男の背中

今日の命の燃え方はどうだったのだろう?自分の背中を感じながら。

全体表示

[ リスト ]

男の背中 266

  妻のおもいやり
 
 私はソバが好きです。
 娘夫婦が来たときとか、息子夫婦と一緒に、ちょっと離れた山奥の蕎麦屋に年に何回か食べに行く。
 
 それがここ2年くらい、私は仕事に余裕がもてなくてお留守にしていた。
 歳のせいで仕事においつかなくて、精神的に追い詰められているのです・・・
 
 数日前に妻が、「お嫁さんが蕎麦を食べに行きたいと言っている」と、私に言った。
 
 めずらしいこともあるな、と私は思った。
 おとなしくて、遠慮深いタイプのお嫁さんが、自分から食事にいきたいなんて?
 しかも、どちらかというと、ご飯の好きな人が?
 
 その後、私はそのことを忘れていた。
 
 すると、妻がまた言った、「せっかく千絵(嫁さん)さんが言ったのだから、お蕎麦を食べにいきましょう」
 
 その件を思いだし私は、「そうだね、一緒に行ってくれるなんて嬉しいことだものね」と応じた。
 妻は、「そうですよ。年寄りを避ける家が多いのに、ありがたいことです」とつぶやいた。
 その通りだと思う。
 ありがたいことです。
 
 さっそく、この連休に行ってきた。
 自分の家でつくっている信州蕎麦屋。
 客を見込んで11時20分に着いたのに、横浜、はじめ県外の客がずらりと並んでいる。
 1時間まち。
 
 孫と遊びながら順番をまった。
 でも心は温かかった。
 
 大盛りでいただいた。
 何とも言えない肌ざわり、ツルリ感。
 
 お嫁さんは、自分から言いはじめたことなので、請求書を自分のもとに置いていた。
 食べ終わった私は、「おいしかった、またこようね」と言って、笑顔で請求書をとった。
 
 家に帰った時に、お嫁さんは、「ありがとうございました」と、妻と私に礼を言った。
 「こちらこそありがとう」と妻が言った。
 
 千絵さんは店の人から、「3日前から新蕎麦になったばかり」と、聞いて大喜びだったそうだ。
 あとで、妻が教えてくれた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事