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YOU ARE HERE/JOHN LENNON
「YOU ARE HERE」は73年に発表されたアルバム『Mind Games』に収められていた曲で
YOKOさんに向けて歌われた曲なんです。
お気付きの方もいらっしゃると思いますが、73年というとJOHNとYOKOさんの気持ちが
離れてしまい俗にいう「失われた週末」に入る頃なんです。
そんなに時期に「YOU ARE HERE」のようなYOKOさんへの思いを伝える曲を発表するというのも
変ですし、アルバムジャケットのデザインにしてもかなりYOKOさんの思いが大きい様な感じが
わかります。別れたものの、気持ちまでは断ち切れなかったんでしょうね・・・
(普通だと未練たらし〜となるんですが)やはり愛が大きかったわけです・・・
そういう思いから作られている曲ですから、とても穏やかで優しさに包まれたような雰囲気の
メロディとアレンジ、そして歌詞がとても印象的なんです。
JOHNの曲作りって本当に動と静、強と弱、明と暗と言った具合に他方向に突き抜けた曲作りの
出来る人なのでこういう「YOU ARE HERE」の穏やかで優しい曲を聴かされると、
どうしても真反対の強いイメージを感じてしまいそうになるんですよ・・・・
それだけ凄いミュージシャンだという事ですね。
この曲の穏やかで優しい雰囲気を作っているのは当然メロディと歌詞なんですけど、
特に歌詞ではYOKOさんへの思いも込めているので「リバプールから東京〜」なんて離れても
思う気持ちがあることを歌っています。
その後その思いが通じたのか、Elton Johnの後押しがあったからなのか、
二人は1年後にニューヨークで再開し元の鞘に納まるわけです。
こんなに穏やかで優しい曲を作られたら気持ちも変わりますよね。
その穏やかで優しい気持ちを演出しているのが、バックで流れているpedal steel guitarです。
とてもフワフワとした空気を感じさせてくれるこの音は、本当にこの曲の核をなしていると
言ってもいいくらいで、「YOU ARE HERE」のイメージを作りあげています。
このpedal steel guitarの演奏はSneaky Pete Kleinowなんですが、私は最初JOHN LENNONが
惹いているのかと思っていたんです。JOHNは実際に昔弾いたりしていましたから。
こういう演出があるので曲も更に引き立つんでしょうけど、やはり何気ない感じで歌う
JOHNの歌声が心に響くのでしょうし、それにあった穏やかなメロディがそう感じさせて
くれるんでしょう、きっと。
それにしても聴けば聴くほど億の深い名曲だなと思います。シンプルなメロディなのに、
そっと添える様な感じでいろんな楽器は入っているんですから。Gordon Edwardsのbassの
響きは安心感を感じますし、David Spinozzaのlead guitarは華やかさを少し添えてくれています。
どの楽器も決して前には出て来ていませんけど、それらの音が重なる事で
この独特な優しい空気感を私たちに感じさせてくれていると思います。
この穏やかな「YOU ARE HERE」でアルバムが幕を閉じるのかと思ったら、
めちゃ激しい「Meat City」で幕を閉じるところがJOHN LENNON何でしょうね。(^^;
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