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<BSE>牛肉輸入の禁止解除 農水省と厚労省
農林水産省と厚生労働省は12日、米国とカナダ産牛肉の輸入禁止を解除した。
両国政府との間で同日、脳など特定危険部位を除去した生後20カ月以下の牛の肉に限るとする
輸入条件について、正式に合意したため。
米国産は、牛海綿状脳症(BSE)の発生で03年12月に輸入を禁止して以来、
2年ぶりの解禁となった。
年内にも第1号の肉が空輸で届く見通しだが、輸入が本格化するのは年明けになりそうだ。
両省は13日、8人の査察官を米国に派遣し、
食肉処理工場の現場で、輸入条件が守られるかどうかをチェックする。
日本向け輸出ができる食肉処理工場は米農務省が認定し、40社程度になるとみられるが、
条件に違反すると認定取り消しなどの処分を受けることになっている。
また、消費者の不安が大きいことから、両省は15日から全国9カ所で説明会を開く。
外食産業には、米国産牛肉の使用を表示するよう要請する。
輸入量は輸入禁止前の1〜2割にとどまりそう。
牛丼、焼き肉用など特定の用途に需要が偏り、値上がりする可能性も指摘されている。
米国は、輸入解禁を歓迎する一方、
「生後20カ月以下」から「同30カ月以下」に対象を拡大するよう要求する構え。
日本は応じない方針だ。【位川一郎】
(毎日新聞) - 12月12日13時1分更新
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米産牛肉輸入解禁、消費者「安くてもためらう」
2年ぶりの輸入再開が決まった米国・カナダ産牛肉。精肉は、早ければ年内にも店頭に並び、
年明けには牛丼店や焼き肉店など外食にもお目見えしそうだ。
だが、消費者の間には不信感も根強い。米国産牛肉は信頼を取り戻せるだろうか。
12日午前、東京都文京区本駒込のスーパーに買い物に来た近くに住む主婦(68)は、
「どんな検査をされているのか分からないので心配。安くても、買うのはためらってしまう」と話した。
別の主婦(61)も「アメリカの圧力で輸入が再開されたようで、安全が確保されたと思えない」。
同区千石の主婦(59)は
「国産は高いし、オーストラリア産は脂身が少なすぎる。米国産の復活はうれしい。
国が安全と判断したのだから、大丈夫じゃないかしら」と再開を歓迎する。
このスーパーでは「お客様の反応を見ながら、店頭に出すか判断する」という。
学校給食の場合は市町村の判断に任されているが、
「生後20か月以下の牛肉で、危険な部位が除去されたものだと確認する方法が
具体的に明らかになるまでは取り扱わない」(横浜市教育委員会)など、慎重な姿勢もみられる。
一方、和牛ブランド「前沢牛」を販売する岩手畜産流通センターの菊池定春・事業管理部長は
「輸入解禁の科学的根拠が乏しい気がする。消費者に牛肉全体への不信感が広がらないか」
と不安をのぞかせる。
米国食肉輸出連合会東京事務所の原田晋ディレクターは
「楽観はしていない。消費者の不安をなくすため、疑問に一つひとつ答えていきたい」と話している。
輸入解禁決定後、厚生労働、農水両省は会見し、
厚労省は来年3月31日まで検疫体制を強化することを明らかにした。
厚労省の松本義幸食品安全部長は「今後は、リスク管理の能力が問われる」と語った。
(読売新聞) - 12月12日14時11分更新
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