李英愛研究

ネットの記事でイ・ヨンエさんに迫ります

酸素のような女?

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ベルリンのイ・ヨンエ

  多くの報道によれば、「株式会社イ・ヨンエ」の騒動は有名芸能人を利用して一儲け企んだ茶番劇、ということで落ち着いた。最近、ハ・ジウォンのスキャンダルが話題になったばかりだが、この事件も芸能人に株式相場がからんだ事件なので、報道されている記事は無茶苦茶に多い。ニューボテックがイ・ヨンエ側から正式に告訴された8日の夜8時にニューボテック側は記者会見を開いた。とりあえず、その記事や他の記事をみると、イ・ヨンエ側とニューボテック側の間で動いた大物プロモーターのペク・ナムス氏の勇み足、という顛末だったようだ。彼は以前、イ・ヨンエの新人時代からマネージャーをしていた人物で、イ・ビョンホン、チャン・ドンゴンら60人余りのスターを抱えていたこともあるマネジメント界の大物だった。しかし、2002年に金銭スキャンダルに関係して取り調べを受け、それ以後は鳴りをひそめていた。

  同記者会見での話によれば、ペク氏は今年1月中旬からイ・ヨンエの父や兄と会っている。まずイ・ヨンエのお兄さんが運営する大型ショッピング・マートのフィットネスセンター事業を共同で進行し、オンラインビジネス、ゲームビジネスなどに拡大することを口頭で合議した。そしてイ・ヨンエの兄とドラマ版権に係わる新法人を設立して、ニュ−ボテックが持分を買い入れて共同で事業を行う形態にし、以後イ・ヨンエを迎え入れて事業を推進する事にしたのだそうだ。7日の経緯は次のようになる。7日午前11時頃に63ビルでイ・ヨンエのお兄さんと法人設立に関する合意書を締結する事にした。ニュ−ボテック代表取締役は職員に公示を頼んで外出した。その後イ・ヨンエのお兄さんが約束の時間を午後4時に変更した。職員は約束時間変更の通知を知らず午後1時30分頃公示をした。しかし、午後4時にイ・ヨンエのお兄さんが合意書作成を留保した。ペク氏はそれ以後持続的に合意書作成のために努力したが結局実現しなかった、というわけだ([ゴーニュース]2月7日その他)。ちょっと苦しいが、「行き違い」だったことになる。「合意書作成のための努力」には現在のイ・ヨンエのマネージャーやイ・ヨンエの弁護士への働きかけも当然含まれていただろう。

  イ・ヨンエ側の弁護士は、ペク・ナムス氏とイ・ヨンエの家族との関わりについて次のように語っている。すなわち、イ・ヨンエのお兄さんが運営する個人事業であるフィットネスセンターを大型流通業社に組み入れてくれるという、個人事業の話をペク・ナムス氏が提案してきて論議した事はあるが、これはイ・ヨンエさんとは別個の事業だった。この事業をイ・ヨンエさんのマネジメントやスター・マーケティングにまで関与する「株式会社イ・ヨンエ」に拡張させるという話は理解できない、とのこと[ジョイニュース24](2月8日)。

  同記者会見でニュ−ボテックのハン・スンヒ代表は今度の騒動で被害を受けた株主及び関係者に謝罪し、ペク・ナムス氏もこういう騒動になったことに対してイ・ヨンエとその兄に謝罪してはいるが、謝るだけでは済まない。今回の騒動でニュ−ボテックの株価は急落した。7日にいったん上がったものの、「会社設立は虚偽」との報道が出た後、2700ウォン下落して終値18800ウォンで引けた。8日は下限価格の16000ウォンで終わり、7日と8日の二日間で上場株式現価総額は577億ウォンも減った。9日に入ってもさらに続落し、13600ウォンで終わった。うまく売り抜けて儲けた人も中にはいるかもしれないが、被害を受けた人が圧倒的に多いはずだ。イ・ヨンエは韓国時間8日早朝にベルリンから弁護士に電話をかけ、「少数株主を気遣い、早急な事態収拾を期して」、本人が直接告訴人になることにした、という記事も報道された。ベルリンに行ってから行われたインタビューは日本語でも読める[中央日報]日本語版(2月9日)。

  だが、話としてはそれほどきれい事ではない。ペク氏の説明は、イ・ヨンエのお兄さんが口頭で合意したものの土壇場になって翻意した、ということである。イ・ヨンエは事前に何も知らなかったわけだから、彼女のお兄さんは優柔不断の悪役になってしまう。当然のことながら、イ・ヨンエ側はこの謝罪を一蹴した。ただ、すっきりしないところもある。ポイントは、イ・ヨンエのお兄さんとペク氏側で交わされた話が、イ・ヨンエ側弁護士が言うようにイ・ヨンエと関係ない個人事業部分だけだったのか、あるいはこれを始まりに「株式会社イ・ヨンエ」とかかわる事案まで話し合われたのか、という点だ。ニュ−ボテック側はイ・ヨンエのお兄さんと論議した事業計画書があると言いながら、まだこれを公開していない。世論の大方はイ・ヨンエに同情しているので形勢は圧倒的にイ・ヨンエ側に有利だ。しかし、これは韓国という国で起こった話である。話がこういうかたちになって家族がからんでしまった以上、今までイ・ヨンエが神秘化戦略で築いてきたCFモデルとしてのイメージに微妙に影響することは避けられない。自分は当初、イ・ヨンエ側が本当に告訴するのか半信半疑だった。だが、これはなんとしても裁判できれいに白黒つけなければならないわけだ。

  今年のベルリン映画祭にはイ・ヨンエを含めて3人の韓国人女性映画人が各部門の審査委員として招かれた。さらに、「タレント・キャンパス(Berlinale Talent Campus)」という有料フォーラムがあり、ここの講師の一人としてパク・チャヌク監督が招待された。彼の出番は2月13日で、「悪魔に憐れみを(Sympathy For The Devil)」という題名が付いている。インタビュー形式のフォーラムらしい。ただし、肝心の韓国製映画の出品は、競争部門にゼロ、パノラマ部門とフォーラム部門を合わせても短編一本と長編二本である。韓国国内ではベルリン映画祭の報道もかなり多いが、実情は寂しい限りだ。しかし、ベルリンのマーケットの方は映画祭への出品作の数とは関係なく、ちゃんと商売できるのかもしれない。

  [聯合ニュース](2月10日)のインタビュー記事「ベルリン映画祭審査委員イ・ヨンエ」がおもしろい。例の「エンバーゴ」の件についてきれいに説明しているし、ベルリンでは映画の審査というより勉強の機会にしたいなどと相変わらずそつがない。彼女の話によれば、いまヨーロッパでは韓国映画の株が高いようだ。なぜだろう…。また、パク・チャヌク監督がベルリンでスクリーンクオーター死守のデモをするらしく、これへの参加の可否についてもうまくかわしている。スクリーンクオーターの抗議運動については「後で1人デモに参加する問題も考慮して見るつもりだ」とのこと。過去の発言から推すと、これは「直接行動は何もしないだろう」というイ・ヨンエ話法だ。最後は少数者と弱者への愛に満ちた発言で結んでいる。以下は一問一答である。


−「株式会社イ・ヨンエ」の波紋に対する真相が明かされているようだ。これに対する所感は。

「マスコミで報道されたとおりニュ−ボテックが一方的に私の家族を利用して少額投資者を欺いたのだ。私が一番怒っているのは、芸能界のことが全然分からない私の家族を利用したという点と少額投資者をだましてお金を儲けようとしたという点だ。今度の事件は私だけではなく他の芸能人たちにも発生しうる事件で、投資者たちはこんな事業に対して慎重に投資しなければならないだろう。この事件がこれから類似の事件の再発を防止するきっかけになるように願う。」

−ニュ−ボテックが謝った。(イ・ヨンエ側は)弁護人を通じてニュ−ボテックを告訴したことが知られている。これからの対応は。

「ニュ−ボテックは形式的には謝ったがまだ私の兄を引き入れながら自分たちの行動を弁解している。何も分からない家族を巻き込んで言葉尻で言い逃れをするのは受け入れることができない。したがって告訴を取下げないだろう。これからの問題は弁護士と相談して対処して行く。」

−所属社問題はどうなるか.

「ドアエンターテイメント所属に変わりがない。私はそれなりに結んだ縁を長く持って行く。」

−2001年には映画「共同警備区域 JSA」の俳優で、2006年には審査委員でベルリン映画祭に参加した。感じが違うか。

「非常に違う。5年前に比べて韓国映画の位相が変わったし、私自身もっと成長した。俳優で来た時に学ぶことと審査委員で来た時に学ぶこととは違うようだ。ベルリン映画祭組織委員会から去年10月に審査委員の提議を受けた。その後、深思熟考して決めるために発表を延ばした。エンバーゴ問題でベルリン映画祭側から抗議メールを受けたというのは事実無根だ。むしろ映画祭側はこの問題で私が不便を経験したことについて人を介して上へものを言ってくれた。」

−審査委員としての活動計画は、審査基準は何か。

「私が審査委員の中で一番年が若くて経歴も短い。映画に対して専門的に審査するというよりは多くのことを経験して勉強する機会にしたい。アジアで韓流がブームになっているようにヨーロッパでも韓国映画に本当に関心が高い。「親切なクムジャさん」など韓国映画に対する好評もすごい。韓国の映画人として自負心を感じる。」

−パク・チャヌク監督がベルリンでスクリーンクオーター死守のためのデモを計画すると聞いた。これに参加するつもりはないのか。政府のスクリーンクオーター縮小に対するあなたの立場は。

「映画人たちのスクリーンクオーター死守運動に共感する。監督と俳優たちが1人 デモを起こすことに対しても支持を送る。海外で韓国映画人たちがスクリーンクオーター死守運動をすることも良いことだと思う。しかし今度はベルリンへ来る直前に芳しくない事が発生したので、デモは良いことだが自分は出にくいようだ。後で1人デモに参加する問題も考慮して見るつもりだ。」

−韓国映画発展のために何が必要だと思うか。

「韓国映画は量的にも質的にも成長したが、システムはそのままのようだ。まだ劣悪な製作環境で苦労する映画人があまりにも多い。特にスタッフに対する大幅な処遇改善が至急に必要だ。構造的な改革を通じて韓国映画がもう一段階発展すると思う。」


[聯合ニュース」(2月10日)「ベルリン映画祭審査委員イ・ヨンエ」
[ http://www.yonhapnews.co.kr/news/20060210/090201000020060210024634K7.html ]
[EPA通信](2月9日)映画祭前夜祭でのシャーロット・ランプリングとのツーショット。「イ・ヨンエ きれいだね」という見出しである。
[ http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=2006020911351691396 ]
[ジョイニュース24](2月8日)の記事。
[ http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=20060209121004701c4 ]
[ゴーニュース](2月8日)ニューボテックの記者会見報道。
[ http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=63&newssetid=487&articleid=20060208220015532a3 ]
[ニュース・エン](2月8日)に出たペク・ナムス氏の言い分。
[ http://www.newsen.co.kr/news_view.html?news_uid=40949 ]

  このところCF撮影の話ぐらいしかなかったイ・ヨンエにちょっとした事件が持ち上がっている。イ・ヨンエがコスダック企業と組んで「株式会社イ・ヨンエ(仮称)」というのを設立する、という話だ。PVCパイプ製造業社であるニュ−ボテック( http://www.nuvotec.co.kr/ )は7日午後1時40分頃、「今月中に”株式会社イ・ヨンエ”を設立してマネジメント版権事業などを行う」とし、「ニュ−ボテック代表とイさんの家族の中の1人が共同代表取締役に就任する」と公示した。これに対してイ・ヨンエの所属社のドアエンタテインメント(代表イ・ジュヨル)は直ちに「ニュ−ボテックの公示は事実無根で、8日に名誉毀損嫌疑などで告訴する」と明らかにした。ニュ−ボテックはこれに対して「数日前から関連したうわさが出回ったのでこれを収めるために公示をした」と言い、「契約関係を証明する書類があるのですみやかに記者会見をする」と反論した[東亞日報](2月8日)。

  この話題だけで数十本の記事が乱れ飛んでいる。ニュ−ボテックは製造業が本業のコスダック企業だが、芸能マネジメントに進出するという昨今の流行に乗っているらしい。上の話は極めて具体的で、「株式会社イ・ヨンエ」に持分の66%を投資して経営権を確保し、系列会社で編入する予定だそうだ。「新設法人の代表はイ・ヨンエのお兄さんであるイ某さんとニュ−ボテック ハン・スンヒ代表が共同で引き受けて、イさんのマネジメントは勿論、ドラマ、映画、広告活動、ひいてはイ・ヨンエブランドを活用した版権事業、スターマーケティング事業、テーマパーク事業などをして行くようになる」のだそうだ。ニューボテックはこの日、人気グループGODのメンバー、ソン・ホヨンと正式専属契約を締結した。また、かつて「ペク企画」や「Aスターズ」を主宰した国内エンターテイメント市場の大物、ペク・ナムス氏も迎え入れたそうだ[ファイナンシャルニュース](2月7日)。

  おもしろいのは、ニューボテック株はこの日一時急騰したものの、上の話を公示した直後にこの会社の株価が下落したことだ。「ニュ−ボテックは演技者イ・ヨンエさんが設立する会社に投資するという消息が知られた後、2700ウォン(12.56%)下った1万8800ウォンでこの日の場を終えた」という[世界日報](2月8日)。これは、会社設立の消息が伝わったので下落したのか、イ・ヨンエ側が事実無根と否定したので下落したのか、今のところよくわからないが、おそらく後者だと思われる。

  イ・ヨンエは今回の話を仁川空港で耳にして、「あまりにも真っ赤な嘘であり、この公示内容は私とは何の関係もない。どんな目的にせよこんな嘘が流布することは聞き捨てられない」と明らかにし、すぐに怒りの対応をした。「イ・ヨンエはこの日ベルリン国際映画祭に参加するために午後1時30分にドイツに向けて出国予定だったが、暴雪によって実際の出国時間が2時間ほど延ばされた。イ・ヨンエのマネージャーは『ニュ−ボテックが虚偽公示をした時間は予定出国時間直後の午後1時41分』と言い、『もしこの時イ・ヨンエが出国していたら早い法的対応は大変だった』と言ってニュ−ボテック側を責めた。一方、ニュ−ボテックはこれと関連した対策準備のために非公開会議を進行していることが知られた。ニュ−ボテック側関係者は、『イ・ヨンエさんが直接サインした契約書がある』、『この契約書内容を公開するか、その可否を論議している』と言った」とのこと[スターニュース]及び[スポーツワールド](2月7日)。

  イ・ヨンエがこの話を知ったきっかけは、空港のラウンジでネットのニュースを見たとか、友人から知らせを聞いたとか、いろいろ書かれている。その両方だったのかもしれない。法的措置については、イ・ヨンエの法的代理人であるキム・ナムホン弁護士が「ニュ−ボテックの公示はみな虚偽の事柄」と言い、「8日午前にソウル東部地方検察庁に告訴人イ・ヨンエの名前を通じてニュ−ボテックを虚偽の事柄による名誉毀損、証券取り引き法等の虚偽公示及び気配調整の疑いで告訴する事にした」と明らかにした[マネートゥデイ](2月7日 18:22)。

  昨年末にも、イ・ヨンエがコスダック企業と専属契約したなどというゴシップが流れ、[ニュース・エン]の電話取材に対してイ・ヨンエが口頭でキッパリ否定したことがあった。今回の騒ぎもそのたぐいだと思うが、「イ・ヨンエが直接サインした契約書」というのが気になる。しかし、なにしろ肝心のイ・ヨンエはベルリンに向けて発ってしまったので、今後2週間ぐらいはイ・ヨンエ本人抜きで争われることだろう。


[中央日報](2月8日) 三大紙の報道の例。 
[ http://news.joins.com/society/200602/08/200602080526101801300033003310.html ]
[東亞日報](2月8日)三大紙の報道の例。
[ http://www.donga.com/fbin/output?n=200602080051 ]
[ニュース・エン](2月7日)イ・ヨンエの動向について詳しい。
[ http://www.newsen.co.kr/news_view.html?news_uid=40807 ]
[ファイナンシャルニュース](2月7日) ニューボテックの事情に詳しい。[ http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=2006020723401849936 ]
[スターニュース](2月7日)イ・ヨンエのマネージャーの話が詳しい。
[ http://star.moneytoday.co.kr/view/star_view.php?type=1&gisano=2006020717041358327 ]
[マネートゥデイ](2月7日 18:22)イ・ヨンエの弁護士の話が詳しい。ただし、下は記事への直接リンクではない。
[ http://www.moneytoday.co.kr/daily_index.html ]

ロール・モデル

  暇つぶしに、[ダボジ]( http://www.daboji.com/photo/ )という投稿サイトで李英愛の写真をカチカチ見ていたら、ズラッと建物の写真が出てきた。外壁はコンクリートむき出し、方形の積み木を組み合わせたようなポストモダン風の豪邸である。屋上に土が盛られ、ミニ庭園を予想させる。これは、パク・チャヌク監督がパジュ(坡州)市に新築した家だという表示まである。パジュ市はソウルの北西、近間の郊外都市だ。建築雑誌か何かで紹介されたものか。よくわからない。なんで李英愛のページにこんな写真を投稿するんだ・・・日付は1月5日である。・・・うーむ、向こうの(おそらく)ファンの考えることはよくわからない。それとも、いわゆる「嫉妬」でこんな投稿をしたのだろうか。

  ところで、[韓国経済](1月15日)に先般のWTOデモ隊事件を批判する記事が出た。キム・ヨンボン(中央大教授 経済学)という人の書いたコラムだ。ざっと見ると、WTOデモ隊だけを名指しているわけではないが、生半可な批判ではない。民主労総はもちろん、李英愛ら映画人も名指しで批判している。概要をまとめよう。

  まず、韓国政府がいわゆる非転向長期囚たちを監獄に閉じこめて苦痛を与えたことついて、北朝鮮側が10億ドルの支払いを要求しているという話が枕で出てくる。そして、香港で不法暴力デモをして裁判中の農民デモ隊が彼らの弁護士費、生活費、被服費、家族面会のための旅行経費まで参与政府に要請したことを紹介している。そして、民主労総側が香港の司法当局に圧力をかけていたことにも触れ、こうした厚かましい行動は北朝鮮の支払い要求顔負けの水準だとこき下ろしている。

  また、今回嘆願書を書いてデモ隊を支援した李英愛ら芸能人についても、映画俳優たちは韓国の青年文化を導く代表集団だから、こうしたお手本(role model)は韓国の青少年の未来像を予想させるとした上で、次のように述べている。「スクリーンクオーターは先進国のどこでも実行され得ないような極端な集団利己主義の反市場反開放制度だ.。世界化時代の風潮のおかげで富と栄誉を享受している人々が、”国家文化保護”という国粋的見せかけを着せて制度を合理化し、自らは恥ずかしいことが分かっていない。こんな映画人の行動と彼らが嘆願する世界貿易機構反対デモ者たちの意図が一脈相通ずることは偶然よりは必然に近い」。

  最初は経済紙にこうした記事の出たことが意外だったのだが、もし韓国政府などにそうした訴えをしたのなら、やはりこういうところから一言出てくるだろう。中央大は李英愛が大学院で学んだところだ。映画演劇学科は多くの有名映画人を出している。そこの先生がスクリーンクオーター制に反対でも何の不思議もないが、スクリーンクオーター文化連帯と民主労総の関係を持って回った言い方で述べている。もしかして韓国国内ではこの二つの団体は全く関連のない別団体、ということになっているのか。いや、それは絶対にない。スクリーンクオーター文化連帯のホームページを一目見るだけでわかる[ http://www.screenquota.org/ ]。

  このコラムの見出しは「破廉恥不感症社会」という。こういう意見も韓国国内にはあるのだ。李英愛たちにすれば、一応カタのついた話をなんで蒸し返すのかというところか。あるいは、こんな批判は片腹痛いだけで歯牙にもかけないか。まあ、いくら人気があっても、今回の行動が一般大衆に全面的に支持されているなんて素朴に考えるほど政治オンチではないだろう。

[韓国経済]のコラムhttp://www.hankyung.com/cgi-bin/kisaview.cgi?NewsID=2006011501731&Date=200601&Cid=51&Sid=140203 ]

エンバーゴ

  最新の李英愛情報を見ると、12日付で同一企業の宣伝キャンペーン記事ばかりたくさん出てくる。これには用はない。13日付で香港のデモ隊11人全員が帰国したという報道はあるが、李英愛ら芸能人の名前の引用と共に報じている記事は一つもないし、扱いも地味だ。香港の方の記事で、イ・ビョンホンがマカオでのテープカット・セレモニーをドタキャンしたという話が出ている程度だ。何かないかとよく見ると、先日のベルリン映画祭審査委員委嘱の報道に関して、[スポーツ朝鮮](1月13日)に面白い記事が出ている。

  「…最近、トップスター イ・ヨンエがベルリン国際映画祭審査委員に委嘱された事実が明かされました。しかしこの消息が知られるようになった過程が一つの茶番劇を連想させます。釜山国際映画祭の1プログラマーがホームページに『韓国の女優が審査委員になる』という内容を記載した事実が知られた11日、マスコミ各社が『果たしてだれか』をめぐって取材競争をしました。イ・ヨンエ側は確認を要求する記者たちの電話に11日夜おそい時刻まで『今日に限ってどうしてこちらに電話がたくさん来るのかわからない』、『初耳の話だ』、『事実無根』という姿勢を一貫してから、午後11時を越すと公式報道資料をばらまくハプニングを起こしました。『国際慣例上映画祭直前までエンバーゴの頼みを受けたから』と話していますが、エンバーゴというのは”取材対象が重要事由のため、記者たちを相手に特定時点まで報道自制を要請する行為”であって、無条件にシラを切ることではないでしょう。もし『委嘱されたことは事実だが映画祭側の公式発表以前には報道を慎んでくれ』と、言葉どおりエンバーゴに対して合意を求めてくれたなら、と思うと残念です。」

  「エンバーゴ(embargo)」というのを辞書で引くと、「1.(商船に対する)出入港の禁止命令、2.(混雑・施設不足などの際,政府通商当局が出す)貨物積込禁止令、3.(一般に)制限,妨害,禁止」などと出てくる。マスコミ用語でこういうのがあるのか。今まで知らなかった。いろいろ勉強になる。李英愛はマスコミ嫌いで知られている。「マスコミがあることないこと書くのがストレスのもとになる」というような発言をどこかでしていた。だが、上の[スポーツ朝鮮]の話を信じると、知性派で通っている女優(とその取り巻き)にしてはずいぶん泥臭い対応をしていると思える。「午後11時を越すと公式報道資料をばらまくハプニング」を起こした、というのは大げさな表現ではない。どういう情勢判断でやったかは不明だが、夜中に大量の記事がネットに現れたことは容易に確認できる。これを読んだときは笑ってしまった。ゴシップがよほどタチの悪いものだったのか、マスコミを全く信用していないのか、有名人も大変である。

  その李英愛の次回作について待望のゴシップが出ていた([ニュース・エン]1月12日)。あのMBCで企画している「ファン・ジニ(黄真伊)」のドラマの主演女優は誰か、という憶測記事である。「明成皇后」なんかはしんどい役だが、黄真伊ならいけそうだ。黄真伊の暮らしたケソン(開城)は今は北朝鮮領内である。撮影は向こうでも行われるという。話題性も充分だ。現在の李英愛のステイタスからいって、時代劇をやるとしたら、(ややトウはたっているが)「春香伝」の春香ぐらいしかないのかなと思っていたが、黄真伊という線があった。詩歌や歌舞音曲を織り込んで朝鮮文化の薫り高い作品に仕上げれば、外国に売るのにも有利だろう。でも、憶測だし、ドラマだからなあ。

久しぶりに

  久しぶりに李英愛情報を検索してみた。その後、どんな記事が出ているかと見てみると、韓国ヤフーに引っかかる記事は予想外に多かった。ヤフーの検索に引っかからないようにしている記事も含めたら相当なものだろう。ものすごく多い。

  李英愛が「第56回ベルリン映画祭の審査委員を委嘱された」という記事が目につく。たいしたものだ。彼女は「JSA」でベルリン映画祭に参加したことがある。この映画祭では以前あのコン・リーが審査委員長を務めたこともあった。ただ、映画祭側との約束ではもう少し後の公式発表まで秘密にする段取りだったようだ。国内でいろいろゴシップが流れたので、いろんな憶測を一蹴するために前倒しで発表したとのこと。李英愛も「個人的には嬉しい事だが国際的な約束を破るようになってすごく心を痛めている」そうだ([中央日報]1月10日)。うーむ、そうなのか・・・世界三大映画祭の一つといわれてはいるが、そんなに格式が高いのか。また、講演会の講師として監督も1名招待された。ゴシップを一蹴する報道が一通り出たタイミングで監督の名前が報道されている。これはもちろんパク・チャヌク監督である。結局、ベニスの時と同様におそろいで参加するわけだ。ベルリン映画祭関連記事はかなり多い。30本以上あった。刺激−反応の素朴な学習理論か。これと関連して、「イ・ヨンエ 韓流スターからワールドスターに急浮上」([ニュース・エン]1月10日)などという提灯記事もある。ただ、よくわからないのは、3日から8日までギリシャで秘密裏にCF撮影をしていた旨の記事が今頃になって[中央日報](1月11日)に出ている。かなり詳しい。何だこれ。

  その他、「2月に上海に行って高麗人参『正官庄』の広報プラス慈善活動を行う」という記事もある([ゴー・ニュース]1月9日)。昨年末の広州訪問の時と同じパターンか。高麗人参公社と契約したのが昨年の7月下旬。8月からさしあたり1年間の活動が予定されているとして、少なくとも夏まではこういう広報活動が続くわけか。2月19日訪問予定とのことだが、ベルリン映画祭は2月9日から19日までだ。これは大忙しである。

  昨日(11日)は香港のデモ隊の裁判の日だった。例の嘆願書関連の記事としては、李英愛らの名前を引用しつつ、起訴された11人中8人が一応釈放されたことが[プレシアン](1月11日)で報じられている。だが、裁判の詳細は出ていない。「全世界的な批判世論を意識した」判決であるかのように書かれている。そうなのかなあ。[聯合ニュース](1月11日)によると、韓国の8名と日本、台湾、中国の各1名は証拠不足で公訴を取下げられたが、民主労総公共連盟委員長ら韓国人3名には公訴がそのまま維持され、3月1日から裁判が開かれる。ただし、出国禁止は解除され、保釈金を払って3人は帰国できるそうだ。デモ隊関係者は「・・・検察の起訴内容が到底受け入れることができない内容なので、起訴された3人に対する無罪要求の闘いを行う事にした」と語ったという。泥沼である。本裁判は先だ。いま帰国しても英雄にはなれないだろうが、同情は集まるかもしれない。やはりここはいったん帰って仕切直しというところだろう。13日の帰国航空便をすでに予約してあるそうだ。ひょっとして、別働隊が現地でハンストを1ヶ月以上続けるなんてこともあるのかな。いくらなんでもそれはないな。

  香港の方を見ると、ベルリン映画祭の話が[明報]以外でも[東方日報]で報じられている。ただ、「李英愛」で検索してもあまり記事が出てこない。「示威韓農」等で検索してみると、こっちは結構出てくる。韓国から行った民主労働党の代表が司法当局に出向いて圧力をかけたが、当然のことながら司法当局はそうした圧力を軽くうっちゃった。そして、いかなる干渉も排除して公正に裁判を行う旨を当局の責任者が明言している([大公網]1月10日)。「圧力」とは、納得いかない判決だとまたデモをやるぞ、という話らしい。裁判の詳報は今朝の段階では見つからない。ただ、昨日(11日)はデモ隊支援で爆弾による脅迫騒ぎまで起きた。デモ隊関係者側は「ありがた迷惑」として関連を否定している[成報](1月11日)。そりゃそうだろう。韓国の報道を信じるとして、この裁判で一応8名釈放というのは微妙な展開である。いったん帰国して仕切直し、裁判が近づいてまた過激なデモなんかを香港で繰り返したら、非常に分の悪い外交問題になるだろう。そもそも、遠征部隊はそのとき穏便に入国できるだろうか。

文字しかダウンロードしていないが、韓国ヤフーの記事が多かったので今日は時間がかかった。かかりついでに韓国ヤフーで「民主労総」で検索すると、「昨年10月に幹部が収賄で逮捕されたので、すでに民主労総指導部は総辞職しており、2月10日に次期委員長の選挙を行う」([聯合ニュース]1月9日)という記事なんかが引っかかる。内憂外患、この組織も今は大変な時なのだ。

  李英愛関連の記事は多いのに、名前の引用のみ・DVDネタ・広報活動・CF関連・ベルリン映画祭がらみ等々の話しかない。そうした話には正直言って興味が湧かない。次回作の話なんか全然出てこない。惰性で検索しても面白くない。今日はこれで終わりするしかない。

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