小泉首相が国民に約束したのは「郵政民営化」と「靖国参拝」であった。そして「改革なくして成長なし」「大きな政府から小さな政府」などのワンフレーズを叫び、「米百票」の逸話を持ち出して、国民に我慢を強いた出発であった。
アメリカは地球的規模で米軍再編をすすめているが、日本は米陸軍第一軍団の司令部を座間に招致し、その再編費用三兆円を負担することになっている。小泉首相は在日米軍再編で「地元負担の軽減、抑止力維持」とお題目のようにいっているが、在日米軍の恒久化で基地の再編(再編費用)、維持(思いやり予算)、基地被害などで国民に新たな負担を強いることになった。 また、小泉首相は昨年11月の日米首脳会談後の記者会見で「日米関係が良ければよいほど、アジアを初め世界各国と良好な関係を築くことができる」(05/11/6)とのべ、世界各国との友好関係よりアメリカとの関係を重視することを明言するに至った。こうした、アメリカ重視、アジア軽視の日本の外交は、首相の度重なる靖国参拝で中国、韓国との関係を悪化させた。 日本外交の「目玉」とされていた国連改革、常任理事国入りも頓挫し、さらに千島返還問題でも「二島返還」ロシアに拒否されている。六カ国協議、拉致問題も手詰まり状態になっている。
生活保護世帯は小泉政権前は75万世帯だったが、昨年102万世帯に、貯蓄0世帯は12.4%が、昨年には23.8%になっている。・教育扶助、就学援助を受けている児童・生徒は6.6%から12.8%に倍加した。国民健康保険料の一年以上の滞納で、医療費全額負担世帯が9万世帯から30万世帯になった、滞納は失業、低所得で保険料を払えないからである。 雇用情勢も03年労働者派遣法などの改悪で、正規雇用労働者01年くらべ05年には310万人減少し、非正規雇用は240万人増え、女性労働者、二五歳以下の青年労働者の半数が非正規雇用という異常な事態が生まれた。賃金で見ると95年には非正規は正規の43.7%だったが、04年には41.5%とその賃金格差は広がった。非正規雇用労働者の八割が年収200万円を切っている。 公取委の調査では05年度の「大企業の下請けいじめ」への勧告・警告件数が前年度に比べて倍以上にも膨れ上がり、四千二十五件となっている。
さらに、大手銀行六グループの06年三月期決算では、純利益は全グループ合計で前期比四・二倍の三兆一千二百十二億円に達し、バブル期を上回り過去最高を更新した。これだけ銀行が莫大(ばくだい)な利益をあげているのに、「主要六銀行で法人税はゼロである」(佐藤隆文金融庁監督局長)。
結局「自民党をぶっつぶす」と登場した小泉内閣は、見てきたように国民に我慢と苦難だけを強いて「国民生活をぶっつぶし」、大企業を肥え太らし、アメリカを喜ばしただけであった。 小泉首相の手で教育基本法の改悪、憲法改悪が用意されたが、こういうことも念頭に置いて、主権者が小泉内閣に、マスコミに惑わされない評価と審判を下す必要があると思う。(k.M)
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