|
キョンギ(京畿)道アンサン(安山)市はソウルの南西、シファ(始華)湖に面している。シファ湖は黄海(西海)に面した入り江の部分をを仕切って作った人工湖で、シフン(始興)市とファソン(華城)市をつなぐ、いわば大枠を仕切る大防潮提が完成したのが1988年、アンサン市等、湖に面した地域の防潮提は1994年に完成した。
アンサン市は近隣に工業団地を抱える、いわゆる計画都市で、工業団地で働く外国人労働者が多いことで知られる。ソウルから地下鉄なら4号線。Googleの地図で見ると、正六角形のダイヤモンド公園というのがあり、そこから放射状に広がる区域がある。緑の多い町のようだ。そういえば、あの漢陽大学にはアンサン・キャンパスというのがある。また、地図を眺めていて気づいたが、アンサン市の西、インチョン(仁川)空港のあるヨンジョンド(永宗島)の南にはあのシルミド(実尾島)がある。 そのアンサン市の近隣の山でちょっとした事件が起きた(以下は、[中央日報]の記事による)。 「グンジャ峰上空に落下傘のような物体が浮かんでいます。四十個以上のようです。」ある中年男性が切迫した声で112(警察)に通報してきたのは16日午後8時15分頃。アンサン市内のある山に落下傘のようなものが見えるという。彼は「妻も共に見ました。写真も撮りました。」と、震える声で話した。 通報は近隣警察署のアンサン ダンウォン警察署で受け取られた。警察が直ちにこれを近隣軍部隊に通知し、当該部隊とダンウォン警察署が総出動して近隣の捜索と聞き込みに出た。警察関係者は、「雰囲気がいたずらではなかった。北朝鮮が挑発を宣言した時点だし極端な可能性もあるということが現場の判断だった」と、雰囲気を伝えた。北朝鮮軍の空中浸透を仮定したということだ。 16年ぶりに北朝鮮が「ソウルを火の海に」という脅し文句を持ち出している昨今である。また、とくに天安艦沈没事件以降、国防の肝心要となるはずの軍部の安保意識の弛みが指摘されている昨今でもある。軍は深夜12時に危機措置班を稼動した。キム・テヨン国防長官とイ・サンウィ合同参謀本部議長が緊急招集され、バンカーで捜索を指揮した。 同12時頃、捜索班が証拠写真の中の飛行物体と見えるものを山で探しあてた。破裂した風船だった。風船には子供の文字で願いを書き入れたリボンがついていた。風船の色などが証拠写真の物体と一致した。軍による調査の結果、この風船は近隣にある子供の家で『願掛け(ソウォン ピルギ)』行事を行って飛ばしたものだった。子供たちの願いを書いたリボンを風船に縛って10ヶずつ連結して飛ばしたとのこと。これが山を漂って住民たちに目撃されたのだった。 17日午前1時45分、軍は「対空容疑点なし」として、この風船ハプニングを終結させた。 [中央日報](6月17日)'アンサンに北朝鮮落下傘が?' 軍、明け方まで危機措置班稼動 http://news.joins.com/article/750/4249750.html?ctg=1200&cloc=home|piclist|piclist1 天安艦沈没事件以降、韓国国内では、弛みきった安保意識を批判する保守勢力と、北朝鮮と「同じ船」に乗っているのではないかと見まがうばかりの進歩勢力との対立が先鋭化している。ことに進歩勢力は、国内外の専門家による調査結果を頭から信じていない。いまだにわけのわからない与太話を全面に持ち出して、調査結果自体の信憑性にイチャモンをつけ続けている。 それは例えば、海底から回収された魚雷の一部と天安艦の破断部分に付着していた酸化アルミニウムについて、そんなものが魚雷から出てくるのはおかしい、といった、床屋談義に近いイチャモンである。草の根の素人による発想でエリート連中にはだまされまいとするその志はわからないでもないが、国連の安全保障理事会にまでメールを送るような根拠のある『疑惑』ではない。自分は魚雷の専門家でも水中爆発の専門家でもないが、例えば、今回の事件の合同調査団長のインタビューを見ると、進歩勢力が北朝鮮と一緒になって攻撃できるほど恣意的で作為に満ちたものとは到底思えない。このあたりの『怪談(与太話)』を見ると、BSE騒動のころの流言飛語を思い出す。 中国あたりの論調に、天安艦が北朝鮮の魚雷攻撃で沈没して『漁夫の利』を得るのは米国だ、という話もある。南北がこれを機会に緊張状態の強度を上げれば、第一に「駐韓米軍の存在価値を強化して韓半島(朝鮮半島)での米国の影響力を拡大できる良い機会」になるし、緊張の高まりは第二に「米国としては武器を販売して巨額を稼ぐ機会になる」。また、第三に「韓半島(朝鮮半島)の緊張は韓・米・日軍事同盟強化を助けるから米国の立場で東北アジア内の過去の地位を回復するのにも有利だ」というわけだ。 韓国の進歩勢力、とりわけ反米志向の強い左派が北朝鮮の出先機関のように韓国政府を攻撃するのはなぜだろう。また、左派全部が主体思想の権化とも思えないが、最近は北朝鮮と歩調を合わせているようにしか見えない主張も目立つ。民主党や親盧勢力などは、自分たちが政権を握っていた10年間のいわゆる太陽政策(対北融和政策)を無効化しかねない安保意識の高まりはなんとしても回避したいだろう。北朝鮮との「共同戦線」にしても、韓国での報道や発言を北朝鮮側が巧妙に利用しているとも考えられる。ただし、南北が休戦状態だという事実は何も変わっていないし、北朝鮮にいくらカネを貢いでも、向こうの立場や行動が微塵も変化しなかったことは多くの例証によって明らかである。 威勢のいい脅し文句で恐喝する北朝鮮の手口は相変わらずだ。しかし、万国博覧会が開催されている間は北朝鮮は大規模な軍事衝突を起こし得ないし、仮にDMZ(非武装地帯)に設置された拡声器がいわゆる「対北心理戦」を開始しても極小規模の挑発が起こるぐらいだろうと思われる。北朝鮮の軍部が暴走しなければ小さな挑発も起こるかどうか疑わしい。一つの仮定として、将来、北朝鮮が全面戦争をしかけてきても、三日から一週間もあれば向こうの軍事施設は根こそぎ破壊される。韓国国内の主体思想派・浸透工作員の蜂起やゲリラ活動があったとしても、パトロンの中国は置いて、金王朝だけを対象にするなら、これを軍事的に潰すことは比較的容易であろう。しかし、万国博後であっても中国がそういう事態を避けようと動くことは間違いない。 自分などは、北朝鮮の長距離砲の脅威にさらされていない、さしあたり安全なところで暢気に構えている。46名の兵士が海の藻屑と消えた北朝鮮の魚雷攻撃へのイ・ミョンバク(李明博)政権の対応は至極当然で、あれが何で「対北強硬姿勢」なんだろうと訝しく思ったりしていた。だが、長距離砲の射程圏内に暮らすソウルやキョンギ道、カンウォン(江原)道などの人々にしてみれば鬱陶しいことこの上ないだろう。 地方選挙の結果を見ると、与党・保守勢力にとって「北風」は「逆風」になったようで、「独善的な政策遂行や対北強硬政策に対する牽制」として民心を理解する論調が多い。地方選挙の少し前に読んだ[朝鮮日報]のコラムに、こうした状況のもと、市井の人々の意識を代弁するような話が紹介されていた。 「今回の地方選挙渦中に子供が軍に行った家族らの周辺では'戦争'が話題になる場合が多かったという。軍に行った子供が家に電話をかけてきて、"オンマ(母さん)、恐ろしくて"と言ったという話を聞いた。その部隊員らの中には泣いた兵士たちもいたという。別の人の子供は部隊から電話をかけて、"アッパ(父さん)、イ・ミョンバクが戦争をするっていうけど、何でどうしてそうしなきゃいけないの? こうしてじっとしていればどうなるの?"と言ったそうだ。」「(以前、このコラムの筆者は、子供の兵役を避けるために米国へ遠征出産に行く世相を批判する文を書いたが)その文を読んだある女性が、"遠征出産が何が悪いのか"と言った。それで、"国は誰が守るのか"と尋ねたところ、"今までのように北朝鮮にお金を与えれば良いのではないか"という答えが帰ってきた。」 ・・・金持ち喧嘩せずとでもいうべきか。。韓国の進歩勢力はこうした市井の人々の感覚をよく心得ているのかもしれない。韓国には「市民」はいても「国民」は少ないのかなあ、などと余計なことを考えてしまう。戦争が始まったら、米国の駐留軍に戦ってもらって、韓国の軍人は休暇(?)をとってオンマやアッパのところに逃げ帰りそうな勢いである。まあ、そんなことにはならないだろうし、誰も好き好んで戦争など始めるはずもない [朝鮮日報](6月8日)[ヤン・サンフン コラム] "軍人の父母"が部隊の前で横になる日 http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/06/08/2010060802560.html?Dep1=news&Dep2=headline1&Dep3=h1_06 [朝鮮日報](5月31日)[朝鮮インタビュー]ユン・ドクヨン天安艦合同調査団共同団長 http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/05/30/2010053001242.html "南北争えば得するのは米国"<中国の専門家> http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2010/05/31/0503000000AKR20100531196600083.HTML?template=2087 |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用




