|
7月1日(土)にいよいよスクリーンクオータ縮小が施行され、現行の146日から73日になる。現行でも最大40日の減兔を受けることができ、実際は106日が最小韓国映画上映義務日数と見られるわけだから、もし73日を額面通り守ったとしても現行より33日減るわけである。しかも、今年、半年経過した段階でこの73日の義務上映日数をすでにクリアしている映画館もある。
こうした情勢の中、「7月1日映画人総闘いの日!」イヴェントが予定されている。[映画人会議](6月19日)に「文化侵略阻止及びスクリーンクオータ死守」映画人対策委(映画人対策委)及びアン・ソンギによる呼びかけ文と共に告知記事が出た。告知ポスターにはイジュンギ、チャンドンゴン、チョン・ドヨン、チェ・ミンシク、アン・ソンギ、カン・ヘジョンら映画俳優6人が1人デモをした時の勇姿があしらわれている。ポスター自体はロシア・アヴァンギャルドの香りが少しする。「参与政府には国民がいない!」という惹句が大きく書かれている。「参与政府」と「国民」は赤い字である。これは、国民不在の政府が参与政府とは笑わせる、スクリーンクオータ縮小という暴挙を国民運動の盛り上がりによって糾弾し、韓米FTA阻止を実現しなければならない! そのための前衛として映画人は再び結集するのだ、蜂起せよ、万国の労働者!…じゃなくて、韓国の映画人!…ということでしょう。
「文化侵略阻止及びスクリーンクオータ死守」映画人対策委による呼びかけ文の中には「韓米FTA」という言葉が3回出てくる。去る1月26日、ノ・ムヒョン政権は一方的かつ奇襲的にスクリーンクオータ縮小方針を発表した。そして、軍事作戦を繰り広げるように陰湿にして卑劣に映画人たちを攻撃した。スクリーンクオータ縮小は韓国を根こそぎ米国に売り渡す韓米FTA 交渉の前提條件だった。それから140日余り、我が映画人たちは中断なしに闘争した。1人デモをはじめ様々の闘いを持続させ、韓米FTA阻止闘争の先頭にも立ってきた。いま、新たな闘いが始まる、というわけだ。
「スクリーンクオーター 146日!これは私たちがそのまま捨ててもよい単純な数字ではないです。それは韓国映画の今日を作った主役です。146日がなければ、韓国映画が観客1000万名を突破するまで劇場にかかることがありますか。どんな人が劇場にかかりにくい韓国映画に投資しますか。146日がなければ、いったい誰がすぐれた映画を作って国際映画祭に出品する機会を得ますか。146日がなければ、どんな立派な才人たちが、映画監督として俳優としてスタッフとして教授として学生として挑戦するつもりになりますか。スクリーンクオータ146日がなければ、今のように国民から愛される韓国映画はハナから誕生することもできないでしょう。スクリーンクオータ146日は韓国映画をずっと生きて動くようにする生命の源泉です」[映画人会議](6月19日の告知記事より)
「韓国映画の恥辱のその日、私たち映画人たちが立っている場所はどこですか。大学路と鐘路の熱いアスファルトの上です。闘争する光化門です。韓国映画人たちはすべての映画製作を中断して集うのです。その日私たちは映画人たちの怒りを集めて同じ言葉で叫ぶでしょう。『ノ・ムヒョン大統領は今すぐスクリーンクオータを原状回復して、韓米FTA 交渉を中断しなさい! そうでなければ、ノ・ムヒョン大統領は直ちに退陣しなさい!』そして決意するでしょう。『スクリーンクオータを原状回復するまで私たち映画人は決してひざまずかない。私たちは必ず韓国映画を生きて呼吸するようにするでしょう。再び、闘いの手始めだ!』」[映画人会議](6月19日の告知記事より)
最後に、呼びかけは悲痛なトーンになる。「ハリウッド資本に押されて韓国映画が滅びた後、『あ、かつては韓国にも映画人たちがいたのか…』と言ってため息をつく暗鬱な未来を決して受け入れてはいけないです。」ですから映画人の皆さん、7月1日には家族と連れだって光化門に結集しましょう、というわけだ。
その集会は3部構成である。
・午後5時〜6時 決議大会 (大学路)
・午後6時〜7時 行進 (光化門の開かれた広場まで)
・午後8時〜午後11時 文化行事 1, 2, 3部 (光化門の開かれた広場)
「出演」する映画俳優として、アン・ソンギ、チャン・ドンゴン、イ・ジュンギ、ソル・ギョング、チェ・ミンシク、ソン・ガンホ、チョン・ドヨン、パク・チュンフン、ファン・ジョンミンなどの名前が見える。うーん。この場合、「参加」ではないだろうか。…まあ、こういう集会はストリート・パフォーマンスなのだから「出演」でいいのか。また、「司会」としてジョン・ジンヨン、ムン・ソリ、オー・ジヘ(ヒェ)らの名前が出ている。これはかなり一般の人々の関心を集めそうだ。
アン・ソンギの呼びかけ文によると、当日は映画人たちが1万名を集めて大規模集会をする予定で、そのために製作者協会は7月1日から7月3日まですべての映画の製作を中断することに決めたのだそうだ。うーむ、そうか。もし現在の韓国の映画製作現場が製作者協会の傘下にあるなら、海外で仕事をしている人を除いて大方の映画人がこの時間に集まれるわけだ。…ただし、7月2日の日曜日はこれといった行動予定が告知されていない。しかし、1人デモ146日目の7月3日(月)にはイム・グォンテク監督が登場するらしい。いよいよ<ムラの御意見番>の登場である。最近、映画人の1人デモもすっかり影が薄れ、[ニューシス]あたりでさえ報道しなくなった。順当なテコ入れであろう。
<余計な心配>
当日の参加予定者を見ると、女優のムン・ソリやオー・ジヘ(ジヒェ)はともかく、ポン・ジュノ監督やパク・チャヌク監督の名前が見あたらなかった。ポスターの写真の解像度が低かったので見落としたのだと思うが…、どうしたのだろう。ポン・ジュノ監督は先日(6月7日)の反ピョンテク文化祭にも、事前に告知されていたのに不参加だった。パク・チャヌク監督はベルリンで短めの1人デモを行った後、公の場所に出ていないようなのでちょっと心配である。この2人の元気な姿がないことには<ムラの闘争>が盛り上がらないではないか。パク・チャヌク監督あたりは新作の撮影中でもあるし、もっぱら内部の根回しに徹しているのだろうか。
また、今回の集会は反FTAは謳っているものの、反ピョンテクの文言が呼びかけ文に見あたらない。せっかくチェ・ミンシクが団結テントに応援に出かけたし、昨日(6月18日)強行されたテチュリ集会(基地移転反対第3次汎国民大会)をはじめ数々の集会には民主労総や民主労働党の参加者に加えてスクリーンクオータ文化連帯の面々が参加していたはずだ。…そういえば、上のポスターにはスクリーンクオータ文化連帯の名前が出ていなかった。ポスターの写真の解像度が低かったので見落としたのだろう。まさか、路線の対立、なんてことはないとは思うが…。以前からスクリーンクオータ文化連帯を支援している映画人ももちろん上の集会には参加するのだろう。
[映画人会議](6月19日)7月1日の映画人集会の告知記事。
[ http://www.kafai.or.kr/asapro/board/show.htm?bn=screenquota&fmlid=94&pkid=167 ]
|