李英愛研究

ネットの記事でイ・ヨンエさんに迫ります

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 以前ネタに使った『新 ハングッ100ミョンサン(新 韓国100名山)』(アン・ギョンホ著、キップンソル社 2003)という登山ガイドブック中、キョンギド ポチョン(京畿道 抱川)のウナクサン(雲岳山)の概要説明のところに『キョンギオアク(京畿五岳)』というのが出ている。キョンギド カピョン(京畿道 加平)のファアクサン(華岳山)のところにも、キョンギド クァチョン(京畿道 果川)のクァナクサン(冠岳山)のところにも出てくる。
 京畿五岳は以下の五つの山を指す。

 ・パジュ(坡州)のカマクサン(紺岳山 675m)、
 ・クァチョン(果川)のクァナクサン(冠岳山 632/629m)、
 ・ケソン(開城)のソンアクサン(松岳山/松嶽山 489m)、
 ・ポチョン(抱川)のウナクサン(雲岳山 935m)、
 ・カピョン(加平)のファアクサン(華岳山 1468m)

 有名な謂いなのかと、ためしに[京畿道ホームページ(日本語版)]を覗くと、観光案内のところに「冠岳山は開城の松嶽山、坡州の紺岳山、加平の華岳山、抱川の雲岳山とともに京畿五岳といわれる」という説明がある。

 冠岳山はクァチョン市だけでなくアンヤン(安養)市やソウル特別市のクァナクグ(冠岳区)などにもまたがっている。他の山もカンウォンド(江原道)との境界や他市との境界にまたがっている場合がある。ネットの書き込み等を見ると冠岳山の標高は二説あった。また、ケソンのソンアクサンはネットの書き込みでは"松岳山"とする例が多いものの、キョンギドのホームページでの記載は"松嶽山"である。 ソンアクサンは以下、便宜的に"松岳山"と記す。

[京畿道ホームページ(日本語版)]−[観光旅行]→[名所]→[絶景]のページ
http://japanese.gg.go.kr/renewal/tourism/attractions/Wonder.htm

 京畿五岳中、ケソン(開城)の松岳山は韓国の人々にとって簡単に近づけない山である。第二次世界大戦後、朝鮮半島(韓半島)はいわゆる"38度線"、北緯38度の線で分断され、米ソによって分割統治されたが、この線より南寄りのケソンは韓国戦争(朝鮮戦争)で北に分捕られてしまったためだ。

 何か名所旧跡をグループで選ぶ時、韓国や日本では中国の言いまわしである『瀟湘八景(しょうしょうはっけい)』(湖南省の洞庭湖周辺の名所を伝える画題)にちなんで『〜八景』とする例が多い。韓国なら『グァンドンパルギョン(関東八景)』、日本なら『近江八景』が有名である。

 韓半島(朝鮮半島)は高山は少ないものの、荒ぶれて美しい里山や小粒の山々が多い。古来親しまれてきた山群を指す場合、一桁なら"八"を使うのではないかと自分は思うのだが、"五"である。山の場合、山岳信仰と切り離せないし、韓国の場合は例の「風水」の発想と不可分であるはずなので、いわゆる「風水地理五訣」あたりの"五"からきているのであろうか。

 『京畿五岳』という言い方は統一新羅時代からあるようなのだが、ネットでちょっと検索しても、その由来について詳説した書きこみが見つからない。探し方が悪いのであろう。あるいは、キョンギドあたりで義務教育を受けた身ならば知っていて当たり前の常識なのかもしれない。

 紺岳山と松岳山以外の三山を前掲のガイドブックでみると、山肌は荒荒しく、名前のついた名岩を擁する例もある。紺岳山と松岳山についてもネットで山行記等の書きこみを見ると、ごつごつした印象を受ける。頂上までの稜線上に奇岩怪石のたぐいが多いのが京畿五岳の一応の共通点のようだが、そうでない例もあるようだし、登ったことがないので確かなことはわからない。というか、クァンジュ(光州)のムドンサン(無等山)をはじめとして、ソラクサン(雪岳山)など韓国で名のある山は山頂付近に趣のある巨岩を擁する場合が多い。そして、ごつごつした岩と風雪に耐え抜いた松という取り合わせは、この半島に暮らしてきた人々の美意識に強く訴えるものがあるのではないだろうか。

 上記の山の中で華岳山はキョンギド随一の標高だそうだが、懐が深く、日本なら南アルプスの山のような感じである。ガイドブックの難易度も最高の★★★★★である。仮に、今現在この山に登ったら自分は十中八九遭難して凍死するだろう。なにしろ最近、ソウル市内で氷点下15度以下になったという話がある。暖かくなっても簡単に出かけられる山ではないようだ。十分な予備日がなければ、たぶん途中で断念してしまうだろう。

 一方、自分が登ってみたいのは雲岳山である。その名前が気に入っている。標高も手ごろで、名だたる奇岩怪石が多いようだ。
 「テベッ(太白)山脈から分岐するクァンジュ(光州)山脈が中部地方に向かって走って行き、華岳山(1468m)とミョンジサン(明智山)(1267m)を起こしてさらにその余勢を駆ってできたのが雲岳山だ。一名、ヒョンドゥンサン(懸燈山)とも呼ばれる。・・・昔から奇岩 怪峯で形作られた山容が美しく、キョンギのソグムガン(小金剛)などと呼ばれてきた」(『新 ハングッ100ミョンサン』)。ふもとには新羅第23代の法興王の時代に建立されたと言われるヒョンドゥンサ(懸燈寺)があるのだそうだ。

 この山ならアプローチが楽である。ガイドブックには★★と★★★の二つのコースが紹介されている。いずれも山の西側のハパンリ方面から懸燈寺を目指し、東側の国道47号線沿いのキルウォン牧場またはウンジュ寺に降りるコースである。どちらも9.1km、4時間の歩程である。これは推奨コースなので山道の整備等が行われているのかもしれないし、そうでないのかもしれない。なにしろ7年前に出たガイドブックである。再調査が不可欠だろう。

 自分なら国道47号線側、ウンジュ寺の近くから登り始める。すぐに支脈の稜線に出るが、これは下山コースに使うぐらいだからキツい道かもしれない。しかし、少々あごを出すぐらいでないと面白くないので、これで山頂のマンギョンデ(万景台)を目指す。帰りは懸燈寺に参拝して主脈のチョル峠をまたぎ、川沿いの道をキルウォン牧場目指してのんびり散策する、こういう目論見である。キルウォン牧場の近くにはテウォン寺というお寺もある。時間が許せばウンジュ寺やテウォン寺に寄っても良い。

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