李英愛研究

ネットの記事でイ・ヨンエさんに迫ります

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 情報が錯綜している。最初、中国遼寧省撫順県拉古郷(瀋陽近郊の農村地帯)で17日午後、国籍不明の小型機が墜落したという報道があり、その後、乗員が2名いたと読み取れる報道があり、機体はヘリだ、MIG-15ではないか、いや、MIG-21だ、といった報道が続いた。中国の関係当局が調査を進めているそうだが、中国のネット上には墜落現場の写真が公開されている。この写真が確かに現場の写真だとして、それを見る限りではヘリではなく、旧式のロシア製戦闘機である。土をかぶって破損した後退翼のあたりや尾翼の感じからMIG-15やMIG-21に見えないこともない。青丸に赤い星のマークは紛れもなく北朝鮮の戦闘機である。

 「飛行機が墜落した撫順は中国国境の隣接地シンウィジュ(新義州)から200km余り離れたところに位置している。シンウィジュにはミグ機を訓練機で使う北朝鮮空軍部隊があって、この部隊所属飛行機とヘリコプターらがアムノッカン(鴨緑江)一帯を飛行して訓練する姿がしばしば目撃されてきた。これに伴い、中国当局はシンウィジュ空軍部隊所属のこの飛行機が訓練途中に隊列から離脱、脱北したと見ている。中国は北脱出者らが検挙されれば北朝鮮に送還するのを原則に据えているという点でこの飛行機がロシアへ脱出、亡命を試みようとしたことと対北朝鮮専門家たちは見ている」[聯合ニュース]。

 結局、軍人一名(または二名)が脱北を図って失敗し、亡くなったということになりそうであるが、中国側は公式な発表を行っていないし、今後もあるかどうか定かではない。仮に脱北を図ったことが事実だとして、間違って中国の方に行ってしまったらしいのは置いて、いろいろ疑問点が生じる。まず、シンウィジュあたりからの脱北ならなぜ西海(黄海)を南下しなかったのかという点である。昨今はNLL(北方限界線)近辺は警戒が厳重になっている。NLLを超える前に北朝鮮の海岸防衛隊に地対空ミサイルで狙われるか、別の北朝鮮機に追尾されてミサイルで撃墜される危険性が高かったのだろうか。墜落機が武装していたのかどうか、燃料はどれくらい積載していたのかという点も憶測を生む。MIG-15にせよMIG-21にせよ50年も60年も前に初飛行した旧式の機体である。武装はせず、燃料もそれほど積んでいなかったのではないかと想像している。畑に不時着した機体は火災も爆発も起こしていない。

 機体の素性が気になったので、FS98を起動してMIG-15とMIG-21を表示し、[聯合ニュース]の記事に添付されていた2枚の写真と見比べてみると、この2機のうち、どちらかといえばMIG-21のようである。MIG-21は韓国戦争(朝鮮戦争)休戦後の1955年に初飛行し、1990年代までその派生型が開発され、一万機以上が生産された機体であるが、記事の添付写真を見ると、中古機のような匂いがぷんぷんする使い古された機体である。どちらも有名な後退翼機で、MIG-15は垂直尾翼の中ほどに水平尾翼がついている。MIG-21の方は胴体尾部についている。前者は後者より一回り小さい。ただし、写真がわかりづらく、MIG-21なら写っているはずの水平尾翼の一部が微妙に見えない。不時着時に破損したようだが詳細はわからない。

 一方、MIG-15と聞いてすぐに思い出すのはやはり韓国戦争(朝鮮戦争)である。一万五千機以上が生産されたといわれるこの傑作ジェット機は韓国戦争(朝鮮戦争)に投入されるや否や国連軍の制空権を脅かし、米空軍はF-86Aセイバーを投入せざるを得なくなった。それまで北朝鮮側で主力戦闘機として投入されていたプロペラ機、Ilyushin IL-10やLavochkin La-9、Yakovlev Yak-9などとは一線を画す高性能であった。なお、IL-10とLa-9は旧ソ連製戦闘機の中でも自分のお気に入りの機体である。ちなみに、「地球は青かった」の名言を残した旧ソ連の宇宙飛行士、ガガーリン少佐は1968年、練習型のMIG-15UTIで飛行訓練中に教官とともに帰らぬ人となった。

 新聞報道ではMIG-15の名前が出てきたが、韓国戦争(朝鮮戦争)時の花形ジェット機も初飛行は1947年。いくら練習機型であってももはや鉄くずに近いのではないだろうか。北朝鮮ではあの傑作複葉機An-2にシルクワーム・ミサイルを積んで発射訓練までしているようだから、とことん使い潰すしかない台所事情なのかもしれない。もしMIG-21でないとすると、1950年に初飛行したMIG-17かもしれない。MIG-15bisの改良型で概観もよく似ているMIG-17Fは北朝鮮人民軍で現役らしい。また、北朝鮮のパイロットが韓国に飛来して帰順(亡命)し、話題になったMIG-19という線もある。

・・・と、いろいろ憶測していたら、韓国の軍当局の推定が出てきた。[聯合ニュース]によると、「軍のある消息筋はこの日(18日)、"中国で墜落した北朝鮮軍用機は前日シンウィジュ空軍基地から離陸したのがレーダーに捉えられた"としながら、"中央防空統制所(MCRC)のレーダー画面にミグ-21機として識別されたと理解する"と明らかにした。シンウィジュ空軍基地にはミグ-21とミグ-19、ミグ-23が展開している。」そして、やはり燃料をそれほど積んでいなかったようだ。「北朝鮮空軍部隊幹部出身北脱出者のチェ某氏は、"戦闘機訓練時は燃料不足が深刻で、長距離を飛行できる燃料を入れない"としながら、"戦闘機燃料タンクの3分の2ほどだけ満たして30分間余り飛行することができるようにするのが慣行"と伝えた。」

[聯合ニュース](8月18日)"墜落北軍用機ミグ-21機と推定・・・燃料が切れたようだ "北軍用機、中国遼寧で墜落
http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2010/08/18/0511000000AKR20100818170100043.HTML
[聯合ニュース](8月18日)北軍用機、中国遼寧で墜落..脱北推定(総合2報)
[聯合ニュース](8月18日)北ヘリコプター中国遼寧で墜落..操縦士死亡(総合)
http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2010/08/18/0511000000AKR20100818080100097.HTML?audio=Y
[朝鮮日報](8月18日)北朝鮮戦闘機、中国近隣で墜落
 http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/08/18/2010081800935.html?Dep1=news&Dep2=top&Dep3=top
[時事通信](8月18日)国籍不明の小型機墜落=中国遼寧省
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010081800030

國立公園

 韓國で最初の國立公園が設定されたのは1967年12月29日。韓國随一の景勝地であるソラクサン(雪岳山)ではなく、チリサン(智異山)が第一号に選ばれた。6・25の時激戦地であったソラクサンには軍が駐留していたうえ、戦争当時に埋めた砲弾と地雷があちこちに残っていて、國立公園指定のために必要な事前環境調査活動さえできない状況だったとのこと。ソラクサンは3年後の1970年3月24日に第五号國立公園として指定された。現在、韓國の國立公園は1988年に指定されたウォルチュルサン(月出山)及びピョンサン(辺山)半島で20ヶ所である。政府は2012年までに國立公園を2〜3ヶ所追加指定する方案を推進中だそうだ[朝鮮日報]。

 韓國の國立公園には風光明媚な名山を戴く「山岳型國立公園」が15、タドヘ(多島海)海上國立公園や原油流出で話題になったテアン(泰安)海岸のような「海岸型國立公園」が4、さらに、韓國の代表的な古都であるキョンジュ(慶州)が含まれる。

 たくさん地名が出てきた時はGoogleなんかの地図サーヴィスが便利であるが、紙で出来た地図をゴワゴワグシャグシャと参照するのも捨てがたい楽しみがある。紙で出来た韓國の地図は、向こうで入手した道路・観光地図と、オペラ見物に行ったときに東京文化会館でもらった日本向けの観光地図を愛用している。どちらも六十万分の一の縮尺で使いやすい。ただし、韓國で入手した方は比較的詳細に山名や地名が入っているものの、ハングル表記だけである。日本向けの方には漢字とハングルが併記されている。こっちの方が、特に山名を調べる時には便利である。

 大韓民國が成立した1948年以前からある地名や山名、文化財の名前のほとんどは漢字表記を持つはずなので、漢字がわからないと落ち着かない。ハングルだけだと漢字の読み仮名だけで表記されているようで落ち着かない。例えば、文化財の話であるが、最近たまたま見かけた高麗時代の仏画の題名が『スウォルクァンウムド』ではピンとこないのだ。これはやはり『水月観音図』と漢字表記してほしい。これはまったく個人的なぼやきであるが、國立公園のソクニサンは「俗離山」と書いてもらえるとありがたいし、味わい深く思える。

 やはり最近の話題で、復元されたソウル キョンボックン(景福宮)のクァンファムン(光化門)の扁額を漢字で書くかハングルで書くかが議論されたという話がある。韓國戦争(朝鮮戦争)後、これをコンクリートで再建したパク・チョンヒ(朴正煕)大統領は自らハングルで揮毫した。完全に復元するなら漢字以外の選択肢はない。しかしそれをハングルにしてしまおうというあたりがいかにも韓國の話らしいと思った。復元されたクァンファムンの写真を見ると、扁額は結局漢字で表記された。なんというか、いわゆるマル文字風の揮毫である。これは19世紀後半にあの太院君が大見得を切ってキョンボックンを再建した当時の再建責任者の筆になる扁額を忠実に再現したのだそうだ。

 1446年に漢文の書き下し用に『訓民正音』が公布され、ハングルが世の中に出てきたわけだが、それまでに書かれた文書やそれ以後の公文書等はすべて漢文で書かれているはずだ。シジョ(時調)なんかはハングルで書かれていたとしても、本格的な散文の文学作品がハングルで書かれたのは、確か16世紀になってからではなかったかと記憶する。大韓民國が成立してから「ハングル至上主義」みたいな一つの流れが出来たようだ。別に愚民化政策を推し進めているわけでもないのだろう。むしろ最初の発想はその逆で、普段の生活で発音している通りに書き下せる手軽さを尊んだと思われる。その結果、義務教育で漢字を申し訳程度には学習するものの、古くから存在する地名や山名を漢字で認識する文化は廃れてしまったと思わざるを得ない。それが韓國流の大衆の歴史への接近法になりつつあるのだと言ってしまえばそれまでである。しかし、漢字を韓國語から完全に排除するのは不可能ではないだろうか。いわゆる「漢字文化圏」に属する長い歴史を持つ國である。主に新聞をネットで見ているだけでも漢語由来のことばが記事の大半を占めている。そして、不勉強な自分は同音異義語に相変わらず悩まされている。

 話が脱線してしまった。國立公園に戻ると、あのDMZ(DeMilitarized Zone 非武装地帯)を今年中に新しい國立公園にしようという話が出ている。[朝鮮日報](日本語版)によれば、"環境部の鄭然万(チョン・ヨンマン)自然保護局長は、「慶尚南道の牛浦沼など、現在検討中の新規指定候補地の中でも、DMZは最優先で進めると決まっており、可能なら今年中に指定したい。DMZが国立公園になったとしても、今のところ韓国国民は利用できないが、DMZの生態的価値や国際的な象徴性などを考慮した」と語った。"

 DMZは韓國戦争(朝鮮戦争)の休戦ラインとして成立した軍事境界線の南北2kmの帯状の緩衝地帯である。1953年7月27日の休戦協定により発効した。そして、韓國側には民間人統制区域と呼ばれる第二の緩衝地帯が存在する。これと一般区域との境にCCL(Civilian Control Line 民間人統制線;戦後すぐの「帰農線」)がある。ただし、ウィキペディア日本語版によると、この「帯状の緩衝地帯」は各地で南北の揉め事が起こるたびに南北双方で軍事境界線方向に狭められ、現在ではきれいなベルト状の区域を成していない所もあるようだ。
 
 なにしろ戦後の長きにわたって手付かずの「自然生態系の宝庫」である。既に観光資源の一つとしてツアーが実施されている。分断という冷厳な現実を目の当たりにすることが出来るこのツアーは悪くない集客力を持っているようだ(怖いもの見たさ?)。ツアーの宣伝ページではDMZではなくPLZ(Peace Life Zone)と呼ばれている。

[朝鮮日報](8月15日)[萬物相]光化門の扁額
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/08/15/2010081500986.html
[中央日報](日本語版 8月8日)非武装地帯全域の国立公園指定を推進
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=131941&servcode=400&sectcode=400
[朝鮮日報](日本語版 8月6日)環境部、DMZを国立公園に指定へ 「年内の指定を推進」
http://www.chosunonline.com/news/20100806000039
[VisitKorea]DMZ Toursのページ(英語)
http://www.visitkorea.or.kr/ena/SI/SI_EN_3_4_1.jsp
[VisitKorea]DMZツアーのページ(日本語)
http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TE/TE_JA_7_3_28.jsp

<付記>
國立公園は下のように20ヶ所が指定されている。
1.山岳型國立公園
チリサン(智異山)、ソラクサン(雪岳山)、チアクサン(雉岳山)、ハルラサン(漢拏山)、オデサン(五台山)、ソンニサン(俗離山)、カヤサン(伽[「にんべん」+「耶」]山)、ケリョンサン(鶏龍山)、ネジャンサン(内蔵山)、トギュサン(徳裕山)、チュワンサン(周王山)、プッカンサン(北漢山)、ウォラクサン(月岳山)、ソペクサン(小白山)、ウォルチュルサン(月出山)
2.海岸型國立公園
ハルリョ(閑麗)海上、テアン(泰安)海岸、タドヘ(多島海)海上、ピョンサン(辺山)半島
3.都市型國立公園
キョンジュ(慶州)
 
[國立公園管理公団]ホームページ
http://www.knps.or.kr/
(このホームページには『地図サーヴィス』のタグがあって便利。)
 
 全国八ヶ所で実施された7・28国会議員 再・補欠選挙の投票が28日午後8時に終了し、全体有権者136万4999人中46万5190人が投票に参加して34.1%の暫定投票率を記録したと中央選挙管理委員会が明らかにした。 これは今回の選挙同様に休暇シーズンに行われた2006年7・26再・補欠選挙での投票率(24.8%)より9.3%ポイント高い数値とのこと。

 全八ヶ所の投票率を[朝鮮日報]の記事によって高い順に並べると以下の通り。

 ①カンウォンド(江原道) チョルウォン(鉄原)郡、ファチョン(華川)郡、ヤング(楊口)郡、インジェ(麟蹄)郡・・・47.5%
 ②カンウォンド(江原道) テベク(太白)市、ヨンウォル(寧越)郡、ピョンチャン(平昌)郡、チョンソン(旌善)郡・・・45.1%
 ③チュンチョンブット(忠清北道) チュンジュ(忠州)市・・・43.6%
 ④ソウル特別市 ウンピョン(恩平)区乙・・・40.5%
 ⑤カンウォンド(江原道) ウォンジュ(原州)市・・・28.7%
 ⑥光州(クァンジュ)広域市 南区・・・28.7%
 ⑦忠清南道(チュンチョンナムド) チョナン(天安)市乙・・・24.3%
 ⑧仁川(インチョン)広域市 ケヤン(桂陽)区乙・・・23.2%

 [聯合ニュース]の開票速報を参照して当選者を上の投票率順に並べると以下の通り。すべて男性である。

 ①ハン・ギホ(韓起鎬−ハンナラ党)
 ②チェ・ジョンウォン(崔鍾元−民主党)
 ③ユン・ジンシク(尹鎭植−ハンナラ党)
 ④イ・ジェオ(李在五−ハンナラ党)
 ⑤パク・ウスン(朴宇淳−民主党)
 ⑥チャン・ビョンワン(張秉浣−民主党)
 ⑦キム・ホヨン(金昊淵−ハンナラ党)
 ⑧イ・サングォン(李商權−ハンナラ党)

 イ・ミョンバク(李明博)大統領の側近といわれるお二方(③と④)の得票率は60%前後で、堅い勝利であった。選挙戦終盤の呼び物だった野党の候補単一化は遅きに失して力を持たなかったようだ。
 
 進歩系の地盤である⑥では民主党に対抗して民主労働党候補が善戦した。これまでクァンジュ広域市で民主党でない候補が当選したのは民主党を離党した無所属候補だけだった。しかし今回は民主労働党と進歩新党など進歩陣営が市民社会と協力してクァンジュの地域主義に挑戦し、‘野党圏改編’の新しい流れを作ったのだそうだ[ソウル新聞]。
 
 チュンチョン道は二つともハンナラ党が取った(③と⑦)。セジョン(世宗)市問題が一応収束しつつあるので、野党側は攻撃材料に窮したのかもしれない。問題はカンウォン道である。伝統的に保守が強い地域であったが、6月の全国同時地方選挙では地殻変動を起こした。今回も、三ヶ所のうち民主党が二つ取った(②と⑤)。ハンナラ党は最高の投票率を記録した①だけしか取れなかった。こじつけて言うなら、これがいわゆる『カンウォン道のちから』というやつであろうか。

 投票率だけ見ると、①〜④、⑤〜⑧ときれいに二分される。従来の感覚で、投票率が低いと保守系に有利なのかなあと思っていたが、ハンナラ党が候補を立てなかった⑥を除いても、⑤は民主党が取った。こういう選挙に「適正投票率(?)」の如きものがあるのかどうかよくわからないが、保守有利の境目は25%あたりだろうか。6月に民主党の市長が誕生したインチョン広域市でハンナラ党が勝っている。
 
 今回の投票率は平均で34.1%ということなので、休暇期間中の選挙にしては有権者の関心が比較的高かったようだ。ただし、6月の全国同時地方選挙の時のように若年層が積極的に参加したかどうかは疑問である。野党側が相変わらず「政権の審判」または「政権への牽制」という謳い文句を並べても、若年層にしてみれば6月の選挙がその役目を果たしたはずなのに何をいまさら、という話になるような気がする。
 
 ハンナラ党はクァンジュ広域市を捨てていた。7分の5の戦績である。このあと選挙違反の話が出てくるはずなのであくまで暫定的結果であるが、結局、与党/ハンナラ党 対 野党/民主党は 5対3で、薄氷を踏むような神経戦選挙は一応、与党/ハンナラ党の勝利に終わった。

[朝鮮日報](7月28日)[投票終了]恩平(ウンピョン)乙40.5%、夜11時頃輪郭出てくるようだ
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/07/28/2010072801888.html?Dep1=news&Dep2=top&Dep3=top
[ソウル新聞](7月28日)[7・28補欠選]‘ミニ総選挙’3大特徴を見ると
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20100729005005
[聯合ニュース]今回の選挙の特集ページ
http://www.yonhapnews.co.kr/issues/1203010001.html
[聯合ニュース]今回の選挙の候補者一覧
http://www.yonhapnews.co.kr/issues/1203030000.html

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 本日、全国八ヶ所で実施される国会議員の再・補欠選挙は、"ミニ総選挙"などとも呼ばれている。ソウル特別市ウンピョン(恩平)乙、カンウォン(江原)道3ヶ所、チュンチョン(忠清)道2ヶ所、インチョン(仁川)広域市ケヤン(桂陽)乙、クァンジュ(光州)広域市南区がその八ヶ所で、全国に散らばっている。

 このうち、クァンジュ広域市南区は進歩系勢力の地盤であり、野党内部で熾烈な公認争いが展開されたりした。ここは野党側が取るとして、残りの7ヶ所で候補を立てたハンナラ党がどれだけ議席を確保できるかが興味の中心である。なにしろ伝統的に再・補欠選挙は"与党の墓"と言われるし、6月の全国同時地方選挙でハンナラ党は敗北した。その後の情勢の変化は如何に。

 MBNニュースを書き起こした[毎日経済]の記事によると、"観戦ポイント"は三つ。

 <観戦ポイント1> 最大の勝負所はソウル ウンピョン乙で、'政界の実力者'であるハンナラ党のイ・ジェオ前国民権益委員会委員長が出馬して政治的意味が大きいところとのこと。ただし、野党側は選挙戦終盤に候補単一化に成功し、大激戦の地と化した。

 <観戦ポイント2> 野党圏の単一化効果がある程度影響を及ぼすかも観戦ポイントだそうで、上のソウル ウンピョン乙とハンナラ党のユン・ジンシク候補が出馬したチュンブク(忠清北道)のチュンジュ(忠州)で野党候補単一化がなされている。ハンナラ党のニ候補は共にイ・ミョンバク(李明博)大統領の腹心ともいえる方々で、相変わらず「政権審判」を前面に出して戦っている野党側としては負けられない戦いだというわけだ。ただし、、野党圏単一化が選挙直前に妥結して時間が不足したぶん効果は微小だという評価も出ているようだ。

 <観戦ポイント3> 今回の補欠選でも'与党の墓'というジンクスが続くかどうかが最後の見どころだそうだ。

 というような話を念頭に置き、事前の世論調査を調べようと探してみたが、どうも様子がおかしい。細かい数字の出てくる「予想記事」の類がほとんど無いに等しいのである。

 [朝鮮日報]によれば、「政界と言論が世論調査にほとんど言及さえしないのは、去る6・2地方選挙を控えて実施した大多数の世論調査がソウルと一部接戦地域開票結果と大きい差を見せて、正確性論議を引き起こしたせいだ。この渦中に中央報道機関中で唯一、放送会社が先週発表した世論調査結果を置いても与野党政界が同時に不満を吐き出して、世論調査は'のけもの'の境遇を免れなかった」とのこと。結局、'真っ暗闇の選挙'になっているようだ。

 さらに、与野党ともにセコい計算が働いているようだ。「支持層らに'勝つ'といえば油断をして投票場に出てこないのを防ぐために'危機をあおる'戦略を使い、今度は'負ける'とだけずっと話せば支持層が自暴自棄になって投票場に出てこないのを防ぐために'勝負が分からない'という'ブラックボックス(Black box)'戦略に変えたのだ。結局、与野党が各自支持層をかき集めるための'策略'と見ることができる」のだそうだ[朝鮮日報]。

 「世論調査会社のある関係者は、"政界ではこの頃も選挙状況を把握するために世論調査をたくさん依頼している"とし、"その一方で有権者らに公開される報道機関世論調査を一方的に罵倒するのは結局、'状況は政界だけでわかれば良い'という式の傲慢が底にある"と語った。キム・ヨンウォンスンミョン(淑明)女子大 統計学科教授は、"事前世論調査は全体有権者が投票をするという仮定のもとに実施するから、正確な投票結果を予測するのに多少無理がある"とし、"だが、今のところは世論調査が大まかな状況の流れを把握するのに役立つから、政界が便宜的に世論調査の効用性を裁くのは正しくない"とした。」[朝鮮日報]

[朝鮮日報](7月27日)[明日再・補選]世論調査失踪 '真っ暗闇の選挙'
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/07/27/2010072700143.html
 イ・ヨンエの所属会社ストームエース・カンパニーの関係者は7月23日(金)、マスコミに対して、"イ・ヨンエ氏が現在、妊娠した状態で、詳しいことは後ほど申し上げる"と、明らかにした。 所属会社によれば、"気を付けなければならない時期なので、もう少し時間が過ぎたら正確に申し上げる"と、イ・ヨンエが語ったと伝えた[聯合ニュース]。
 
 外部活動をほとんどしない彼女は去る4月、夫と共にソウル チャムシル(蚕室)室内体育館で開かれたプロバスケット チャンピオン決定戦チョンジュ(全州)KCCとウルサン(蔚山)モービス第6戦の競技を観戦する姿がカメラに捉えられて話題を集めることもした[聯合ニュース]。
 
 所属会社も慎重である。ある関係者は、"妊娠はその通りだが、現在、用心しなければならない時期なので正確にどんな時期なのか申し上げるのは難しい"として用心深く対応した。現在、ハニャン(漢陽)大学校大学院に通っているイ・ヨンエは、休暇期間に入って休息をとり、安静にしているとのこと。 この関係者は、"さらに申し上げるところがない。イ・ヨンエ氏のお父さんが妊娠4ヶ月だと明らかにしたとか、大学院課程を中断したとかいう報道は事実ではない"と、伝えた[スターニュース]。
 
 この妊娠の話はあの京郷新聞の刊行する女性誌[レィディ京郷]の8月号が火元、ではなくネタ元である。この雑誌が出て、所属会社側がマスコミに公表したという経緯である。
 
 当初イ・ヨンエは実家の家族にも妊娠の便りを知らせなかったのだそうで、最近、実家のお父さんが直接病院に連絡を取って妊娠の消息を聞くことができたとかいう話も出ている。こうした話は俄には信じがたい。まず実家の母親に報告するのが普通だろう。マスコミに興味本位で書きたてられるのを嫌って「緘口令」をしいていたのではないだろうか。実家の方々は女の子を期待しているのだそうだ。
 
 いろいろの記事を見ると、上に引用した[スターニュース]の記事が最も信憑性が高いように思われる。おめでたい話なのでファンも含めて皆で祝いたいところだが、めでたさも中ぐらいなのか・・・いや、けっしてそんなことはあるまい。”女は結婚して子供を産んでこそ”、というような話を日本で開いたファンミーティングで語っていたと記憶する。そして、こういうかたちで広く世間に知られるようになってしまったというのはいかにもイ・ヨンエらしい。結婚のときと同様に、いま一つスッキリしないのである。
 
 ついに来るべき時が来たというべきか、この話は文字通り「事件」である。NAVERで検索すると23日の記事だけで90本ぐらいドバッと出てくる。夫君に関して、姓名をはっきり記した記事も多い。そういえば、「4月のバスケットボール見物」の記事でも添付写真で夫君の顔を修正せずに掲載した媒体が相当数あった。4月の無修正記事に対してイ・ヨンエ側がいわゆる「法的対応」をとったという話は聞かない。
 
 ともあれ、夫君への内助、大学院での研究生活に加えて出産・子育てということになると、CFは除いて、演技活動=新作の実現可能性はますます遠退いたとみるべきだろう。
 
[聯合ニュース](7月23日)結婚後一年のイ・ヨンエ、”あのぉ オンマになります”
http://www.yonhapnews.co.kr/culture/2010/07/23/0901000000AKR20100723071900005.HTML?template=2512
[スターニュース](7月23日)イ・ヨンエ オンマになる・・・"用心深いです"
http://star.moneytoday.co.kr/view/stview.php?no=2010072309522609195&type=1&outlink=1
[スポーツ朝鮮](7月23日)イ・ヨンエ"妊娠初期"・・・博士課程中断、胎教だけに集中
http://sports.chosun.com/news/ntype2.htm?ut=1&name=/news/entertainment/201007/20100724/a7x75101.htm
[時事通信]女優イ・ヨンエさん妊娠=韓国女優イ・ヨンエさん妊娠=韓国
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010072301038
[産経新聞]イ・ヨンエさんが妊娠 「チャングム」主演女優
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100723/tnr1007231246009-n1.htm
 
 上で出てきた「バスケットボール見物」の記事を4月にさかのぼって引用しておこう。
 
 「イ・ヨンエはこの日午後夫チョン某氏とともにソウル、チャムシル(蚕室)室内体育館で開かれたプロバスケットボール チャンピオン決定戦、チョンジュ(全州)KCCとウルサン(蔚山)モービスの第6戦を観戦した。モービス側VIP席に並んで座って競技を観戦したイ・ヨンエ夫妻の姿は観衆の関心と共に取材陣のカメラの洗礼を受けた。」(スポーツ東亜)
 
「記者が近付いて、"どのように来られることになったか"と尋ねると、すぐにイ・ヨンエは、"ただバスケットボールが好きで見にきただけです。これ以上は聞かないで下さい。"として丁重に了解を求めた。イ・ヨンエはしかし、場内アナウンスが自身がきたという事実を観衆に知らせて取材陣がカメラの洗礼をさく烈させるとすぐに負担を感じたように競技開始前に席をはずした。」(スポーツ朝鮮)
 
「イ・ヨンエ夫妻は場内アナウンスが自身がきたと知らせるとすぐに負担を感じたように試合が始まってさほど経過しないところで席をはずした。イ・ヨンエは夫チョン氏がモービス高位関係者と親密なよしみでこの日の競技に招待を受けたと分かった。」(韓国日報)
 
[スポーツ・ソウル](4月22日)イ・ヨンエ夫チョン・ホヨン、キム・キサム氏の文に対して削除要請をした理由は? [only]
http://www.sportsseoul.com/news2/entertain/hotentertain/2010/0422/20100422101040100000000_8233632949.html
[スポーツ東亜](4月12日)イ・ヨンエ、夫とバスケットボール場に現れた理由…−思わせぶりな見出しだが、「理由」には触れていない。
http://sports.donga.com/3/all/20100412/27508465/1
[スポーツ朝鮮](4月11日)イ・ヨンエ'夫と腕組みをして'堂々とバスケットボール場外出'、しかし…
http://sports.chosun.com/news/news.htm?name=/news/entertainment/201004/20100412/a4l75108.htm
[韓国日報](4月11日)イ・ヨンエ夫妻 バスケットボール場デート
http://news.hankooki.com/lpage/culture/201004/h20100411212825111780.htm
[聯合ニュース](4月11日)イ・ヨンエ、極秘結婚後夫と初公開外出
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2010/04/11/0200000000AKR20100411052200005.HTML?did=1179m
 
 おめでたい話が伝わったし、最近のCFでも見てみるか、ということでXi(ジャイ)のホームページを覗くと、今年の一月十日付で『21 ソギョ・ジャイ篇』があり、六月七日付で『22 グリーンスマート篇』というのが出ている。半年弱の間を置いて、これが最新版と思われる(数字はCFの通し番号)。
 
 前者は分譲団地名のCFで、この篇の分譲地はソウル市マポ区ソギョ洞ではなく、ハムチョン洞にあり、’ソギョ・ジャイ・ウエストバレー’という名前で宣伝している。617世帯(一般538世帯)、50坪弱から100坪とのこと。地図で見ると、ハンガン(漢江)に近く、幹線道路の交わるところにも近い。なんというか、とてもモダンな所ではないだろうか。
 
 後者は特定の分譲地をイメージしたCFではないようで、’グリーンスマートEMS’なる住宅管理システム(?)をアピールする一篇のようだ。このCFでは『CFローンチング(Launching)記念 クイズ・イヴェント』なんていう企画もあったようである。
 
 通し番号20番の『バンポ・ジャイ篇』はこれまでのジャイ・CFの総集編のように見えた。あのCFのラストは、マンションの屋上で読書をする姿であったが、あの姿が出発点になってその後の2篇につながっている。生硬な表現を使うなら、「ウェルビーィング・マダム」と呼びたくなる40代前後の女性である。この場合、悪意は一切込められていない。古典的な「金持ちの奥様」とは違うように見える。文化活動や芸術鑑賞を生き甲斐とし、精神的に(そして多くは経済的にも)きっちり自立した既婚の女性である。政治的嗜好は概ね進歩的で、カンナム(江南)あたりの「有閑マダム」とは若干毛色の違う、新興富裕層を自分はイメージしている。贔屓目で見てそういう印象を持っている。
 
 なお、ここでいう「有閑」は「有閑階級」のそれである。大昔、ソースタイン・ヴェブレンは生産的職業に従事する勤労階級と対比させて、政治家や宗教家、学者、軍人等々の非生産的な職業に就いている富裕層を「有閑階級(the leisure class)」として批判的に描写した。
 

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