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林 克明(まさあき)「チェチェン屈せざる人びと」岩波書店 2004年 「岩波フォト・ドキュメンタリー世界の戦場から」シリーズの中の1冊である。 私は以前チェチェンと聞いて、ロシア大統領のプーチンが「なにやら攻撃している国」位の知識しかなかった。しかし9.11以降アメリカ大統領ブッシュが「テロとの戦争」を叫びだしたときに、便乗するかのように「チェチェン紛争」は「内政問題であり、テロとの戦争である」とプーチンが言い出したのには驚いた。 それ以降も、特に関心を払っていたわけではなかった。ブログをやるようになってから、ブログ仲間となって、お気に入り登録させていただいた私の尊敬するTOCKAさんの記事で、学ばせて頂いたり、図書の紹介を受けた。その中の一冊がこの本である。 この本は、写真編と、本文編の2本立てで出来ている。 写真は全編モノクロで、すさまじい破壊の後を伝えてくれている。このような破壊された廃墟の街を私はかつて一度だけ見たことがある。もちろん写真ではあるが、東京大空襲後の写真と、広島原爆投下後の写真である。 比べる事自体おかしな事かもしれないが、それほど凄まじい。モノクロで伝えられる写真は、カラーで伝えられるそれよりも更にリアリティをもって観る者を釘付けにする。 チェチェンはロシア連邦の南方、モスクワ以南1500キロにある小国で、黒海とカスピ海にはさまれたコーカサス地域にある。日本の岩手県ほどの国土面積で、人口わずか100万人。 1994年から約10年間で、20万〜25万人以上が犠牲となった。と、ジャーナリストの山口花能さんは伝えている。 また、林さんは本文編で次のように書いている。 おそらく日本に住むほとんどの人は、チェチェンという名を聞けば「テロ」とか「イスラム過激派」を連想する。―中略 しかしこの戦争は、プーチン大統領の言うような「反テロ戦争」ではない。この戦争を語るとき、過去数世紀にわたって続くロシアによる侵略と弾圧に苦しむチェチェンの人々の喘ぎを無視することはできない。何百年と続く弾圧への抵抗運動=レジスタンスが、本質である。 多くの子供たちもこの戦争によって犠牲になっている。写真編は、そのなかでも逞しく生きる人々の息吹も伝えてくれる。 プーチンよチェチェンから手を引け!!と叫ばずにはいられない。上手に伝えられない自分が恨めしい思いである。チェチェン戦争のニュースが皆さんの目や耳に届いたとしても、表面的に受け取らず、その裏では多くの涙と血が流されている事を思い出して欲しい。 図書館などにも置いてあると思うので、是非一度手にとって観て頂きたい。 参考資料
林 克明・大富 亮「チェチェンで何が起こっているのか」2004年 高文研 山口 花能 「チェチェン―見捨てられた戦争」自然と人間2006・3月号 自然と人間社
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反戦・平和
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ああ、恐ろしや、サル顔ブッシュ。 |
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Xバンドレーダーというのは、文字通り「飛ぶ鳥を落とす勢い」があるらしい。 |
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社説の鋭さは、こちら「京都新聞」 http://www.kyoto-np.co.jp も負けてはいません! |
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