李英愛研究

ネットの記事でイ・ヨンエさんに迫ります

韓国の映画

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  いよいよ25日になった。今まさに映画「時間(Time)」の一度だけの試写会がソウルで行われている。別にこの試写会のせいでもないだろうが、最近[韓国ヤフー]の検索にキムギドク監督でそこそこの数の記事が引っかかる。映画「時間」が来月末にチェコで開催される「第41回カルロヴィヴァリ国際映画祭(6/30〜7/8) http://www.kviff.com/ 」の開幕作に決まったとか、この映画が今年のベルリン映画祭で30カ国に売れたとか、この映画を封切りしないで直ちに国内放送社に放映権を売ることにしたようだとかいう話が伝わった。今年のヴェニス映画祭の競争作品の選定に漏れたことを伝える記事もいくつかあった。

  [韓国日報](5月25日)<シネダイアリー>が参考になる。「魚と寝る女(島)」から「春夏秋冬、そして春」、そして「弓」に至るキム・ギドク監督の映画では、<島>のイメージを借りて関係の断絶を描き、疎通を夢見ている、としている。映画の中の登場人物たちも一様に社会から孤立した<島>と同じ存在だという。そして、世の中に向けたその疎通への意志と独特の映像美学は海外では好評を博したが、国内では酷評されてしまった。大多数の国内観客たちにとって彼の映画はまさに<島>に過ぎなかったというのだ。いま、キム監督自身が国内映画界で一層人里離れた<島>にいるのではないか、<島>から出たらどうか、苦しくても真正な疎通は<島>から出た時に可能だ、という話である。この記事には、今までの自分の知識を訂正してくれるような数字が二つ出ていた。映画「弓」の上映劇場数は二つで、1487人が見たのだそうだ。また、今日の試写会には6000名余りが応募したのだそうだ。

  キム・ギドク監督が<島>にこもるようになった経緯はよくわからない。今のところ駄々っ子が拗ねているようにも見える。彼が批判したらしいマスコミや評論家の側の記事しか見ていないからだ。しかし、こっちがああ言ってあっちがこう言ったといった経緯にはあまり興味が湧かない。むしろ、そういうスタンスで拗ねまくって欲しいとさえ思う。ものすごく個人的な判断を示すなら、<陸地>の韓国映画は退屈なものばかりだ。スターの人気に乗っかった中途半端な娯楽映画か、文化芸術の前衛を気取りながらスターの人気に乗っかって中途半端に作家性を打ち出した映画がほとんどだ。韓国で通用しても他の場所で通用するかどうか首をかしげたくなる作品がほとんどなのだ。わざわざ映画にしなくても、文字で表現できそうな作品がほとんどなのだ。そういうものを生み出す<韓国映画ムラ社会>からは距離を置いて欲しいと思う。もちろんこれは、ものすごく個人的な願望である。

  [シネ21]の映画「時間」のレビューを読んで、キム・ギドク監督が<島>にこもっている状況を知ったとき、何でうまく立ち回らないのだろうと歯がゆくなった。しかし、今の<韓国映画ムラ社会>にキム・ギドクが棲む場所があるのだろうか。映画の輸出業者以外からは概ね鬼子扱いされている人だ。どう立ち回ってもイ・チャンドン監督のように文字通り家に引きこもってしまうのがオチなのではないかと思える。現行の韓国映画の先行きは見えている。頭でっかちで政治ボケした連中が牛耳る閉鎖社会から何が生まれるのだろう。第二第三のキム・ギドクを生み出す条件は今のところまだ整っていない。

  あれからDVDでキム・ギドクの作品を次々に見ながら、彼が世渡り上手だったらキム・ギドク映画は存在しないのだということに思い当たった。表現のエネルギーが空回りしているように思える作品もある。よく指摘され、監督も認めているように、「春夏秋冬、そして春」以降、表現が穏やかになってはいる。だが、あれらの作品は、社会的な学習を充分に積んだ世渡り上手の監督には作れない映画だ。映画のことしか頭になく、映画がなければ生きていけない人の作品だ。映画でしか描けない、みんなには見えないものを見ている人の作品だ。キム・ギドクよ、<島>を出るな。


[韓国日報](5月25日)の<シネダイアリー>
http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=2006052500335814307

  今日は闘う文化芸術人の話である。[ニュースワイヤ](5月23日)によると、「民主労動党支持文化芸術界531人宣言」というのが出た。地方選挙の日付に合わせたお洒落な人数である。2004年の第17代総選の時は映画人による民主労動党支持宣言が出た。タイミングはやはり選挙一週間前ぐらいだった。あの時は226人の支持者が集まった。パク・チャヌク監督やポン・ジュノ監督が前面に出てアピールしていた。今回は、「文化芸術界」ということで支持基盤が拡大しているような印象を受ける。ところが、支持者名簿には47名の映画人しか出ていない。「映画47名」「文学119名」「美術92名」「文化団体58名」「漫画10名」「映画振興委員会労組8名」「音楽42名」「全国文化芸術労組27名」「全州市立芸術団68名」「全北道立国楽院18名」「チュム/舞踊18名」「プンムル/国楽24名」「ジヨック(地域)18名」以上。「チュム」は踊りを表し、「プンムル」は銅鑼や太鼓などの伴奏用打楽器のことだ。最後の「「ジヨック」は「地域」なのだろうと思う。旅芸人の人たちのことか…、よくわからない。

  「多くの文化芸術人たちは腐敗と無能で混乱した韓国政治が韓米FTA拙速推進、スクリーンクオーター縮小、ピョンテク米軍基地移転予定地への軍部隊投入など非常識的で失望させる姿にまで至っていることを憂慮して文化芸術界の要求をまともに反映することができる政党は民主労動党だけだという点で意見を一緒にしている。このような文化芸術界の志向を盛って民主労動党支持宣言をすることになった」という趣旨を22日に配信している。そして、23日には一応有名映画人を金看板に立てて、「現実は、進歩と改革を叫ぶ幾多の政治勢力の中で本当の進歩と改革を与えようというのは民主労動党だけだというのを確認させてくれている。去る17代総選を通じて誕生した十人の国会議員はたとえ交渉団体になることはできなかったとしても誰よりまじめに国政を遂行した。ピョンテクの住民たちにも、映画人たちの座りこみ場にも、いつも民主労動党が位置していた」というアピールを行った。それはそうだろう。ピョンテクの闘争も映画人の闘争も民主労総−民主労働党のパラダイムの中で行われている。…今回は少数者と弱者の味方とか労働者・農民・庶民の唯一の味方とかいう文言は強調していないようだ。地方選挙だと争点は地域に密着した諸問題や両極化問題、非正規職の就労問題等々多岐にわたるのであえて文化芸術面の闘いという抽象性を強調しているのだろう。

  それにしても映画人の数が少ないなあと思い、名簿をみると、おなじみのパク・チャヌク監督や女優のオー・ジヘ(ジヒェ)の名前はあるが女優ムン・ソリやポン・ジュノ監督の名前がない。監督が20名、俳優はオー・ジヘともう1人、「その時その人々は」に出たゴン・ビョンギルだけである。その監督たちも、例の若手監督の集まり「ディレクターズ・カット」のメンバーが多い。ほとんどそうかな。スクリーンクオータ死守闘争で活躍した映画人たちがもう少しいても良いのに、みんな忙しいので名前を載せなかったのか…、いや、それを言ったらパク・チャヌク監督は新作を作っている最中だし、俳優は忙しいのが常態だろう。だいたい、スクリーンクオータ死守映画人対策委員会(映画人対策委)のアン・ソンギやジョン・ジンヨン、パク・チュンフンらはどうしたのだろう。スクリーンクオータ文化連帯を支援している俳優たちも…。どうもこれは、最初から名簿を公開するという話で支持者を募ったのではないか。前回の第17代総選の民主労働党支持者226名のうち、146人分の名簿は[イ・ジョンファン・ドット・コム http://www.leejeonghwan.com ]に公開されたが、俳優・タレントは有名党員以外の名前は全く出てこなかった。80名の支持者は名前が公になるのを憚ったのだ。  

  なんかなあ、と思ってよく見ると、明日(24日)、「韓米FTAと文化芸術のシンポジウム」というのが開催される。主催はもちろん民主労働党である。「韓米FTAははたして経済分野だけの問題か。文化芸術に対する脅威はスクリーンクオーターだけに代弁されることか。韓米FTAの前に搖れるのは映画産業だけではない。音楽と公演芸術、漫画/アニメーション、建築、文学に至る文化芸術の各分野に及ぶようになる影響は決して無視することができる水準ではない。力強い通常協定の前で文化芸術の多様性と公共性は毀損される危機に直面している。ここに韓米FTA阻止文化芸術共同対策委員会は韓米FTA推進が文化芸術界全般にもたらす影響力と波及効果に対する論議を触発させるためのシンポジウムを開催する。今回のシンポジウムが文化芸術の公共性と多様性に対する社会的論議を活性化させるきっかけになるように願う」という趣旨である。なんだ、これと連動していたのか。地方選挙支持はおいしいダシで、映画人もこれでは二番ダシ扱いではないか。でも、こういうわかりやすさが民主労働党の信条なのだろう。

  映画人の共闘にはいろんな名前が出てくる。上の「韓米FTA阻止文化芸術共同対策委員会(文化芸術共同対策委)」というのは「映画人対策委」よりは上で「韓米FTA阻止汎国民運動本部」よりは下のレイヤーに位置するようだ。レイヤーの厚さはともかく、こういう共闘態勢は手慣れたものなのだろう。ただ、例えばミュージカルの業界団体や演劇界、放送業界、レコード業界、ソフトウエア業界、料理業界(?)、ファッション関連被服業界、理容・美容業界、遊技場業界、スポーツ団体等々の団体はどうなっているのだろう。「文化芸術」というのは造形芸術のことだけではないようだし、いわゆる「大衆文化」も当然含んでいるはずだ。組織化が遅れているのか、はじめから相手にしていないのか、よくわからない。

  音楽のほうの古典的な議論で「真摯な音楽(Ernstmusik)」と「娯楽音楽(Unterhaltungsmusik)」とに分けることがある、という話を読んだことがある。真摯な音楽と娯楽音楽は、昔なら例えばオペラとオペレッタの違いであった。現代では、例えばペンデレツキやベリオの音楽とロックや歌謡曲の違いだというふうに自分は理解している。もっとも、今はこういう分け方があまり説得力を持たない時代になっている。現代の「文化芸術」の意味づけ、などというと自分の手に余るが、この分け方で行くと韓国の文化芸術共同対策委の考える「文化芸術」は主に「真摯な文化芸術」であって「娯楽文化芸術」ではないようにみえる。しかし、どっちみち現代の芸術の主要なパトロンは名も無き大衆=納税者=消費者である。文化芸術の公共性と多様性を守るために闘うの有意義なことだが、パトロンをハナから愚民扱いしてかかるとしっぺ返しを食うだろう。おっと、こんなことは百も承知でしょうね。


[ニュースワイヤ](5月23日)韓米FTAと文化芸術のシンポジウム開催の予告。
[ http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=20060523152044274b3 ]
[ニュースワイヤ](5月23日)民主労動党支持文化芸術界531人宣言及び名簿。
[ http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=20060523100301117b3 ]
[ニュースワイヤ](5月22日)民主労動党支持文化芸術界531人宣言の予告。
[ http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=20060522152025257b3 ]

韓国シナリオ作家協会

  今日は闘いから抜ける映画人の話である。「韓米FTA阻止汎国民運動本部(汎国民運動本部)」という共闘組織は、民主労総、民主労働党、全国農民会総連盟が中核になり、全国教職員組合、スクリーンクオータ文化連帯、スクリーンクオータ死守映画人対策委員会(映画人対策委)等々の団体が参加して、集会やデモを行っている。[スターニュース]によれば、この汎国民運動本部から社団法人韓国シナリオ作家協会( http://www.scenario.or.kr/ )が脱退するそうだ。

  17日に拡大取締役会を開いて討論し、18日に出された声明によれば、「韓米FTA交渉の障害物を除去するためにスクリーンクオータが犠牲にされたようであったから韓米FTA阻止の闘いに積極的に参加した。しかし、FTAが国家の将来を左右する時代的命題ということを理解するようになったし、ヨーロッパ連合(EU)、ASEAN諸国とも交渉を開始しているという政府の立場に接しながら、すべての自由貿易協定に反対しなければならないという論理的混乱に逢着するようになった。自由貿易という成り行きは好き嫌いは別にして世界的な流れである。スクリーンクオータ死守という理由一つで韓米FTA阻止の闘いに出るというのは反時代的な主張ではないかという結論に到逹した。韓米FTA阻止汎国民運動本部のアイデンティティに対しても強い疑問を抱くに至った。無条件的理念闘争の兆しを見つけたのだ」とのことだ[スターニュース](5月18日)。

  「すべての自由貿易協定に反対しなければならないという論理的混乱」というのは要するに、反FTAというと米国との間の話ばかりで、他の多くの国々とのFTAの話はどうなっているのだ、ということだろう。実際、現在韓国政府はEU、ASEAN、カナダ等とFTA交渉を進めているし、チリなどとはすでに締結済みだ。5月9日、ASEANとのFTAが締結されたが、タイは調印を拒否した。タイにとっての韓国は、韓国にとっての米国のようなものかもしれない。一方で米国資本の国内侵略意図を告発しながら、韓国の資本が外国に進出するのを等閑視するような運動からは手を引く、ということだろう。これを読んで、汎国民運動本部に参加した団体のいくつかは、当然、米国以外の国々とのFTAにも反対してデモや集会を行ってきたのだろうと思って検索してみたが、記事が見つからなかった。…自分の探し方が悪かったのだろう。

  「汎国民運動本部のアイデンティティに対する疑問」というのは、例のピョンテク(平澤)市テチュリ里の米軍基地移転反対闘争との関わりであろう。映画人対策委は3月にテチュ里の「ピョンテク米軍基地拡張阻止汎国民対策委員会」との連帯を表明し、3月11日には俳優のチェ・ミンシクが団結テントに応援に出かけた。テチュ里でも「汎国民」という名前が出てくるが、「ピョンテク米軍基地拡張阻止汎国民対策委員会」の実体は「韓米FTA阻止汎国民運動本部」とほぼ同じなのである。両者は実働部隊の構成員が異なるだけだ。向こうの運動圏では何か阻止しようと思ったら「汎国民」組織を作るのである。当然、両者の動員力も似たようなものである。そして、両者に共通するのは「反米」という錦の御旗である。「無条件的理念闘争」とはすなわち「反米闘争」ということだろう。

  なお、[聯合ニュース](日本語版5月14日)等の報道によれば、テチュ里では5月4日の強制執行の時に暴力衝突が起こり、14日に行われた大集会でも再衝突が懸念されたが、大事には至らなかった。デモ隊は14日には鉄パイプも竹棒も持たずに集会を決行したものの、多数の警備陣に分断され、数千名といわれるデモ隊はおとなしく解散した。現場では戦闘警察(兵役についたものが警察業務を行う)の父母による監視団が状況を見守った。したくもない警備にかり出されたわが子の身の安否を気づかう父母のにらみが効いて、デモ隊もうかつな行動は出来なかったようだ。この日は民主労働党や与党の開かれたウリ党の議員も現地に赴いて集会に参加したし、スクリーンクオータ文化連帯なども代表を送った。

  その後もテチュ里の汎国民対策委員会はたいへん元気で、昨日(5月18日)の光州民主化運動記念日には声明を発表し、「ノ・ムヒョン政権は米国と結託して5・18烈士たちが血で贖って得たデモクラシーと人権を昔に逆戻りさせている。私たちは彼らの反人倫的野蛮行為を到底受け入れることができない」などと意気盛んである。この地の闘争は先の見えない反米闘争として泥沼に入っている。映画人でも、とりわけスクリーンクオータ文化連帯を支援し、寄付などを行ってきた人たちはこういう展開をどう見ているのだろう。

  韓国シナリオ作家協会の人たちは、反FTA闘争の原則論に対する疑問だけでなく、4月15日の大集会等これまでの運動の経過やとりわけテチュ里での闘争経過を見て、反FTA闘争の運動方針に対する疑問を強くしたのだろう。どうみても国民の代表ではなく、特定政治団体の下部組織として行動しているし、文化の多様性を守るはずの闘争がガチガチの反米闘争にに転化しつつあるからだ。汎国民運動本部の参加団体にその線で根回しが行われているのかもしれない。「反米イコール文化の多様性を守ることなんだ」、という話になったら何をか言わんやであるが。

  韓国シナリオ作家協会としては、スクリーンクオータ縮小に反対する闘争は今後も継続するそうだ。それにしても、他の映画人や参加団体からは「変節漢」扱いされるはずである。だが、「このような立場が他の参加者たちから誤解と非難を浴びても黙々と甘受する。ただ歴史的審判によってその答を求めようとする」という覚悟である。韓国シナリオ作家協会に所属する人たちは映画の仕事もするのだろうが、テレビの仕事があるのでこういう決断を下せたのだろうか。ちなみに、スクリーンクオータ文化連帯のホームページにある韓国シナリオ作家協会のリンクは今のところ健在である。


[スターニュース](5月18日)シナリオ作家協会の声明の記事。
[ http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=63&newssetid=487&articleid=20060518143804370b6 ]

  キム・ギドク監督の新作映画「時間(Time)」の一般公開が絶望的だと思っていたら、[CNBNEWS](5月13日)にただ一度の上映会が開かれるという記事が出てきた。来る5月25日の午後8時、KOEXメガボックスで KT&Gサンサンマダン(創造広場)の会員を対象にした試写会が行われるというのだ。ずいぶん急な話だ。

  このKT&Gサンサンマダン( http://www.sangsangmadang.com/ )というのは全く知らなかった。ホームページを覗くと、いわゆる文化コミュニティサイトである。「短編映画」「写真」「漫画」「文学」のコーナーがある。どちらかというと、こうしたジャンルの文化を受け身で消費するというより自ら創り出すことをモットーとしているようだ。ネット上の同好会の趣がある。例えば写真の好きな人のためにモデルを呼んで撮影会を企画したりしている。今回の企画は、このコミュニティに所属する映画好きの会員のための試写会、ということだろう。

  ホームページの「短編映画」のコーナーを見ると、「創造広場とシネ21が共催するオープントーク・イヴェント 監督との遭遇」という企画がある。しかし、これは5月15日から23日までイム・サンス監督やノ・ドンソク監督ら5名の監督が登場するトークショーである。これは違う。5月25日の話は出ていないようだ。

  向こうのコミュニティ・サイトに登録するためには住民登録番号と(携帯)電話番号が必須である。ここも原則はそうだ。しかし、上記サイトによれば、「住民登録証がない海外在住者または国内居住外国人、出入国管理事務所で身分証の発給を受けた外国人の場合、希望アイディー/パスワード/電子メール/連絡先を記載して身分証写本(国家の身分証、運転兔許証、パスポート、外国人登録証の中で選択)と一緒にファックス(02-3404-4466)してくだされば会員加入を代行してあげています」とのことである。

  これは困った。あと10日しかない。大急ぎで会員登録ができたとしても、自分はよんどころない事情で25日にソウルに行くことが出来ないのだ。キム・ギドクの新作を見るために、大雑把に一泊二日分ぐらいの予算をたてていたのに…。ただし、もし行くとしたら本当に上映するのか電話で問い合わせてからの方が安全である<サンサンマダンの問い合わせ電話:02-3404-4439 (9時〜18時)>。


[CNBNEWS](5月13日)ただ一度の上映会の記事。
http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=3&articleid=20060513112348119e1&newssetid=768

Boxoffice Mojo

  ずいぶん前の[スターニュース](4月18日)に映画「親切なクムジャさん(Lady Vengeance)」の米国封切りの話が出ていた。4月28日にニューヨーク、5月5日にデトロイト、5月12日にロサンジェルス、6月16日にアトランタ、そして7月28日のサンディエゴまで全国19地域で公開されるということだった。その後、[ニュースエン](5月3日)に米国での興業の好調なスタートを伝える提灯記事が出た。「『親切なクムジャさん』はベニス映画祭などを通じてアメリカ国内でもよく知られていて、アメリカの有名日刊紙ニューヨークタイムズがパク・チャヌク監督に対して大々的な報道をするなど高い関心を見せている」とのことである。本当かいなと思い、向こうのボックスオフィス・サイト[Boxoffice Mojo( http://www.boxofficemojo.com )]を覗いてみた。このサイトは基本情報を得るためには登録が必要だが、メール・アドレスだけでよい。

  5月10日時点で'Lady Vengeance'は$23,181の興行収入をあげている。ニューヨークとデトロイトを合わせた数字だ。ニューヨーク公開時は最初の週末(Opening Weekend)に$9,850(2つの劇場で上映)という数字で、いわゆるRatingはR、17歳未満観覧禁止である。この数字がどういうものかよくわからないので同じパク・チャヌク監督の「復讐者に憐れみを(Sympathy for Mr. Vengeance)」と「オールドボーイ(Oldboy)」の数字を見てみた。

  'Sympathy for Mr. Vengeance'は2005年8月19日公開でRatingはR、Opening Weekendは$9,827(3つの劇場で上映)、今までのところ6つの劇場で公開されて119日(17週)で$45,289という興行収入だ。これは完全な失敗である。公開劇場数が拡大していない。また、'Oldboy'は2005年3月25日公開でRatingはR、259日(37週)で上映終了、$707,481という興行収入だ。公開劇場数は28である。Opening Weekendの数字は出ていなかった。一応の目安の100万ドルに達していない。なお、これら2つの映画の配給は'Lady Vengeance'と同じところである。

  'Lady Vengeance'は全国19地域で公開されるそうなので、単純に考えて2つの劇場×19=38という公開劇場数が予想できる。もちろん、客が客を呼べば柔軟に公開劇場数は増える。米国で興行収入トップの韓国映画、キム・ギドク監督の「春夏秋冬、そして春」の場合、2004年4月2日公開でRatingはR、Opening Weekendが$42,561(6つの劇場で公開)、196日(28週)で上映終了、$2,380,788という興行収入だ。公開劇場数は74である。客が客を呼んでこの数字になったことが伺える。こちらはSony系列の配給社だ。

  'Oldboy'は公開を延ばしに延ばして上の数字に持って行ったようだ。公開劇場数が28しかないからだ。韓国や日本でのこの映画の神通力は米国では発揮されなかったようだ。韓国の映画人お得意の「映画の成功は配給で決まる」という議論で行くと、配給社の市場での力が相対的に弱かった、ということだろうか。広報に問題があったのか…客を呼ぶ映画なら拡大上映されると思うのだが…、詳しいことは不明である。'Lady Vengeance'の方はこの週末のロサンジェルスが書き入れ時だろう。巨大なコリアン・タウンを抱えているからだ。この映画には感心しなかったが、イ・ヨンエの一世一代の入魂作である。せめて100万ドルの線は超えてほしい。この先どうなるか興味津々である。

  <余計な計算>
  韓国で大ヒットした映画が米国でどれくらい興行収入をあげているのか気になったので目についた作品について調べてみた。

「殺人の追憶」(Memories of Murder)$15,357
「シルミド」(Silmido)$298,347
「シュリ」(Shiri)$98,452
「ブラザーフッド」(Tae Guk Gi:The Brotherhood of War)$1,111,061

  スクリーンクオータ縮小に映画人たちが大反対する理由の一つがわかったような気がする。上の4つに「オールドボーイ」を加えても以下の数字である。こりゃ大変だ。がんばれ、クムジャさん。

「シュリ」+「シルミド」+「ブラザーフッド」+「オールドボーイ」+「殺人の追憶」=$2,230,698


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