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① 20日のヨンピョンド(延坪島)での射撃訓練に対して、北韓(北朝鮮)は軍事的対応を行わなかった。人民の生活が青息吐息といわれ、体制のほころびを繕うことが急務であると思われる金氏王朝である。今回の推移はとりあえず韓国側の読み勝ち、ということだ。
これに関して、興味深い二つの社説を読んだ。一方は、韓国の"訓練強行"を批判し、これといった"自衛的打撃"を行わなかった北韓(北朝鮮)を評価しているようにも読める。他方は、数十年来毎月続けてきた"通常訓練"を外圧に屈することなく実行したのは当然の自衛権行使であると論じる。一方はまるで外国の研究者が訳知り顔で書いたように見えるし、他方は大韓民国の国論の統一を促している。 社説1 「ヨンピョンド射撃訓練実施可否が国連安保理の争点にまで浮上した中でわが軍が昨日訓練を押し切った。自衛的打撃で対抗すると公言してきた北側はひとまず対応行動をしなかった。最悪の武力衝突は再演されなかったが、不安と緊張感は相変わらずだ。
政府当局者らは今回の訓練と関連して国連安保理招集、中国・ロシアの反対、北韓の威嚇などを全部無視してひたすら天気だけを考慮したと説明する。こういう、‘断固とした態度’を堅持した結果、自尊心も満足させて自らの任務を成功的に遂行したというところだ。北側が事前公言と違い物理的行動で対抗しないところは色々理由があるだろう。たとえば南側が戦闘爆撃機を待機させて駐韓米軍人員まで関与させた状況で、ひとまず鋭鋒を避けようという戦術的考慮が作用した可能性が高い。しかし、これで南北間の危機が解消されたと見る人は誰もいない。南北間の偶発的衝突と戦争拡大の可能性はかえって高まったと見られる。昨日のわが軍の訓練は限界が明確な冒険主義的処方だっただけのことだ。
訓練を押し切るまでの政府と軍当局の態度を見れば、緊張を解消して安定を取り戻すのが政府の最も大きな任務という事実を忘れているという疑問まで入る。このように力による対決中心に行っては国民の不安感を決して解消できない。たとえば、ヨンピョンド射撃訓練は毎月おこなう通常の訓練だというが、今のようではこの先ずっと住民たちを待避させるほかはない。また、国民皆が戦争拡大の可能性を不安に思いながらニュース速報に神経を尖らせなければならない。危機状況が長くなるならばその波紋は私たちの社会に多様に現れるだろう。
昨日北側が物理的対応を自制したことはひとまず幸いだ。今は南北の間で誰が先にを問い詰める必要がなく、一切の軍事行動を自制するのが切実だ。特に北側は今回の機会に態度を根本的に変えなければならない。たとえば北側が今回の局面で全面戦争と核戦争の惨禍を威嚇したことは受け入れ難い妄言だ。それと共にどのように同じ民族としての道理をいうことができようか。北側が北方境界線(NLL)問題にかんして主張することがあっても、一切の追加挑発を中断して合意精神に復帰するのが先だ.
ヨンピョンドが世界の火薬庫のようになって関連国らが激しい外交折衝戦を行う現実も嘆かわしい。国連安保理では韓国軍の射撃訓練実施をめぐって米国・英国・フランスとロシア・中国が対抗して激論を行った。こういう状況はあたかも19世紀末、清とロシア、日本などが大韓帝国の運命を置いてああだこうだと指図した時期を連想させる。結局、韓国、北韓みずからが韓半島(朝鮮半島)状況を管理できないために関連国らの外交的干渉を招いたのだ。 韓国、北韓の当局者皆が深く反省してこそ当然だ。
南北全部直面した危険要因と不安感が相変わらずだ。南北が力対力で対抗してはどちら側も自身が望むものを得ることはできない。国際社会での位置づけも萎縮するほかはない。両側当局が軍事的冒険主義を捨てて、緊張を解消する根源的方案を探さなければならない。両側が自制力を探すのが切実だ。そしてはやく対話に出なければならない。」[ハンギョレ]
[ハンギョレ](12月21日)[社説] ‘軍事的冒険主義’を捨てて根源的解決策探してこそ http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/454838.html 社説2
「軍当局が昨日午後ヨンピョンド射撃訓練を予定通りに実施した。北韓のヨンピョンド砲撃で私たちの側の数十人の民間人・軍人が人命と財産上の被害をこうむって27日ぶりだ。当時中断された訓練を再開したわけだが、これに対抗して北韓が第2・第3の打撃を公言していたために南北間緊張が高まっている。私たちにとっては決してあってほしくない事態だが、国家主権を守るという次元で国民皆が力を一つに集める時だ。
今回の訓練は毎年実施してきた通常的防御訓練の一環だ。これまで自衛権を守るために私たちの領土と水域中で行ってきた。そういうわけで、北韓が是非を論じるいささかの理由もなかった。それにもかかわらず、北は今回の訓練を控えて全面戦争とか核の惨禍とか言いながらあらゆる威嚇をはばからなかった。私たちの海兵2人に罪のない民間人2人まで殺傷したのも足りなくて、特有の瀬戸際戦術(崖っぷち戦術)を展開しているということだ。こういう居直りはチョンアン(天安)艦爆沈からウラニウム濃縮施設稼動に至るまで最近の北韓の一貫した態度であった。
北の挑発には断固たる自衛権行使外には代案なくて
これは体制維持が北の最優先課題であることを新たに思い起こさせる。数十万人、あるいは数百万名の住民が飢えて死んでいくのにも何一つ動じることはなくて、核・ミサイル開発にお金を注ぎ込んだ北ではないのか。世襲独裁体制を守るためにどんな事でも犯してしまう無鉄砲形態が北韓政権の属性であるわけだ。これをあらかじめ認識して北韓の挑発習性が固定化しないように前・現政権が十分に備えるべきであった。圧倒的武力を整えたり、南北関係を周到綿密に管理したら良かったのだが、という話だ。
もちろん、今になってそのような責任を論じること自体がつまらない。もう北がこれ以上野蛮的追加挑発をできないように国民みなが渾然一体で対応すること以外に選択の余地がないという話だ。ソン・ハクキュ民主党代表は昨日、“非正常的国家との意地の張り合い(自尊心の戦い)は賢明な行動ではない。”として、わが軍の射撃訓練を引き止めた。[追加挑発が]起こるはずがなくはないが、これは‘半分の真実’だけ入れた見識だ。北が非正常的国家であることは間違いないが、南北間の体制競争もまた、宿命的であることを否認するのは難しいのではないか。北韓が私たちの善意にうなずく返事をしないで彼らの体制維持のために挑発を日常的に行う時、断固たる自衛権行使以外に何の代案があるだろうか。
万一、政府が射撃訓練再開を公言しても口先だけの言葉でだけ終わったとすれば、これによる後遺症もまた途方もなかっただろう。北韓の策略のとおり西海(黄海)北方境界線(NLL)が無効化される場合を想定してみよ。NLL近隣水域とヨンピョンドを含んだ西海(黄海)5島の領土を守るのに難関が造成されるのは問うまでもない。その上、キム・ジョンイル-キム・ジョンウン親子の間で政権委譲期の北は、最近、より一層冒険主義的傾向を見せている。北の威嚇に簡単に屈服するような印象を与えれば首都圏などを狙ったより大きい火遊びをしないともいえないだろう。
今こそ超党派的な安保体制を確立しなければならない時
この際中国とロシアの北韓偏向的外交を指摘しようと思う。両国は北のヨンピョンド挑発以後、私たちが射撃訓練を再開すると公言するとすぐに外交的干渉を本格化した。中国はヨンピョンドで民間人まで殺傷した北の蛮行に対しては口も開かなかった。それと共に私たちの自制だけ要求してきた。ロシアは北のヨンピョンド挑発が批判を受けて当然だとし、一時苦言を呈した。だが、私たちが射撃訓練方針を明らかにするとすぐさま韓国大使を呼んで、国連安保理招集を要求した。
両国のこういう態度は冷戦期の覇権本性そのままだ。自由民主主義を基盤とした統一韓国の誕生を好ましくないと思い(ありがたくないと思い)、南北分断状態の現状維持を望む内心をそっくり表わしたという点からそう言えよう。両国の仲裁が最小限の説得力を得ようとするなら、北韓の非人道的蛮行の責任から先に問い詰めなければならなかった。NLLの向こう側と南側で魚雷と大砲を撃ちまくった北とNLLの南で防御的訓練をするものを同列に置いて自制を要求するのは話にならない議論だ。中・ロが主導した安保理声明が他の理事国らの反対で失敗に終わったことは事必帰正だ。
我が軍と政府は領土と領海・領空を守るという大原則をたてたとすればこれを強く堅持しなければならない。イ・ミョンバク(李明博)大統領が昨日、“北韓は国論が分裂した時私たちを見下す。”としたが、前もって超党派的安保態勢を確かめるべきであった。時遅しという感はあるが、もう私たちの社会のどの政派や階層も大韓民国の自衛権守護意志を揺さぶってはならない。南北間緊張が沸騰点に向かっている今こそ、超党派的な安保態勢を確立しなければならない場合であり、その時点だ。
(訂正:12月21日) 誤訳や脱字を訂正。
誤訳;[追加挑発が]起こるはずがなくはないが、 → 一理もないとは言えないが、
[ソウル新聞](12月21日)[社説]ヨンピョンド射撃訓練以後国論分裂があってはならない http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20101221031004 ②今回の馬鹿げたヨンピョンド攻撃からひと月近くが経過したが、その背景は依然としてよくわからない。あれは、やはり権力委譲過程における"手柄づくり"という意味合いが強いのであろうか。キミルソン(金日成)は韓国戦争(朝鮮戦争)という特大の"事件"を起こした。息子のキム・ジョンイル(金正日)はもっと小粒の"プエブロ号事件"や数多くの爆破テロ、拉致事件を起こした。今年は三代目が対外的にお披露目を行ったばかりである。すっかりガタがきている"地上の楽園"の対内的引き締めのために、焼け石に水をかけたということだろうか。人間の命がコメなどよりも安価に設定されていると考えざるを得ない北韓(北朝鮮)では、長射程砲による攻撃で人が何人死のうが、反撃で自軍の兵士が何人死のうが、金氏王朝の存続のためには取るに足りない話なのであろう。 米国に秋波を送り、核専門家を呼んでウラニウム濃縮の話を大々的に公開した北韓(北朝鮮)は、核燃料棒一万二千本を韓国に売りつける算段のようだ。武器や煙草等の闇取引で、軍資金に充てる実入りは細々とはあるにせよ、米国による金融制裁がじわじわと効いているはずである。銀行を通じた取引が困難なため、役人らが現金を鞄に入れて決済に赴き、中には鞄を持ったまま亡命したり消えてしまう者もいる、などという話もあるようだ。1ドルでも多くのカネがほしくてたまらない台所事情ではあるまいか。 北韓(北朝鮮)のやることは秘密めかしてはいるが、カネにまつわる話は実にわかり易い。松茸商売の例から推すに、現時点で実際に存在するかどうかも定かではない一万二千本の核燃料棒も、'現金先払い、品物はあるとき渡し、ただし"支援金"の追加払いが必要'みたいな感じでがめつく集(たか)ろうとしているにちがいない。たっぷりカネをせしめて、核弾頭の小型化や"携帯型核爆弾"、核魚雷・核機雷なんかの開発を加速化したいのだろう。大見得切ってぶち上げたキミルソン生誕百年の"強盛大国"元年まで残りわずか、時間がないのだ。しかし、核燃料棒は松茸と違ってメシのおかずにも酒の肴にもならない。こんなものに1ウォンも出すべきではない。核燃料棒を国外に持ち出すなら、処理費用を北が支払うのが筋だ。 [聯合ニュース](12月21日)リチャードソン"北 対話意志見えて"(総合) http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2010/12/21/0511000000AKR20101221103700009.HTML |

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