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生分解性プラスチックを分解するには微生物が活性化(活発に活動している)した堆肥(英語ではCompost、畑などの肥料)が必要です。
堆肥は豚や牛や馬などの動物の糞や生ゴミに藁やおがくずなどを混ぜて微生物の力でつくることができます。
このなかで、温度と水分と微生物の力で生分解性プラスチックは二酸化炭素(炭酸ガス)と水に分解されていきます。
この堆肥自体はいくらでもつくることができます。
私たちが子どもの頃には集合住宅や学校にはダストシュートというものが、各階にあってそこまでゴミを持って行って中に捨てれば下まで落ちて行って、ゴミは下で集めて回収されて、焼却炉で燃やされて処理されていました。
今は、地方自治体によってそれぞれがゴミの種別を決めて、それぞれの方法でゴミを処理しています。
生分解性プラスチックの製品を処理する設備は例えば、こういうものだったらどうでしょうか?
昔、私たちが使っていたように、ダストシュートに捨てる。
落ちていくとそこには堆肥が埋めてある。微生物を活性化させるために、定期的に攪拌(かき回す)されている。
活性化された微生物の熱による堆肥の温度と水分で、生分解性プラスチックは分解されていく。
この時に発生する水は適度な量を下水に流し、二酸化炭素はゴミを燃やす時より、ゆっくりと発生するので、植物でできたトンネルをくぐり、その過程で植物の光合成によって、酸素に変換される。二酸化炭素は、細い地下のホースで配管されて、集合住宅に植えられている植物の周りに張りめぐらされていて、植物を育てることに役立っていて、植物の光合成(植物は光と二酸化炭素によって成長します)によって酸素に変換される。
攪拌機や光合成に使う光りを発生させる電気は風力発電や太陽光発電を利用してつくられた電気をキャパシター(電気のダム)に蓄積して使っていく。
堆肥は必要な量だけ取り出して、集合住宅に植えられている、草木の肥料としても利用していく。
こうすれば、プラスチックゴミを運ぶためのトラックの燃料(石油)は使わなくて済むし、その燃料が燃えて出てくる二酸化炭素もない。そして、プラスチックを燃やして大気中に放出される二酸化炭素は燃やして処理されるより少なく、集合住宅は緑いっぱいの美しいものになるのです。
実は、私たちの身の回りには生分解性の製品は既にたくさん存在しています。
例えば、木の製品、紙でできた製品、綿でできた衣服や寝具、麻でできた衣服や家具、これらの製品はすべてセルロースというものでできていて、生分解します。
また、羊毛や絹製品なども肉と同じたんぱく質でできているので、時間はかかりますが分解します。そうすると生ゴミや、木や紙、綿、麻、羊毛、絹、ダウンなどは全て生分解性プラスチックと一緒に捨てて生分解させてしまえば済むのです。
生分解性プラスチックを分解してその堆肥を畑に捲いていくと土中の窒素濃度が高くなりすぎて、畑が使えなくなるという話をする人たちがいますが、これは捲いて使う量を制限すれば良いだけのことだと思います。水道から水が出てくるからと言って蛇口をいつも開きっぱなしにする必要がないのと同じことです。
ところで、生分解性プラスチックの製品が普及するにはそれを処理するための設備などのインフラが必要なのではないか?
そう思われる人たちも多いと思います。
もし、生分解性プラスチック製品を積極的に使っていくことを日本政府が決めているなら、生分解性プラスチック製品を分解させるためのインフラの研究や実際のインフラの整備が先に整ってしまうと思います。
しかし、生分解性プラスチックには、そういう政府主導のプロジェクトには残念ながらなっていないのです。
イタリアではベネチアのゴミ問題を地方自治体と生分解性プラスチックのメーカー・ノバモント社が一緒になって取り組むことがされているようです。日本にも一部北海道の富良野市などでゴミ袋に生分解性プラスチックを使うなどして、ゴミの堆肥化などが実際に行われているようですが、大型都市こそゴミ問題は大きく深刻であるにも関わらずそういう例はないのです。
これは“卵が先か鶏が先か”という議論になります。インフラはなくても消費者主導で生分解性プラスチックが支持されていけば、インフラが必要とされて多くの人たちが仕事として参加するようになるはずです。そして、どうすればより良いものになるのか知恵を出し合って経験を積みインフラは完成されていくことでしょう。
自動車の普及を考えてもわかることで、自動車は便利さとファッション性が価値として消費者が認め、インフラの道路が整備され舗装道路となり、ガソリンスタンドも数が増え、ガソリンの質も向上して、自動車自体の性能やデザインなどがどんどんよくなるという連鎖で今日まで発展しています。今日ではインフラもさらにその機能の改善がされ幹線道路や高速道路などが充実してきました。そして自動車もさらに人々が求める環境のことを考えたハイブリッド車のようなものがつくられています。
これと同じように、生分解性プラスチックの環境への価値を消費者が認めることで、製品が先につくられ、インフラも必要となり企業や行政が参加して整備されていくと考えられます。
(最近では生ゴミを減量することが大きなテーマとなっていることから、コンポストプラント(堆肥を製造する工場)が沢山つくられています。このコンポストプラントや汚泥の処理場などに生分解性プラスチック製品の処理施設を隣接させて生分解性プラスチックの製品を処理することができるかもしれまん。)
親ページはこちら。。。
http://www.shedfourre.com/Infrastructure1.html
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