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オランダ国内のベルギー飛び地 バールレ・ナッソーでございます
この町、実に面白いのです
いや、面白いなんていうのは、他の土地からの訪問者だけでしょうけど・・
ここの田舎町、ベルギーの飛び地があっちにもこっちにもある
オランダの町です。
22か所ものベルギー飛び地があるそうで、
町中国境だらけ、あっちにもこっちにも境を示すラインが引かれています。
道路の真ん中に・・歩道に・・家の前に・・・
境界線がぐちゃぐちゃ。
たとえば、
ブティックの前には横にラインが走ってまして、
店内はオランダ、店から一歩出るとベルギー
ディスカウント店の真ん中をラインが横切ってまして、
店の入り口付近はオランダ、店内の奥半分はベルギー
アパートの入り口ドア
1つはオランダ、1つはベルギー
ヨーロッパの住宅は、隣の家との隙間が無く
ぴったりとくっついているところが多いのですが、
ここでは壁1枚隔ててお隣は、所属する国が違ってます。
右のドアに家はオランダ、左のドアの家はベルギー
駐車場にこのラインが走っている場所では
前輪はオランダ、後輪はベルギーに駐車している事になるし
道路の真ん中にこのラインがあれば、
片側斜線はオランダ、対向車線はベルギー
こんな感じで、オランダ・ベルギー2つの国が入り混じっているのです。
なので建物の前には、所属している国の国旗が立っているところが多いのです
住所の表示も、ベルギーマーク・オランダマークで別れています。
ややっこしいですね〜
この町では、郵便局も電話局も役所も警察もみんな2つずつあるのだそうです。
税金は、それぞれ所属の国に払います。
1件の家の中にラインが走っている場合ドアのあるところが所属国となります。
タバコの値段が、オランダとベルギーで違ってましたよ。
なぜこんな事になっているかというと・・
始まりは1198年
もともとこの土地はオランダのブレダの領主が統治していた、バールレという村だったのですが、
あるときブラバン公爵と領地をめぐって争いが起きました。
ブラバン公爵が言うのは、彼の先祖が昔、ブレダ王に土地を売ったというのです。
ブレダ王は、いったんこのバールレ村をブラバン公に与えた後、
ブラバン公は、ローンを返済する如く、少しずつ領地を切り分けながらブレダ王に
返上していく事になりました。
が結局、全てが返上されるに至らず、ジグソーパズル?状態で領地が入り組んでしまったのでした。
そのご、ブレダ王の領地はナッソー家に売られ、バールレ・ナッソーという名になりました。
ちなみに、バールレ・ナッソー Baarle Nassau はオランダ語
ベルギーサイドでは、バールレ・ヘルトホ Baarle Hertog と呼ばれています。
1839年ベルギーがオランダから独立した後
ここの飛び地についても、領土交換などで飛び地を解消しようとするも
オランダはプロテスタント、ベルギーはカトリックだった事から
信者の反対などもあり、うまく交渉が進まなかった。
その他もろもろの問題があり、今までの年月でもこの問題は解決に至っていないのです。
1つの町の中に2つの国が存在するのは、何かと不便で多くの問題が発生するけれど
土地の人は統合されてしまう事を望んではいないようです。
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