李英愛研究

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 羅先経済特区に中国の国有企業が20億ドル規模の投資をするという話が出ている[中央日報]。「羅先市」というのはラジンシ(羅津市)の"羅"とソボンシ(先鋒市)の"先"をとった名称である。
 「北朝鮮は1991年12月ハムギョンブクド(咸鏡北道)最北端と中国・ロシアの境界地域のナジン(羅津)・ソボン(先鋒)をラソンシ(羅先市)で統合して自由経済貿易地帯に指定した。この地域を東北アジアの国際的な貨物中継地と輸出加工・観光・金融基地として育成するという計画をたてて1993年に'羅先経済貿易地帯法'を制定した。
 だが、不合理な投資条件で外国資本誘致が遅々と進まず、開放特区の機能を果たせないまま放置されたようなものだ。全体的に47億ドルの外資誘致計画をたてたが、実際に投資を成し遂げたのは六千万ドルに過ぎなかったほどだ。」[デイリーNK]

 昨年、2010年初めに羅先市を特別市に昇格させ、「羅先経済貿易地帯法」が改正された。11月初めに中国延辺大学で開かれた'2010トゥマンガン(豆満江)学術フォーラム'なる寄り合いで、北韓(北朝鮮)の学者連中が羅先経済貿易地帯を積極的に売りこんだなどという記事もあった。
「北朝鮮内一般外資企業に対する所得税率は決算利潤の25%だが、ラソン地帯投資外資企業には14%だけ適用されて、先端技術や資源開発、基盤施設建設など国家奨励産業の所得税率は10%に過ぎない。
 特に三千万ユーロ以上の基幹産業投資外資企業は利益が出る年から4年間所得税を免除し、次の3年間は50%の税制減免恩恵が適用されるという。
」[JOINS 北韓ネット]

 羅津港は不凍港で、ロシアあたりも目をつけていたようだ。その利権を得たとかいう話もあるが、いざ手を出すとなるとインフラ整備に莫大な資金を要するということで、二の足を踏んでいるうちに中国においしいところをさらわれてしまったようだ。2009年の段階で中国は大連の企業がこの港の利権を取得したという話があり、以前このブログで引用した[朝鮮日報]の記事に詳しく出ていた。
「・・・中国の大連環境設備製造業者の創立(チャンリ)グループは去る10月7日。ナジン(羅津)港1号埠頭開発権を取った。創立グループのナジン港埠頭開発権は1号埠頭の2号・3号停泊地を保守・拡張して独占的に使用できる専用権だ。38万平方m規模のナジン港は冬にも凍らない不凍港であり、拡張工事が完工すれば年間100万tに達する荷役能力を整えることになる。
 創立グループはナジン港埠頭開発権を持つ代わりに北韓(北朝鮮)に琿春とナジンを連結する道路93kmを建設してやることにした。中国がナジン港を通じて東海(日本海)に進出すれば琿春を前進基地にしたトゥマンガン(豆満江)流域が東北アジア物流の拠点として成長する基盤になることができる。」[朝鮮日報]

 国連の議決に基づく経済制裁、とりわけ米国の金融制裁がじわじわと北韓(北朝鮮)のいわゆる"宮廷経済"を締め上げているのは明らかである。金氏王朝のやりたい放題を支える"宮廷経済"に対して、いわば公(おおやけ)の"人民経済"というのもあり、こちらも経済制裁のあおりを食っているはずだが、なにしろ韓国の経済規模の30〜40分の一以下というお粗末な代物である。それはそうだろう。ドルが手に入れば核開発や兵器開発に湯水の如くつぎ込んでいる。一般人民はトウモロコシや野菜の芯のキムチで糊口をしのぐべし、というのが国是なのである。コメが食いたかったら市場(いちば)にでも行って買いなさい、カネさえ出せば肉のスープも食べられるでしょう、でもそのカネは自分で稼いでね、なのである。

 今回の羅先経済特区の話は、昨年以降顕著だった中国への売りこみが功を奏したのだろう。キム・ジョンイル(金正日)は直々に2度も出かけている。昨年は三代目のお披露目もあったし、この訪中を、後継体制確立に向けて中国側の言質を取るためのものではなかったか、という憶測もあるようだが、やはりこれはカネの無心だったのではないかと思わざるを得ない。

 それにしても、中国が20億ドルの投資という太っ腹なところを見せたのはなぜだろう。羅先市の羅津港と鉄道で結ばれる吉林省延辺朝鮮族自治州の琿春市は「琿春辺境経済合作区」と呼ばれ、国境開放都市に指定されている。このあたりは中国・ロシア・北韓(北朝鮮)の国境線が入り混じっている。しかし中国の領土は海に接していない。羅先経済特区と合体することによって琿春は「経済特区」の要件を満たすことができる。いわゆる辺境の開発という基本線に沿って、しっかり算盤をはじいているわけだ。今は琿春の石炭の積み出し港として羅津港を活用し始めているようだが、ゆくゆくは琿春-羅先を一大物流基地に発展させるだけでなく、北韓(北朝鮮)の鉱物資源を利用しつつ、きっちり外資を呼びこもうという算段だろう。仮にそういう目論見どおりにコトが運べば、北韓(北朝鮮)は中国の東北三省に組み込まれるか、あるいは"東北四省"の一つになっているだろう。
 
 しかし、相手はまったく食えない北韓(北朝鮮)である。借金の踏み倒しや国際間の取り決めの無視なんかをお家芸とする"非正常国家”、あるいは"社会主義の仮面をかぶった封建王朝"である。「羅先経済特区」などというと、中国の深[つちへん+川](シンセン)なんかを思い出すが、あれは改革開放政策に基づく、いわばまっとうな「経済特区」である。羅先のそれは、いかにも北韓(北朝鮮)らしく実に胡散臭い。「経済特区」と呼ぶ以上、市場経済を指向しなければならないが、昨年の羅先経済貿易地帯法改正では北韓(北朝鮮)住民たちに及ぼす資本主義の影響を遮断するための統制手段をさらに強化したといわれる[デイリーNK]。税制優遇などと言っても、企業を運営するための前提条件自体がキナ臭いのである。「北韓政権は北韓社会を冷凍させようとありったけの力をふりしぼっている」(アンドレイ・ランコフ)といわれる。改革開放のまねごとさえも金氏王朝による支配の下では困難であろう。投資が凍死になってしまってはシャレにもならない。


[中央日報](日本語版 1月7日)中国、北朝鮮の羅先特区に20億ドル投資…過去最大
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=136438&servcode=500&sectcode=500
[JOINS 北韓ネット](2010年 11月2日)北、中国学術フォーラムで 'ラソン(羅先)特区' 積極広報 [聯合]
中国学者ら "過去と明確に違って・・・対外開放メッセージ"
http://nk.joins.com/news/view.asp?aid=4134170
[大韓民国 統一部]<投稿ページより>最近の北韓の「羅先経済貿易地帯法」改正動向 (『国防ジャーナル』4月号 寄稿文)−hwpファイル
経済社会分析家 チョン・ドンミョン
http://www.unikorea.go.kr/CmsWeb/tools/board/downAttachFile.req?fileId=FI0000096138
[デイリーNK](2010年 3月15日)北朝鮮羅先地帯法、統制手段さらに強化された
[朝鮮日報](2009年 10月25日)[週間朝鮮]中国が満州原野を耕し返す理由
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2009/10/23/2009102301552.html
 
 年があらたまった。昨年の大晦日に1年最後の買い物をした。『小津安二郎大全集』という9枚組のDVDである。これがなんと税込み1980円だった。1枚あたり220円である。久しぶりに覗いた本屋でたまたま目にした商品であった。著作権がフリーになっているのでこういう価格設定が可能らしい。

 収録されている9本には『東京物語』、『晩春』、『麦秋』、『お茶漬けの味』などの代表作が含まれ、きちんとした企画商品である。画質も音声も問題ない。上の4作品はすべてLD(レーザーディスク)やテレビ放送を録画したVHSテープが手元にあり、時々取り出して見ている。

 10年ぐらい前にマリア・カラスの"VIVA DIVA"という5枚組の選集が、これは新譜のレコード店で580円で売られているのを見かけた時のことを思い出した。収録されている録音はすべて別CDで手元にあるものばかりだったのだが、1枚百円強というのに納得がいかず、こういう商品は売るべきではない、などと思いつつ入手してしまった。

 「屋上屋を架す」というか、いわゆる「安物買いの銭失い」の一種である。手元には溝口健二監督の『大映作品全集』という9枚組のLDがあるが、これも、いつの日か1980円でDVDが出たりしたら間違いなく入手してしまうだろう。

 北韓(北朝鮮)のリャンガンド(両江道)、ヘサン(恵山)市場で人民元一元が昨年12月初めに275ウォンに上がったという話があった。日本で暮らす脱北者の方の証言で、DVDの値段はコメ1kgより少し高いぐらいだったというお話があった。いわゆる'ソフト'の価格は'ハード'の普及が進めばある時点から劇的に低下する。中国で作られた商品だと思うが、韓国や米国のドラマ・映画のDVD1枚が日本円換算で数百円ぐらいで入手できているように思える。日本の相場とそれほどかけ離れてはいないのではないかと自分は推測している。

 上のDVDを見つけた日から数日前、久しぶりに近所の貸しビデオ屋を覗いたら、'旧作 七泊八日100円'だとの掲示がある。'新作'がいくらなのかよくわからないが、話題作や最新作と言われる作品で見たい作品は一つもないので丁度良い。5本ばかり借りてきた。イム・グォンテク監督の『酔画仙』やイ・チャンドン監督の『蜜陽(ミリャン) シークレット・サンシャイン』、小林正樹監督の『切腹』など、映画館で見た覚えがある作品ばかりであるが。
 今年の正月はとりあえずDVD三昧になりそうである。

 セヘ ボッ マァニィ パドゥシプシオ.
 あけましておめでとうございます。

北の便り

 何がわからないといって、北韓(北朝鮮)の市井の暮らしほどわからないものはない。以前、朝鮮日報だったかの記事で、脱北した高齢の方が韓国国内の記念式典のたぐいに出席し、会食で出てきたトウモロコシに手を出さなかったという話をみた。北で暮らしていたころはトウモロコシしか食べるものがなく、こちら側に来てからは見るのもいやになったというお話であった。

 実は、まことに不謹慎ながら、よく目にする北の「窮状」や「飢え」を伝える話を、自分は頭から信じていない。在日朝鮮人の帰国者とその係累や、韓国なら『親日人名辞典』に載るような人々の子孫など最下層の出身成分の人々、政治犯収容所で極限の生存を営む人々に限れば、食糧難という厳しい状況は納得できる。しかし、少なくとも2000年代以降、広範な中間層の人々の実情はどうなっているのだろう。

 北韓(北朝鮮)は"チュチェ経済"だの"自力"だの"強盛大国"だのとカッコつけて大見得を切るが、中国との貿易はあるにせよ、その実態は諸外国からのほどこしと闇商売でのあがりに頼った自転車操業ではないだろうか。最近は"人民元"も入っているのであろうが、かの地は"ドル"によって支えられたむちゃくちゃな経済運営ではないかと憶測している。

 いわゆる太陽政策で南のカネやモノが流れ込んだ。現金は五十〜六十億ドル規模であったらしい。離散家族再開のたびに渡されたコメや肥料、マラリア対策の医療品や一般医療用の支援物資、いわゆる"水害"のたびに送られる建設資材やコメ、植林用の苗木等々、モノもかなりの規模で入った。ケソン(開城)工業団地で働く四〜五万名の労働者には今現在もドルが流れている。観光客射殺事件で中断されたクムガンサン(金剛山)観光や、それよりも遅れて始まったケソン観光でもドルが流れ込んだ。韓国に輸入された松茸やセメント用の砂利その他の一次産品も、金額的にはたいした事はないがドルをもたらした。

 韓国から入る意味不明・使途不明のカネやコメなどの支援物資は一般人民には全く流れないはずだ。韓国の進歩系団体には、仮に特権層・軍部が山分けするだけにしても回りまわって市井の住民に届くだろう、などという牧歌的な論法で対北支援を正当化する連中がいるようだが、実情はそんなに甘くないと自分は思っている。

 さらに、ミサイル等の武器や偽ドル、偽タバコ、禁止薬物などの密輸でもドルが入る。近隣諸国に展開している北韓(北朝鮮)式食堂からの実入りもある。確かめたわけではないが、日本の朝鮮総連あたりも、中国を経由したり、じかに向こうに行って渡したり、あの手この手で送金を欠かしていないだろう。中国は北の主要な貿易相手国であるが、あの国には意味不明のカネやモノを施すような甘チャンは揃っていない。しっかり反対給付を要求しているはずだが、それにしても元またはドルが流れ込むだろう。

 ところで、最近は韓国の"文化"が広く静かに浸透しているようにも受け取れる話を目にすることが多い。これらは脱北者や北で暮らす"在北記者"からの情報によるもので、対北韓放送や脱北者団体が主な発信源になっている。今日目にしたのは[東京新聞]の記事で、日本に住む脱北者からの聞き取りである。ここには韓国のドラマを生放送で見ていたという証言がある。「平壌や地方都市なら八割以上の世帯にテレビとDVDプレーヤーがあった」という話である。「『闇市場に行けば猫の角以外は何でもある』と言うほど」だそうで、DVDは「米一キロより少し高い数百ウォン程度だった」とのこと(この段落の引用はすべて同記事より)。

 今月(12月)はじめの[東亜日報]の記事で、あのリャンガンド(両江道)の消息筋の伝えるところによれば、「ヨンピョンド(延坪島)事件以前、ヘサン(恵山)市場でkgあたり900ウォンだったコメの値段が、今月1日には1100ウォンまで上がったし、中国人民元1元も220ウォンから275ウォンに上がった」とのことである[東亜日報 12月3日]。

 本日、12月29日昼のレートで1元=12.41円であった。[東京新聞]の記事でDVD(1枚?)が数百ウォンとのことである。この証言をなさった方が脱北した当時の 人民元−北韓ウォン の交換レートは知る由もないが、単純にひと月前の数字だけ当てはめると、DVDの値段は数十円である。上の脱北者の方がどこで暮らしていたのか、これも知る由もないが、韓国の放送をそのまま受信できていたようなので、ハムギョンド(咸鏡道)あたりであろうか。ハムギョンドでもリャンガンドでもこの方が脱北した当時には似たような相場であったと仮定すると、当時よりコメの値段が4〜5倍になっているだろう。DVDの値段が同様に高騰したとしても、せいぜい100円程度、日本円で二百円までいかないであろう。ただし、一応、"社会主義体制"というでっち上げで労働者の賃金を規定している北韓(北朝鮮)である。北の労働者にとって憧れの的ではないかと思われるケソン工団では最低賃金が月額60.775ドル(約5200円)、その賃金水準は北の一般の労働者の1000倍にもなるという話もある。自分のような日本の都市で暮らす一賎民が100円という貨幣価値に対して持つ感慨と似たような感慨を向こうの都市住民には期待できない。
 
 下に、最近目にした関連記事を集めた。

<日本語記事中心のリンク>
[東京新聞](12月29日)【国際】脱北者が北の韓流ブーム証言
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010122902000031.html
[聯合ニュース](日本語版 12月22日)北朝鮮の炭鉱に配置された除隊軍人、離脱続出
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/12/22/0300000000AJP20101222002100882.HTML
[聯合ニュース](日本語版 12月17日)独自原料・技術の「主体技術」に励む北朝鮮、成果は限界
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/12/17/0300000000AJP20101217002400882.HTML
[朝鮮日報](12月15日)[編集者に] CD・ラジオなど北に送って内部変化促進させてこそ
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/12/15/2010121502185.html
[朝鮮日報](日本語版 12月14日)北朝鮮では韓国ドラマより米国ドラマの方が人気!?
北でテレビを販売していた脱北者「最近は『プリズン・ブレイク』が人気」
http://www.chosunonline.com/news/20101214000028
[聯合ニュース](日本語版 12月10日)北朝鮮に哨戒艦事件のDVD出回る、取り締まり強化
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/12/10/0300000000AJP20101210003200882.HTML
[東亜日報](12月3日)北、軍事的緊張ずっと…‘キム・ジョンウンのため’ 不満大きくなって”
http://news.donga.com/Politics/3/00/20101203/33045747/1
[聯合ニュース](日本語版 12月3日)「正恩のせい」緊張継続で北朝鮮住民が不満爆発
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/12/03/0300000000AJP20101203003200882.HTML
[聯合ニュース](日本語版 11月30日)北朝鮮コメ価格4千%の急騰、デノミ効果「水の泡」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/11/30/0300000000AJP20101130001100882.HTML
[聯合ニュース](日本語版 11月30日)北朝鮮高官層に「韓国文化」広がる、RFA
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/11/19/0300000000AJP20101119001800882.HTML
[朝鮮日報](11月21日)[時論]太陽政策の失敗を規定した'2010統一白書'
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/11/21/2010112101091.html
[北韓資料センター]『2010 統一白書』−html版
http://unibook.unikorea.go.kr/?sub_num=43
[朝鮮日報](11月17日)北、経済・社会さらに引き締める
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/11/17/2010111700069.html
[ソウル新聞](11月3日)“キム・ジョンウン太れば住民はやせる”ピョンヤン(平壌)市内に反体制ビラ登場
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20101103004019&spage=1
[聯合ニュース](日本語版 11月2日)北朝鮮・鉄道当局の腐敗深刻、乗車券価格が最高20倍
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/11/02/0300000000AJP20101102002500882.HTML
[東亜日報](日本語版 10月29日)ブーメランになって戻ってきた北朝鮮の「韓国歌謡」
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2010102913308
[朝鮮日報](10月28日)[週間朝鮮]国政監査で北朝鮮関連'特ダネ'を相次いで暴露したユン・サンヒョン議員
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/10/28/2010102801345.html?Dep1=news&Dep2=top&Dep3=top
 
<参考>
[The Independent](2009年 8月24日)Counterfeiting: Notes on a scandal − 北の贋金、いわゆる'スーパーノウトゥ'に関する包括的な読み物。
http://www.independent.co.uk/news/world/asia/counterfeiting-notes-on-a-scandal-1776329.html
[東亜日報](日本語版 2004年7月29日)北朝鮮を脱出した同胞に送る 脱北者記者の思い
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2004073041608&path_dir=20040730
[ソウルで書くピョンヤンの話] − 上の東亜日報の記事を書いたチュ・サンハ記者のブログ。コメント欄も含めて脱北者の肉声に満ちている。
http://www.journalog.net/nambukstory

軍事的冒険主義

① 20日のヨンピョンド(延坪島)での射撃訓練に対して、北韓(北朝鮮)は軍事的対応を行わなかった。人民の生活が青息吐息といわれ、体制のほころびを繕うことが急務であると思われる金氏王朝である。今回の推移はとりあえず韓国側の読み勝ち、ということだ。

これに関して、興味深い二つの社説を読んだ。一方は、韓国の"訓練強行"を批判し、これといった"自衛的打撃"を行わなかった北韓(北朝鮮)を評価しているようにも読める。他方は、数十年来毎月続けてきた"通常訓練"を外圧に屈することなく実行したのは当然の自衛権行使であると論じる。一方はまるで外国の研究者が訳知り顔で書いたように見えるし、他方は大韓民国の国論の統一を促している。

社説1
 「ヨンピョンド射撃訓練実施可否が国連安保理の争点にまで浮上した中でわが軍が昨日訓練を押し切った。自衛的打撃で対抗すると公言してきた北側はひとまず対応行動をしなかった。最悪の武力衝突は再演されなかったが、不安と緊張感は相変わらずだ。
 政府当局者らは今回の訓練と関連して国連安保理招集、中国・ロシアの反対、北韓の威嚇などを全部無視してひたすら天気だけを考慮したと説明する。こういう、‘断固とした態度’を堅持した結果、自尊心も満足させて自らの任務を成功的に遂行したというところだ。北側が事前公言と違い物理的行動で対抗しないところは色々理由があるだろう。たとえば南側が戦闘爆撃機を待機させて駐韓米軍人員まで関与させた状況で、ひとまず鋭鋒を避けようという戦術的考慮が作用した可能性が高い。しかし、これで南北間の危機が解消されたと見る人は誰もいない。南北間の偶発的衝突と戦争拡大の可能性はかえって高まったと見られる。昨日のわが軍の訓練は限界が明確な冒険主義的処方だっただけのことだ。
 訓練を押し切るまでの政府と軍当局の態度を見れば、緊張を解消して安定を取り戻すのが政府の最も大きな任務という事実を忘れているという疑問まで入る。このように力による対決中心に行っては国民の不安感を決して解消できない。たとえば、ヨンピョンド射撃訓練は毎月おこなう通常の訓練だというが、今のようではこの先ずっと住民たちを待避させるほかはない。また、国民皆が戦争拡大の可能性を不安に思いながらニュース速報に神経を尖らせなければならない。危機状況が長くなるならばその波紋は私たちの社会に多様に現れるだろう。
 昨日北側が物理的対応を自制したことはひとまず幸いだ。今は南北の間で誰が先にを問い詰める必要がなく、一切の軍事行動を自制するのが切実だ。特に北側は今回の機会に態度を根本的に変えなければならない。たとえば北側が今回の局面で全面戦争と核戦争の惨禍を威嚇したことは受け入れ難い妄言だ。それと共にどのように同じ民族としての道理をいうことができようか。北側が北方境界線(NLL)問題にかんして主張することがあっても、一切の追加挑発を中断して合意精神に復帰するのが先だ.
 ヨンピョンドが世界の火薬庫のようになって関連国らが激しい外交折衝戦を行う現実も嘆かわしい。国連安保理では韓国軍の射撃訓練実施をめぐって米国・英国・フランスとロシア・中国が対抗して激論を行った。こういう状況はあたかも19世紀末、清とロシア、日本などが大韓帝国の運命を置いてああだこうだと指図した時期を連想させる。結局、韓国、北韓みずからが韓半島(朝鮮半島)状況を管理できないために関連国らの外交的干渉を招いたのだ。 韓国、北韓の当局者皆が深く反省してこそ当然だ。
 南北全部直面した危険要因と不安感が相変わらずだ。南北が力対力で対抗してはどちら側も自身が望むものを得ることはできない。国際社会での位置づけも萎縮するほかはない。両側当局が軍事的冒険主義を捨てて、緊張を解消する根源的方案を探さなければならない。両側が自制力を探すのが切実だ。そしてはやく対話に出なければならない。」[ハンギョレ]

[ハンギョレ](12月21日)[社説] ‘軍事的冒険主義’を捨てて根源的解決策探してこそ
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/454838.html
 
社説2
 「軍当局が昨日午後ヨンピョンド射撃訓練を予定通りに実施した。北韓のヨンピョンド砲撃で私たちの側の数十人の民間人・軍人が人命と財産上の被害をこうむって27日ぶりだ。当時中断された訓練を再開したわけだが、これに対抗して北韓が第2・第3の打撃を公言していたために南北間緊張が高まっている。私たちにとっては決してあってほしくない事態だが、国家主権を守るという次元で国民皆が力を一つに集める時だ。
 今回の訓練は毎年実施してきた通常的防御訓練の一環だ。これまで自衛権を守るために私たちの領土と水域中で行ってきた。そういうわけで、北韓が是非を論じるいささかの理由もなかった。それにもかかわらず、北は今回の訓練を控えて全面戦争とか核の惨禍とか言いながらあらゆる威嚇をはばからなかった。私たちの海兵2人に罪のない民間人2人まで殺傷したのも足りなくて、特有の瀬戸際戦術(崖っぷち戦術)を展開しているということだ。こういう居直りはチョンアン(天安)艦爆沈からウラニウム濃縮施設稼動に至るまで最近の北韓の一貫した態度であった。
北の挑発には断固たる自衛権行使外には代案なくて
 これは体制維持が北の最優先課題であることを新たに思い起こさせる。数十万人、あるいは数百万名の住民が飢えて死んでいくのにも何一つ動じることはなくて、核・ミサイル開発にお金を注ぎ込んだ北ではないのか。世襲独裁体制を守るためにどんな事でも犯してしまう無鉄砲形態が北韓政権の属性であるわけだ。これをあらかじめ認識して北韓の挑発習性が固定化しないように前・現政権が十分に備えるべきであった。圧倒的武力を整えたり、南北関係を周到綿密に管理したら良かったのだが、という話だ。
 もちろん、今になってそのような責任を論じること自体がつまらない。もう北がこれ以上野蛮的追加挑発をできないように国民みなが渾然一体で対応すること以外に選択の余地がないという話だ。ソン・ハクキュ民主党代表は昨日、“非正常的国家との意地の張り合い(自尊心の戦い)は賢明な行動ではない。”として、わが軍の射撃訓練を引き止めた。[追加挑発が]起こるはずがなくはないが、これは‘半分の真実’だけ入れた見識だ。北が非正常的国家であることは間違いないが、南北間の体制競争もまた、宿命的であることを否認するのは難しいのではないか。北韓が私たちの善意にうなずく返事をしないで彼らの体制維持のために挑発を日常的に行う時、断固たる自衛権行使以外に何の代案があるだろうか。
 万一、政府が射撃訓練再開を公言しても口先だけの言葉でだけ終わったとすれば、これによる後遺症もまた途方もなかっただろう。北韓の策略のとおり西海(黄海)北方境界線(NLL)が無効化される場合を想定してみよ。NLL近隣水域とヨンピョンドを含んだ西海(黄海)5島の領土を守るのに難関が造成されるのは問うまでもない。その上、キム・ジョンイル-キム・ジョンウン親子の間で政権委譲期の北は、最近、より一層冒険主義的傾向を見せている。北の威嚇に簡単に屈服するような印象を与えれば首都圏などを狙ったより大きい火遊びをしないともいえないだろう。
今こそ超党派的な安保体制を確立しなければならない時
 この際中国とロシアの北韓偏向的外交を指摘しようと思う。両国は北のヨンピョンド挑発以後、私たちが射撃訓練を再開すると公言するとすぐに外交的干渉を本格化した。中国はヨンピョンドで民間人まで殺傷した北の蛮行に対しては口も開かなかった。それと共に私たちの自制だけ要求してきた。ロシアは北のヨンピョンド挑発が批判を受けて当然だとし、一時苦言を呈した。だが、私たちが射撃訓練方針を明らかにするとすぐさま韓国大使を呼んで、国連安保理招集を要求した。
 両国のこういう態度は冷戦期の覇権本性そのままだ。自由民主主義を基盤とした統一韓国の誕生を好ましくないと思い(ありがたくないと思い)、南北分断状態の現状維持を望む内心をそっくり表わしたという点からそう言えよう。両国の仲裁が最小限の説得力を得ようとするなら、北韓の非人道的蛮行の責任から先に問い詰めなければならなかった。NLLの向こう側と南側で魚雷と大砲を撃ちまくった北とNLLの南で防御的訓練をするものを同列に置いて自制を要求するのは話にならない議論だ。中・ロが主導した安保理声明が他の理事国らの反対で失敗に終わったことは事必帰正だ。
 我が軍と政府は領土と領海・領空を守るという大原則をたてたとすればこれを強く堅持しなければならない。イ・ミョンバク(李明博)大統領が昨日、“北韓は国論が分裂した時私たちを見下す。”としたが、前もって超党派的安保態勢を確かめるべきであった。時遅しという感はあるが、もう私たちの社会のどの政派や階層も大韓民国の自衛権守護意志を揺さぶってはならない。南北間緊張が沸騰点に向かっている今こそ、超党派的な安保態勢を確立しなければならない場合であり、その時点だ。
 
(訂正:12月21日) 誤訳や脱字を訂正。
誤訳;[追加挑発が]起こるはずがなくはないが、 → 一理もないとは言えないが、

[ソウル新聞](12月21日)[社説]ヨンピョンド射撃訓練以後国論分裂があってはならない
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20101221031004

②今回の馬鹿げたヨンピョンド攻撃からひと月近くが経過したが、その背景は依然としてよくわからない。あれは、やはり権力委譲過程における"手柄づくり"という意味合いが強いのであろうか。キミルソン(金日成)は韓国戦争(朝鮮戦争)という特大の"事件"を起こした。息子のキム・ジョンイル(金正日)はもっと小粒の"プエブロ号事件"や数多くの爆破テロ、拉致事件を起こした。今年は三代目が対外的にお披露目を行ったばかりである。すっかりガタがきている"地上の楽園"の対内的引き締めのために、焼け石に水をかけたということだろうか。人間の命がコメなどよりも安価に設定されていると考えざるを得ない北韓(北朝鮮)では、長射程砲による攻撃で人が何人死のうが、反撃で自軍の兵士が何人死のうが、金氏王朝の存続のためには取るに足りない話なのであろう。

 米国に秋波を送り、核専門家を呼んでウラニウム濃縮の話を大々的に公開した北韓(北朝鮮)は、核燃料棒一万二千本を韓国に売りつける算段のようだ。武器や煙草等の闇取引で、軍資金に充てる実入りは細々とはあるにせよ、米国による金融制裁がじわじわと効いているはずである。銀行を通じた取引が困難なため、役人らが現金を鞄に入れて決済に赴き、中には鞄を持ったまま亡命したり消えてしまう者もいる、などという話もあるようだ。1ドルでも多くのカネがほしくてたまらない台所事情ではあるまいか。

 北韓(北朝鮮)のやることは秘密めかしてはいるが、カネにまつわる話は実にわかり易い。松茸商売の例から推すに、現時点で実際に存在するかどうかも定かではない一万二千本の核燃料棒も、'現金先払い、品物はあるとき渡し、ただし"支援金"の追加払いが必要'みたいな感じでがめつく集(たか)ろうとしているにちがいない。たっぷりカネをせしめて、核弾頭の小型化や"携帯型核爆弾"、核魚雷・核機雷なんかの開発を加速化したいのだろう。大見得切ってぶち上げたキミルソン生誕百年の"強盛大国"元年まで残りわずか、時間がないのだ。しかし、核燃料棒は松茸と違ってメシのおかずにも酒の肴にもならない。こんなものに1ウォンも出すべきではない。核燃料棒を国外に持ち出すなら、処理費用を北が支払うのが筋だ。

[聯合ニュース](12月21日)リチャードソン"北 対話意志見えて"(総合)
http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2010/12/21/0511000000AKR20101221103700009.HTML

松茸詐欺?

 "匂い松茸味しめじ"などという言いまわしがあるが、実際、あれを二〜三本丸焼きにして香ってくる匂いをおかずにしてもメシが食えるのではないかと、まるで落語のようなことを想像したりする。そして、自分は今年もまた松茸を食えずに師走を迎えた。

 松茸も日本では今年は豊作で、価格も下がっているのだそうだが、日本産はもちろんのこと、韓国産等の輸入松茸にさえ手が届かない。輸入松茸というと、北韓(北朝鮮)産があるが、あれは輸入停止のはずだ。しかし、韓国国内には北の松茸が出回っているようで、これにまつわるきな臭い"事件"の話が[朝鮮日報]に出ていた。以下の引用はすべて同記事より。

 ①"事件"のあらまし
 北韓(北朝鮮)と毎年100億ウォン台の交易をしてきた中堅企業経営者のパク某氏は、「昨年2月、中国丹東で北韓の対外経済機関の民族経済協力連合会(民経連)幹部から松茸事業の提案を受けた。マグネサイトと鉄鉱石など、主に地下資源を扱ってきたパク氏にとって松茸事業は初めて。(結局、韓国内の3つの会社が北側と独占契約を結び、)・・・(パク氏は)北側の要求により昨年上半期3回にわたって163万ドルを送った。だが、凶作で生産量が減って北韓と松茸搬入を1年先送りすることに合意した。」

 「(今年になって)、去る3月26日、チョンアン(天安)艦事態が炸裂しながら5月24日、政府の後続措置が出てきた。北韓に対する送金と新規貿易が全面禁止された。お金を飛ばす危機に置かれたパク氏などが抗議すると、すぐに統一部は北韓にあらかじめ与えたお金に見合った程度だけ搬入するという条件付きの承認を与えた。北韓の会社は先払い金に合わせてパク氏の会社に65tの松茸を与えることにした。去る9月、7回にわたってチョンジン(清津)港とウォンサン(元山)港を通じて松茸31tが入ってきた。」

 「ところで、以後北韓は、突然松茸供給を中断した。当時北側はパク氏に、"他の企業等はみな支援金をくれるのになぜあなたの会社はそうではないのか"と問い詰めたという。パク氏は"松茸を与えるというから北韓に船を送ったところ、半月も海上で待たされたあげく空船で戻るなど北側の不条理が激しかった"とした。 北側はお金をさらに送ってこそ松茸を与えることができるという立場である反面、パク氏は現在の北韓送金が不法なので北側の条件を聞き入れないと対抗している。パク氏は松茸34tを受け取ることができなくて10億ウォンほどの被害をこうむったという。」

 −−これまでのよしみで163万ドルを先払いし、取引成立まで1年も待ったというのは太っ腹というか、"同じ民族同士"ということで油断したのであろうか。163万ドルといえば今のレートで1ドル1055ウォンとして17億ウォン余りである。あるいは、北韓(北朝鮮)との商取引では、'現金先払い、品物はあるとき渡し、ただし"支援金"の追加払いが必要'みたいな鷹揚な商習慣になっているのであろうか。いや、これは鷹揚などという話ではなく、タカリそのものである。例の『太陽政策』と呼ばれた融和政策が華やかなりし頃、ということは、南側から北側にせっせと意味不明かつ使途不明の現金が送られていた頃、韓国の団体が向こうで何かするときには常にカネをせびられたようだ。進歩系のネット媒体が向こうでマラソン大会か何かを開催するためにドルで高額の"支援金"を支払ったという話があったと記憶する。

 ②朝鮮総連系企業の丸儲け?
 「パク氏は北韓が松茸供給を中断したのはJ社のためと語った。パク氏は、"J社は朝鮮総連の人々が国内に作った企業で、朝鮮総連最高位幹部のキム某氏が実質的な社主"と語った。実際、J社の登記簿謄本には代表理事チェ某氏と他の理事の国籍が'在日朝鮮人'と記録されている。・・・ 法務部関係者は、"国内で事業しようとする在日朝鮮人らは大部分韓国国籍を取得するが、J社は特異なケース"と、語った。」

 「パク氏は、去る8月に統一部から搬入許可を受けるとき当初独占契約した3社の他に突然Y社が含まれたが、この会社もJ社と特殊関係にある会社だと語った。J社が搬入した松茸を国内に流通させる会社、ということだ。 北側はパク氏の会社に松茸供給を中断したのとは異なり、J社には当初配分された物量20tのほかに、去る9月、80tを追加で提供した。"2007年と2008年の松茸取り引きの過程でJ社が損をしたことがあるので、これを補填するための無償供給物量"とのことだ。パク氏は、"すでに先払いまでした会社に松茸を与えない北朝鮮が、3、4年前の損失を無料で補填するというのが話になるか"としながら、"これはJ社が北朝鮮と特別な関係にある会社という事実を物語る"とした。」

 「北朝鮮が統一部提出用でJ社用に作った損失補填契約書は北朝鮮民経連に頼めば簡単に手に入れることができる偽物契約書だとパク氏は主張した。 わが政府が北朝鮮との新規貿易を制限してみたら、'損失補填'という名目を前に出して松茸を搬入してきたということだ。今年の北韓産松茸は概略200t程度が入ってきたが、このうちJ社とY社が搬入した物量は130t余りで、これらの会社の松茸販売代金は200億ウォンを上回ると推測されている。」

 J社とY社は当然ながらダンマリを決めこんでいる。「本紙はパク氏が告発したJ社とY社関係者を相手に数回接触を試みたが連結されなかった。」という文でこの記事は結ばれている。

 −−商取引にまつわるトラブルで、しかも相手は北韓(北朝鮮)である。被害を受けた方の一方的な話しか知り得ない記事ではあるが、むちゃくちゃな誇張は感じられない。保険金詐欺等の前例から推すに、むちゃくちゃなのは相手のほうであろう。組織犯罪のプロジェクトチームでも抱えているのではないかと思えるような金氏王朝なのである。200億ウォンというと、今の為替相場で1億ウォンが725万円ぐらいだから、14億5千万円ほどになる。会社の維持費や諸掛り等を引いて、日本円で最大10億円ぐらいがいわゆる"宮廷経済"の資金として流れているのだと思う。松茸の採集や積み出しの費用はあってないようなものだろう。なにしろ将軍様のお声がかりで出荷するのだ。そして、向こうに流れたカネはキム・ジョンイル(金正日)のワイン代や食い物代、3番目の息子のゲームソフト代や飲み食い代に充てられるはずだ。「松茸は北朝鮮の主要外貨稼ぎ手段でキム・ジョンイル国防委員長の秘密資金確保ルートとして知られている」。
 
[朝鮮日報](12月19日)[Why]北韓産松茸 "北・朝鮮総連 みみっちく韓国流通を掌握"
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/12/17/2010121701198.html

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