あひるんの日記帳

何か素敵なことがありますように…!

2007年秋の旅日記

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旅日記のほうも書かなくちゃ…。(記憶が薄れてしまう…)

スウェーデンから空路ハンブルクへ飛んだ私。
格安航空会社ライアンを利用したもんだから、ハンブルク=リューベック空港という辺鄙なところへ着陸。ハンブルク中央駅まで到着便に合わせてバスが出ているんですが、1時間くらいかかったかなぁ…。どこがハンブルクなんだよぉ。
成田を東京と呼ぶのといい勝負。

ハンブルクから北海のほとりの街クックスハーフェンまでは2時間の列車の旅。この2つの街のちょうど中間地点にシュターデがある。
この路線は、去年、足しげく利用したから、勝手知ったる…である。

さて、ブクステフーデセミナーは、23日の夜、アルテンブルッフのニコライ教会における講師のウォルフガング・ツェーラー氏のオープニングコンサートで始まった。
私はスウェーデンからの移動だったため、最後の2曲にどうにか間に合った。
演奏会の後、去年、レッスンをしてくれたインゴ・デュヴェンゼー氏(セミナー主催者)と再会を喜ぶ。大学の後輩Mちゃんとも合流。
参加者はアクティブ受講12名、聴講が15名くらい。
セミナーの会場となるのは、アルテンブルッフとリュデングヴォルトの2つの教会。後者はシュニットガー・オルガンがある。

講師は、日本でもお馴染み、ハンブルクのツェーラー氏、それから、リューベックのアルミン・ショーフ氏がレッスンを担当し、今、最も信頼性が高いとされる(が、値段も高い!)ブクステフーデの楽譜を編纂したミヒャエル・ベロッティ氏がレクチャーを担当するとのこと。

非ドイツ語圏からの参加は、日本からの2人と、スウェーデンからの1人。ドイツ在住の韓国人が1人。…ってなわけで、レッスンとレクチャーはすべてドイツ語。英語はひと言も聞かれなかったなー。(笑)

去年、シュターデで会ったオルガン愛好家のヨアヒムおじさん(聴講生)も私のことを覚えていて、久々にお喋りなどした。

こうして、北ドイツでのセミナーが始まりました。

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1週間って、あっという間だなぁ。

11時から礼拝で、礼拝後は信徒会館でランチ、そして12時半過ぎには、もう出発しなければならないなんて…。

今日も良い天気。
私は荷造りを終えると、9時過ぎから最後の練習。礼拝堂には、アストリッドやマルガレータが来て、花を生けたり、こまごまと礼拝の準備をしている。
牧師さん(まだ30代?若い人)と、オルガニストのミアも到着し、3人で礼拝の打ち合わせをする。
ミアは祭壇脇のピアノで奏楽、私は2階のバルコニーでオルガンを弾くということで分担。
後奏には、ブクステフーデの前奏曲ニ長調を弾くことにした。

人口200人の小さな村の礼拝には出席者は20人ちょっと。皆さん、セミ・フォーマルといったいでたち。子供はいない。平均年齢が高い。(笑)

スウェーデン語だから、説教の内容などは全然わからないけど、聖書朗読の箇所がどこであるかということくらいは、わかった。
聖餐式もあった。私はカトリックなので、スウェーデンのルター派教会の聖餐に与ってよいものかどうか確認しなかったので遠慮した…。(ドイツだったら与ってしまうのだけど…)
礼拝の最後の歌の前に、牧師さんが皆に私を紹介してくれ、「ありがとう」の言葉。(ここだけ、私のために英語)
そして、最後のコラールを弾き、後奏のブクステフーデのあとには、拍手をいただいた。
1週間にわたって私にいろいろなことを教えてくれたこのオルガンは、こうして200年以上もの間、人々の歌と祈りを支えてきたのだということを実感する。

そしてランチ!
皆さん、見てください。スウェーデン名物、サンドウィッチ・ケーキですよ! 薄切りパンとバターとマヨネーズを何層か重ねて、その上に野菜やソーセージや海老やチーズを豪華に飾る。
感動〜〜! 今度、我が家のパーティでもやってみたいな。

名残は尽きないけれど、私は午後のフライトでハンブルクに飛ばなければならない。
8日間にわたる「恵みのとき」。人々、自然、そしてオルガン…。それぞれとの思い出深い出会いに心からしつつ、ラーシュ氏の車で空港に向かうため、オストラ・スクルケビィを出発した…。

いつかまた必ず戻ってきたい…。そして、それが5年10年先であろうとも、村はまったく変わらずに私を迎え入れてくれるのではないか…。そんな気がするのですよ…。

写真1:礼拝の準備をする牧師さんやアストリッドたち

写真2:サンドウィッチ・ケーキ!!! ♪♪♪

写真3:お世話になったアストリッド&ラーシュさん

写真4:アストリッドの家(兼、私が泊まった信徒会館)の玄関先。かわいい家♪ 
(もともとは、村の小学校だった。アストリッドも卒業生)

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カイサンのところでお茶した後、再び教会に戻ってオルガンを弾く。

イザベルのお墓を見たら、またひとつ花が増えている。インゲは今日もここに来たのだろう。
そして、何の約束もしていないけれど、今日も彼女はオルガンを聴きに来るのではないかという予感がした。
そして、私は日本から持ってきていた千代紙で折鶴を1羽折った。彼女に(というかイザベルに?)あげたかったのだ…。

夕の鐘が鳴り止み、練習に戻って、しばらくすると、足音が聞こえた。
果たして、インゲはまたやってきたのだった! 
インゲは、小さい陶器製の女の子の人形を手にしていて、私にくれるという。
一緒に来たのは、息子さんのガールフレンドだという。インゲよりも英語が堪能な彼女が、人形について解説してくれた。
インゲは、自分と私のために、お揃いの人形を2つ買い求めたのだという。オルガンの御礼だと…。
インゲは“I love your music.”と言ってくれた。他にも何か言っていたけれど(私の英語力では全てを聞き取れない)、要するに彼女の心にとって良かったと…。
“my heart...”とも言っていたから。

そこで私は折鶴を手渡した。そして、私たちは見つめ合って、抱き合った。言葉は要らない。
インゲの悲しみと私からの労わりとが交わりあった瞬間だったと思う。
(ホスピスでは、よくあることなのだけれども…)
そして、サヨナラを言うと、彼女は会衆席に降り、しばらくの間、またオルガンを聴いていた。
曲は、ヘクサコルド・ファンタジー。今日は、パッサカリアよりも、このほうが相応しい気がしたから。

彼女の人生の中で、おそらくは最大の極限の悲しみの中にあって、3日続けてオルガンを聴きにきてくれた。
音楽が彼女の悲しみの友となれたらしいこと…。そのことに、ただただ感謝したい。

自分がオルガニストでいて本当に良かった!と思えた日でもあった。
ここに来たことの意味、私が音楽をやっていることの意味を、この1週間、いろいろと考えてきたのだけれど…。

写真1…宗教改革後、スウェーデン語に最初に翻訳された聖書。それが何故かÖstra Skrukeby の教会に保管されている。1541年に印刷されたもの。

写真2…教会隣の牧場の馬さん

写真3…インゲがくれた人形。スウェーデンの民族衣装を着ている。

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朝9時半から練習。
ひととおり、これまで練習してきた曲やヒムをさらう。
インゲのおかげか、パッサカリアやヘクサコルド・ファンタジーはよく仕上がってきた。

今日も良い天気。晴れた日、光を浴びた墓地は、なんと平安に満ちていることだろうか!
私の好きな光景である。
Roxen湖も青い空を映して、青い…。

昼食後、カイサンのところで、30-40分ほどインターネットを使わせてもらう。
彼女、インターネットを使って仕事をしているようである。
自分の家の農場を手伝いながら、ネットで仕事。夏の間は、リンシェーピンの歴史資料村(?)のガイドもしているとか。

メールチェックした後、カイサンの庭でコーヒーとケーキをいただく。
「ケーキは、今日焼いたものなのよ」。もちろん、庭で採れた林檎を使ったものだ。
柔らかい日差しの中でのお茶タイムは、気持ちがいいなぁ〜〜。
彼女のところには、とても人懐こい犬のプリマと猫のマティスがいる。彼らも一緒に日向ぼっこだ。
「でも、もうすぐ長い冬が来るわ…」とカイサンは言う。
カイサンとは、英語とドイツ語のちゃんぽんで会話。(スウェーデン人のほとんどは英語が堪能。そして3番目の言語としてドイツ語を解する人も結構いるようです。スウェーデン語とドイツ語が似ているところもあるので…)
彼女のお父さんも、副業では歴史の研究者だったとか…。オストラ・スクルケビィのオルガンに関する小冊子も、彼女のお父さんと専門のオルガニストが共同執筆でまとめたものらしい。

牧場、農場、林檎畑、牧草地…、村周辺にあるのは、ただただ、これだけ…。
お店だって1軒もない。
人々は何世紀にもわたって、脈々と静かな生活を続けてきたのだろう。
教会が12世紀からの歴史があるのだから。人のいないところには教会も成り立つはずもないのだから。

そして夕方…。
18時に鐘楼の鐘が長く長く鳴り響く。オルガン弾くのを中断して、しばらく外に出て、ベンチに座って墓地を眺めながら、鐘の音に包まれてみる。
日暮れ時の鐘…。のんびりした牛の鳴き声…。ここに来られて、本当に良かったな。
明日はもうここを去らなければならないのか…。

このオルガン。「こうしなさい」とは言わないけれど、対話しているうちに自然と、自分がどうすべきかがわかってくる。…そんな楽器である。そして、自分が弾いていて気持ちがいいときは、実際に良い音楽なんじゃないなかと思える。
秩序がある。しかし、決して堅苦しいものではない。あるべき場所に全てがある…そんな風に思えるオルガンだ。
まるで「誰か」みたいだな。人間でも、たまにそういう人に出会うけれども…。
(だから、ペルソナがあると確信できるのです、この楽器は…)

写真1…光を浴びた墓地。この平和な光景が私は好き。
写真2…カイサンの犬プリマ(女の子)
写真3…カイサンの猫マティス(男の子)
写真4…アストリッドが世話をしている林檎の樹。たわわに実っている。

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朝から晴れたり曇ったり。雲の動きが激しい。
練習に取り掛かる前に、教会の周囲=墓地を散歩する。
***ssonというファミリーネームが多いのが、いかにも北欧である。
長生きした人たちが多いという印象を受けるが、中には生後1ヶ月で逝った子のお墓も…。墓石の上に小さなクマの人形が添えられていた。生きていれば8歳。

そして、教会の入り口近くに…新しい小さな墓を見つけた。
まだ墓石もない。けれど、芝生の上に小さく長方形に切り取った跡がある。きっとインゲの娘さんはここに埋葬されたのだろう。
いくつもの花が供えられ、小さなローソクがひとつ…。そして、その傍らに小さな紙片。
かわいい子供用のカードに「イザベル」と子供の字で書かれている。きっとそれが彼女の名前。
これは兄弟が書いた墓碑だろうか。まるで、子供が作る小鳥のお墓のようだ…。風で飛ばされないように、私はローソクを重しにするように上に置いた。
きっと、インゲは毎日毎日、最愛の娘に会うために、ここに通ってきては花を供えているのだろう。
それを思うと、例のパッサカリアを弾いていて、泣けて泣けて仕方がなかった。
そして、曲のハーモニーの移り変わり、転調とともにこちらの心にも生ずる感情的な色の変化、織り込まれたパッセージが惹き起こす感情…などをじっくり味わいながら弾いた。
これは、もはや「練習」の域ではない。
曲との対話、オルガンとの対話、自己との対話、そしてイザベルとの対話である。

昼間、リンシェーピンへの車中、マルガレータからインゲの身に起こった悲しい出来事を聞くことができた。
この夏、インゲのもとに生まれたイザベルは、生後3日で亡くなったのだという。
しかも、「それは避けられない事態ではなかったの。あれはドクターのミステイクだった…」というのだ。
インゲには息子がいるけれど(たぶん中学生くらい?)、イザベルは久々に授かった子だった。
なんということ!
そして、She is very very very sad !!! とマルガレータは言った。

リンシェーピンから戻ったのが18時頃。さっそくオルガンを弾いていたら、ほどなくして、インゲが夫とともにやってきた。
20-30分聴いて「サンキュー」とだけ言って帰っていったけれど。どうだったのかな…?
(もちろん、続き=完結編は明日の日記にて)

写真1…教会前のお墓。整備されたストライプ模様は、このあたりの伝統なのだそう。竜安寺の石庭みたい。定期的に鉄の熊手のようなもので墓守のおじさんが整備している。
写真左端に見える小さな花のあたりがイザベルのお墓。

写真2…朝日が差し込む会衆席。インゲは毎夜このあたりに座って聴いていた。

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