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 全国集会レポートの1本が届きました。

** はじめに **
 『傾聴グループ ぬくもりほっとらいん』は、傾聴講座受講生が自分たちの学んだことを活かしてボランティア活動をしたいという気持ちから2004年10月に『傾聴電話ぬくもりほっとらいん』として生まれました。
この活動は悩みや苦しみ、孤独を抱えた電話の向こうにいる話し手に安心して話せる場を提供すること、また共感者のいる喜びを持ち、自らが困難な状況を乗り越えていくことを願って、安易なアドバイスや励ましをせずに、気持ちを受け止めることをモットーとするものです。
 当初は週に2回の電話開設で1年目の受信件数は173件でした。受信の最後に、掛けて下さった方の住んでいる地域や、年代等をお聞きしていますが、年間で集計した結果、30代の主婦が最も多く、内容は夫婦、家族、人生の不平、不満、不安が過半数でした。電話を受けみると、一人で悩みを抱えている方がとても多く、安心して話せる場が少ない現実を強く感じました。
 開設から2年目に2期生の受け手が加わり、開設曜日を週4日に増設しました。
2008年3月にはそれまで行ってきた傾聴電話活動に、傾聴啓発活動を加えて『NPO法人傾聴グループ ぬくもりほっとらいん』を設立しました。傾聴啓発事業は一般市民に対して講演や広報活動を展開し、『傾聴』を広く知らしめることでよりあたたかい人間関係、優しい地域づくりに貢献することを目的としています。
 2009年度は1年間の電話の受信件数が504件と大幅に増え、年齢層も20代から80代までと幅広い層の方々が『ぬくもりほっとらいん』に掛けてくださっています。
お話を伺うと、『ぬくもりほっとらいん』の電話番号をお守り代わりにしまってあったという声や、電話で話したら気持ちが落ち着いたのでまた少し頑張ってみるという声をお聴きし、私たちの活動が地域の方たちをほんの少し支える役になっているのだと実感します。

** 参加のきっかけ **
 私が傾聴と出会ったのは今から8年前になります。当時の私は夫と中学生、高校生の2人の息子の4人家族。数年前からの夫とのギクシャクした関係に疲れ、不満を募らせていました。結婚して普通に暮らせば、ささやかながら幸せな家庭が築けると思っていたのになぜ自分はそうならないのかと、亭主関白だった夫を加害者にして責め、時に自分が他の奥さんたちよりも劣っているからこんな風になってしまったのかと自分を責めました。夫といる家の中は緊張感がピリピリに張りつめた空間でした。
 そんなときに仕事先で1回限りのカウンセリングマインド研修を受けました。講師の先生が話された内容が、偶然にも気難しい夫と、その奥さんの話でした。話の中の奥さんと自分が重なり、涙が止まらなくなり、2時間の研修終了後の感想文に『助けてください!』と書いたことを思い出します。今思うと、その頃の私は初めて会った講師にSOSを送りたいほどに切羽詰まっていたのです。 その後、同じ講師の20回の『カウンセリングマインド講座』5期生を募集していることを知り、申し込みました。
約半年間の講座では自分を知り、相手を理解し、コミュニケーションをすることを、とても分かりやすく教えてもらい、講義と交互に行うワークでは教わったことを自分の心や体で感じるという体験しました。そして傾聴してもらうと、気持ちが軽くなり、今の自分を少し受け入れることができ、自ら考えて次の一歩を踏み出す助けになることを知りました。つらい気持ちで飽和状態になった私の思いを理解しようと聴いてくれる人がいる、『それはつらかったね』と共感してもらえたことで、つらいだけだった私の気持ちが少し小さくなりました。初めて私の心の中に自分がしていることや夫の気持ちを考える空間ができたようでした。私は夫に自分の枠を押し付けて、変わらない夫にイライラし、自分で自分を不自由にしていたのだと思い当たると、凝り固まっていた肩の力を少し抜くことができました。
 講座を終えてからも自分を見つめて楽になりたいと傾聴の研修を続けていた頃、カウンセリングマインド講座の終了生で、おしゃべりしようという企画の連絡をもらいました。これは講座修了生の有志が自分たちの学んだ傾聴を生かしてステップアップしながら、どんな活動ができるだろうかを模索するものでした。普段の生活の中に傾聴が広がれば、多くの人たちが私の体験したように、気持ちが楽になり、人と人とのかかわりが優しいものに変わっていくといいなと考えていた私は迷わずにこの企画に賛同し、参加することを決めました。おしゃべりを何度か重ね、傾聴電話の構想が固まり、全10日間30時間の第1期受け手養成講座を経て、2004年10月に傾聴電話『ぬくもりほっとらいん』が開通しました。

** 参加してみて・・ **
『ぬくもりほっとらいん』がスタートし、月2回の電話の受け手担当が始まりました。実際に電話を受けてみると、聴くことができると思っていた私は、自分の価値観で一杯になったり、問題を解決しようとアドバイスしたくなったり、相手を上から目線で見ている傲慢な自分に気づいたりと、まるで聴くことができない自分に愕然としました。
 電話の受け手は、毎月1回の振り返り研修に参加することを条件としています。振り返り研修では各自が自分の受信したケースの気になっているところを持ち寄り、その対応をしてしまった自分の気持ちをメンバーに聴いてもらい、今だったらこんな言葉を掛け手に返すという振り返りをファシリテーターやメンバーに関わってもらいながら進めていくものです。
 ケースを出す人、関わるメンバーが自分の感じたことを正直に出し合うこの研修は、毎回厳しく、
気の抜けない場です。正直にメンバーに関わってもらうことで、自分の対応がそれまで生きてきた自分の体験と重なって掛け手を批判していることに気づいたり、考え方の癖から来ていることに気づいたりしています。毎月の振り返り研修は電話を受ける自分の対応が明確になっていくことはもちろんですが、私が自分の価値観を相手にはめようとして苦しくなっていたこと、人の目を気にして相手に合わせ不自由になっていることなどに気づかせてくれました。気づくことは自分を生きにくく不自由にしている鎖を少しずつ緩めてくれました。『ぬくもりほっとらいん』の活動にこの厳しい研修があるから私はこの活動から離れたくないと思っていますし、私が私らしく楽に生きることにつながっていると感じています。

** 今後の見通し **
 今後、ぬくもりほっとらいんのメンバーとして、今を生きにくいと考えている方々に傾聴を伝えていきたいと思いますし、電話以外の話せる場・気持ちを受け止める場を作っていけたらと思います。
 現在、私たちは一般の方を対象にした全5回の学習会『ぬくもり講座』を開催中ですが、そのような学習会も傾聴を広げることにつながっていくことでしょう。また、一人で子育てを頑張り、余裕の無くなっているお母さん、社会に一歩踏み出すことができなくなった方々や、その家族、介護をされている方々などに話せる場を提供していくことを模索していきます。
私は傾聴に出会い、人と同じでなくてもよいこと、気持ちを受け止めようとじっくりと向き合い聞いてくれる人がいることで自分を肯定できることを知りました。こんな温かいぬくもりが、もっと広がったら、多くの方たちがもう少し楽に、そして自分を否定することなく生きられるのではないかと考えます。      NPO法人 傾聴グループ ぬくもりほっとらいん所属 Y    

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