう言う人への態度は、通常の人への態度とは違った姿勢で臨まないと仕事で危険にさらすことがありますので、注意が必要です。 でも若い人などは、そうしたことが分からないで、外見だけで判断したり、1回2回の反応をみるだけで、決め付けて、以後、まったく態度を変えずに厳しくあたる場合が少なくありません。そうなると、才能のある部分まで萎縮してしまい、同じ仕事をしていると、常に厄介者になってしまいます。 つまり、孤立させることになり、没交渉になり、修復不可能な、厄介者をつくってしまうことになります。 そうなると、その方が仕事から離れる意外に二度と元に戻りません。 この最悪の状態が、入社そうそうの私の目の前にありました。 そのことをよく自覚しているがために、その方は、私が、入社してきてすぐに、自分の立場を理解してくれる人が来てくれたのではないかと思い、私に声をかけてきたわけです。 正社員で、私を指導する人の姿勢、そのまわりにいる正社員の人達の姿勢をみると、人材派遣からきたその方が、なぜそんなふうになっていたのか、よくわかりましたので、とりあえず、その方と、正社員の人のあいだに入って、緩衝材になるしかなさそうだ、とその職場での自分の立場を理解したものでした。 ところが困ったことに、正社員の人は、私に、その方と口をきいてはならない、と言いますので、話をすることを内心苦々しく思ったことでしょう。 そうしたこともあって、私にも、その方と同じだけの嫌がらせと不寛容な、きつい態度がなされたのだと思います。 一つのラインでつながれたチームである場合、意志の疎通は欠かせません。だれが欠けても仕事はうまく行かないものです。ですから、できる限り、苦手な人をつくらない、コミュニケーションのポケットを作らない、互いに協力し合う、という姿勢を維持しないとうまくありません。 が、向こうが悪い、という論理でかたまったチームの場合,それがうまく働きませんから、製品不良、時間のロス、など、無意味なロスを出してしまい、結果として最悪の能率しかだせなくなるものです。 その原因が、正社員に言わせると、すべてその人材派遣からきているその人に責任があるとなっているので、堂堂巡りばかり、ですから、そこからメスをいれて改善しかない限り、根本的な解決はできません。
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