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ひと月前から3週間ほど、結婚とその後の動静を報じる記事は雨後の筍のようにあふれた。それだけ強い関心を引く大物なのだと思った。マスコミの取材は諸刃の剣だ。マスコミがなければスターはのどかに生活出来るかもしれないが、マスコミがあるからこそスターたり得る。そして、自分などはマスコミのおかげで遠くからそのスターの近況を知ることが出来る。
韓国のファンの反応は「虚脱感」という言葉で大きく括ることが出来そうだが、結婚を報道する記者の方ではどういう受け止め方をしているのだろう。これまで、普通の記事の書きぶりから見て、マスコミで働く記者の方々にはイ・ヨンエが大好きな人が多いんだろうなあと思っていた。しかし、記者の方々のブログの記事を漁ってみた限りでは、それほど文字が残っていない。マスコミ対策で投げた直球に対する失望や怒りの変奏曲を予想したが、拍子抜けであった。いくつかの書き込みを下に紹介する。
1.<帰国前>
最初は、結婚発表の翌日に書かれたブログ記事。業界関係者の発言も引用しながら、秘密結婚の疑問点を整理している。どちらかというと、読者を煽っているようなところがある。もちろん、この記事が煽りの代表というわけではなく、マスコミ各社各様に煽りともとれる記事を出していた。マスコミに出来ないことを"ネチズン"に委ねた、とみることもできる。
−"イ・ヨンエの夫は誰もが知ってた有名人?"
・・・イ・ヨンエは企画会社を通じないで法務法人を通じて結婚事実を公表し、意表を突きました。夫チョン氏の身分を隠して、今後、願わない私生活侵害に対する適切な対応次元の話ではないかと見られます。トップスター芸能人らが一般人と結婚して、配偶者の身上を公開しないことはたまにありましたが、このように姓を除いたすべての情報を遮断した例はなかったです。
・・・このため、'いったいチョン氏は誰か'に触覚が集められなければなりません。チョン氏の存在を隠さなければならない避けられない理由があるのではないかという疑問に帰結することになるでしょう。当然の話ですが、ファンたちは、"最高の韓流スターが結婚したというのにその相手方が誰なのかすら分からないというのは話にならない"という反応を出しています。
・・・イ・ヨンエは人を一度好めばどっぷり浸るスタイルなので、周辺の人々の忠告や意見をよく受けいれないということですが、チョン氏との出会いも所属会社関係者たちが交際に反対したせいで、一時葛藤がもたらされたりもしたということです。ご承知のように、イ・ヨンエは結婚までかなり長い間、神秘主義を守ってきました。ドラマは'大長今'以後6年間、映画は'親切なクムジャさん'以後4年間、活動を中断した状態です。演芸街周辺で聞こえてくる話を総合してみれば、このように長い空白を持ったのは結婚したチョン氏との出会いが変化の要素であったものとみられます。
[ダンミ・ブログ](8月26日) イ・ヨンエ極秘結婚 後日の暴風 沸き立つ説、説、説
http://danmee.chosun.com/site/data/html_dir/2009/08/26/2009082601260.html
2.<帰国時>
次は、イ・ヨンエの帰国をスクープした[スポーツソウル]の記者による裏話。ハワイでイ・ヨンエ夫妻と取材に関して話をつけた可能性も否定出来ないかなと憶測したくなる、一種の提灯記事である。
−"16ヶ月ぶりにまたイ・ヨンエに会った”
・・・取材チームは去る24日[ママ]、イ・ヨンエの結婚の報に接して、直ちに後続取材を準備した。昨年にも熱愛の便りを根拠として取材を始めたが、大きい成果を得られないまま惜しくもおわったから、今回の取材はいつもより緻密な計画をたてた。
悩みの核心は、'(空港で)待つのか、離れるのか'であった。 結局、部長とチーム長の決断の下に組まれた特別取材チームは、海外行きの飛行機に身を委ねた。チーム員らの確固たる意志と会社の投資があったので可能な'スポーツソウルドットコム'だけの果敢な試みであった。
現地で多様な計画をたてて、その計画を土台に私たちのチームは空港でイ・ヨンエに会った。チーム員らと結束力を発揮して、結局、イ・ヨンエの写真撮影とインタビューまで成功して取材を終わらせることができた。
二人の年齢の差、ベールに包まれた恋愛談、秘密結婚式、各種のうわさ…。結婚をして、むしろさらに多くの非難に苦しめられているけれど、彼女は今、誰よりも幸せに見えた。それらすべての憶説は全く重要でないという気丈な心がけが感じられた。
女イ・ヨンエの幸福が韓流スターイ・ヨンエ(の幸福)よりさらに重要なのは説明する必要もない。・・・誰でも自分が重要だと考える価値を得るために、他のことを置いても関係ないと考えられる時があるものだ。イ・ヨンエもそのような心ではなかっただろうか。
この日、イ・ヨンエは多くの話をすることができないことに対して記者に"申し訳ない"と繰り返し話した。自身のために遠い道をきた取材陣には到底なんとも言えないほど有難いが、他の媒体や他の記者らに申し訳なくなりそうだとして了解を求めた。
何はともあれ、三十七[ママ]で実を結ぶことになった彼女の愛に祝福を送る。 そして、いつか夫と共にファンの前で親しく手を振るイ・ヨンエの姿も想像してみる。
"イ・ヨンエさん、お幸せに"
[プレス・スポーツソウル](9月3日)'女'イ・ヨンエは 'スター'イ・ヨンエより美しかった
http://press.sportsseoul.com/1253
3.<記者会見後>
次は、「記事では実際、祝うという一言を書けなかった」記者による感想。
−あるブログ−[3M興業]−の書き込みより
(イ・ヨンエ帰国後の取材攻勢に触れた前半は割愛)
・・・筆者もまた彼女の結婚に対して取材をする間には、'率直に'こんなにまで難しくしなければならないのか、という気がした。記者の立場ではどうあっても一つでもさらに知るべきなのに、ひとまず知っていることさえも書くことができない状況とか、そうしたことも同様だ。しかも彼女はほかのスターではなくイ・ヨンエじゃないのか!
ところで、記事を書いて、考えがちょっと変わった。何というか、イ・ヨンエに対する人間的な憐憫が感じられたということだろうか。イ・ヨンエは結婚後、かなりアンチができたと見られる。取材のために多様なコミュニティを見回したが、こういう結婚をした彼女を理解できないという文、失望したという文などが結構上がってきていた。ソン・ユナの結婚の時そうだったように…。だが、イ・ヨンエの場合はソン・ユナの時とはまた違う。十年を越えるまで一人の男を見つめ続けたイ・ヨンエの最高の純真さを言おうと思っているのではない。結婚後にもマスコミを意識して、夫と一緒に入国も出来なかった彼女が、私の夫はこういう人ですと話すこともできない彼女が、公開的にデート一度することもできない彼女が、不憫に感じられた。スターも人間なので、愛する人との結婚が(特に彼女のように長らく見つめ続けた恋人と結婚した場合ならば、より一層)、どれくらいうれしくて幸せだろうか。夫に対する配慮のために、あるいはまた他の誰かに対する配慮のために、思う存分幸福(感)を表わすことができないようで、胸が痛む気がした。
記事では実際、祝うという一言を書けなかった。結婚とともに新しい人生を始めた彼女が、ぜひ、思う存分幸せになることを願う。
[3M興業](9月25日)結婚したイ・ヨンエに対する人間的な憐憫-結婚取材後記
http://three-m.kr/813
…9月15日の大学での記者会見以降、向こうの記事をみると、結婚関連の記事はほとんどなくなった。だが、アンドレ・キムの特番がらみで名前が出てきたり、ホ・ジノ監督の新作を報じる記事に名前が載ったり、チュソクの特番にデビュー当時の姿が登場するという予告記事が出たりした。帰国時に空港で身につけていたアクセサリ類をネタにした記事もいくつか出た。ここ数年でみても、名前がマスコミに登場する頻度が結婚以後はやはり高くなっているような気がする。ただ、Whoo(后)の最新CFは出たものの、"ブランド38研究所"というところの広告モデル選好度調査で75位になったのはいささか気になる動きである。
結婚したばかりだし、名前の引用頻度が上がったことに関していろいろな解釈が出来るだろうが、マスコミの取材を牽制したあの記者会見も、それなりの印象を残したのではないだろうか。
あの記者会見では、夫について「愛よりも深い感情を持っている」と語った。昔懐かしい言い方をするなら、いわゆる「対幻想」という言葉だけで捉えられるものではなく、「関係の絶対性」として規定されるしかない仲だ、とでも言いたかったのだろう。自分は、これによって「腐れ縁だ」などと言いたいのではない。むしろ、夫を世間の好奇の目から守るべく発せられた、「女気(おんなぎ)」とでも呼びうるものに富んだ凛々しい発言だと思った。
記者会見を伝える記事にはカメラ目線の写真が多く、発言する姿を動画で見ても、サーヴィス精神いっぱいで、取材攻勢にケリをつけようとしたことは一目瞭然だった。しかし、精一杯しあわせな新妻を演じるイ・ヨンエの姿は、とてもさわやかだった。
この人は根っからの女優なのだと再確認した。
[毎日経済](9月24日)スターと株価の共通点は? 広告市場‘浮かび上がる星’と‘沈む星’
http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&articleid=2009092414594611898&newssetid=1352
[DioDeo](9月21日)Whooの最新CF。広告の後15秒版CFが流れる。
http://www.diodeo.com/id=lovelee&movie=001341201&pt_code=02
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