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"ムルタギ"とは「水で薄める」という意味らしいが、"scale trading"、すなわち株屋さんの言葉で"難平(ナンピン)"に該当する韓国語である。
「株を購入後に価格が下落した場合に、下がった価格でその銘柄を買い増しすることで、1株あたりの買い値(平均取得価格)を下げる手法である。平均取得価格が低くなることで、その後の上げ幅が少なくても、利益が出る・±0・軽微な損失で処分する…等が可能となる。これが「ナンピン買い」である。」-ウィキペディア(日本語版) 北韓(北朝鮮)がヨンピョンド(延坪島)を攻撃した後、中国は24日に予定されていた楊潔チ外相の訪韓を一方的にキャンセルし、27日になって戴秉国国務委員(副総理級)を"アポなし"で送りこんだ。突然訪韓して、その場でイミョンバク大統領に会わせろと要求した。[朝鮮日報]の記事によれば、傍若無人を絵に描いたような強面(こわもて)ぶりだったようだ。 「29日、ソウルの外交消息筋によれば、中国側は27日午後3時頃、突然、"戴秉国国務委員を特使とする代表団が15分後に出発するからソウル空港を使うことができるようにしてくれ"と、外交通商部に一方的に通知してきた。ソンナム(城南)のソウル空港は空軍基地で、国家元首級の警護上必要がある時に一般に開放される所だ。 戴秉国一行はソウルに到着するやいなや外交部を通じて正確な用件も知らせないまま、"今日中にイ・ミョンバク(李明博)大統領と会えるようにしてくれ"という要請もしたという。これに対して韓国政府は、"今日は困る、ひとまずキム・ソンファン外交部長官と先に会ってもらい、明日(28日)面談することができるように推進する"として断った。ある外交消息筋は、"国家元首にこのような形で会おうというのはやはり儀典上無理な行動"と、語った。・・・ 中国側は最初、自分たちの訪韓自体を秘密にしてくれと言ったが、これまた韓国政府が、"今のような状況で秘密外交は困る"として断った。」[朝鮮日報]
中国側の戴秉国は国家主席の名代であり、六者会談(6カ国協議)代表の武大偉も同行していた。だが、やっていることがむちゃくちゃである。ひょっとすると韓国側の『事大の記憶』みたいなものに期待したのだろうか、それとも、最近の経済的な大躍進をかさに着て、因業成金の地金が出てしまったのだろうか。 「イ大統領に会った戴委員は、最初の1時間の間、過去の韓・中関係発展の歴史の話までしながら特別な内容がない言葉を冗長に継続したと伝えられた。イ大統領はこういう戴委員の発言にだいぶ気分を害したし、そうしている間に6者会談の必要性に言及しても、すぐに端から返事もしなかった。イ大統領は中国の6者会談提案にあきれたのか、同席した武大偉中国側代表を紹介されると、"いつ再開になるかわからないが、その時まで体力鍛練を熱心にしておきなさい"と話したと伝えられた。 外交関係者は、"面談が終わったすぐあとに、戴委員はまた突然、'二人だけで話すようにしてくれ'としてイ大統領を捕まえて立ったまま何かの話を伝えた"としながら、"その時、(当日の午後中国政府が発表した) '重大宣言'を予告したのかどうかは分からないが、その時まで午後に何らかの立場を発表するという言葉が一言もなかった。一言で言えば中国側特使団の形態は初めからおしまいまで外交的に理解することができない行動の連続だった"と、語った。」
この「電撃的」な訪韓に同行した武大偉は28日に帰国した直後に緊急記者会見を開き、六者会談(6カ国協議)再開の条件づくりのための緊急首席代表者会合を12月上旬に開催することを「提案」する。しかし、肝心の韓国や米国はこの時点での開催には否定的である。それはそうだろう。最近まで六者会談開催をしつこく要求してきた北韓(北朝鮮)は、ウラン濃縮を大規模に展開しているとうそぶきはじめたばかりである。いくら「核保有国」のお墨付きが欲しいにしても、やっていることがむちゃくちゃである。日本は様子見をしつつ韓米に同調するはずだが、ロシアの出方は油断ならない。今回の北韓(北朝鮮)の攻撃を名指しで非難したものの、仮に中国の「提案」に同意するにしてもすんなりとは行くまい。 [朝鮮日報](11月30日)[大韓民国が攻撃された]出発直前 "韓国に行く"…到着直後 "大統領会えるようにしてくれ" 傍若無人 http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/11/30/2010113000081.html [朝鮮日報](日本語版 11月29日)北朝鮮砲撃:韓国政府関係者、中国の提案に怒りの声
李大統領が否定的な態度を明確にするも、中国が一方的な提案 http://www.chosunonline.com/news/20101129000027 [ソウル新聞](11月29日) ‘6者提案’忙しい中国の意図はヨンピョンド(延坪島)
→6者議論の枠組み転換摸索 …‘対話のために最善を尽くした’と恩着せがましくすること http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20101129003004&spage=1 株のほうは全く無知なので付け焼刃の知識しかないが、"難平"はいわゆる"損切り"に比べると損失拡大の危険性がついて回る。中国にとって北韓(北朝鮮)は地政学的に手放せない緩衝材(クッション)であるにしても、実態の定かでない「鉱物資源」をあてこんで"塩漬け"にするような国でもない。 中国も、今回の北朝鮮の攻撃はチョンアン(天安)艦撃沈の時のようにだんまりを決め込んでやり過ごすことは出来ないと判断しているようだが、「対話と交渉」のお膳立てとして六者会談は有効な道具とは思えない。窮余の一策でなく、いわゆる「外交カード」になると中国側は本気で思っているらしい。この「カード」を前面に出した積極的な対話攻勢を通じて、「東北アジア緊張の責任を北朝鮮と韓・米・日に分散して沈静化させることによって今回の事態に対する一種の'ムルタギ'を企てている[ソウル新聞]」という話である。しかし、子供を放任して甘やかした親にはとるべき責任というものがあるだろう。 戴秉国は今日にも(12月1日)訪朝してキム・ジョンイル(金正日)に会うようだが、あの国は上手に見切らないと大きなツケがついて回るような気がする。 |

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