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大西順子の、待望のニューアルバムが発表された。「Musical Moments」(楽興の時)と名づけられたこのアルバムは、1〜9曲までが大西順子トリオのスタジオ録音演奏です。1〜9曲までのメンバーは
大西順子;ピアノ井上陽介;ベース ジーン・ジャクソン;ドラム であります。 10曲目はボーナストラックで、2008/9/14のブルーノート東京でのライブ録音です。メンバーは 大西順子;ピアノ レジナルド・ビール;ベース ハーリン・ライリー;ドラム です。どこかで、聴いたメンバーだと思ったらやっぱり1994/5/3から行われた、ヴィレッジバンガードセ ッションと、同じメンバーでした。ウイントン・マルサリスグループのリズム隊でしたねえ。去年のライ ブは、再開セッションでした。 ベースの井上陽介は、1964/7/16生まれとありますから今年で45歳。大阪音大を卒業して、1991年から はニューヨークに渡っています。ニューヨークでは、ここでしばしば登場する井上智さんや、奥平真吾な どと伝説の「インサイドアウト」に参加し「Be Free And strong」発表しました。スイート・ベイジルを 根城に活躍しました。2004年から、日本を拠点にしています。5枚のリーダー作を発表しており、競演メ ンバーもハンクジョーンズ(グレイト・ジャズトリオに参加)、穐好敏子、エイブラハム・バートン、マ ット・ウィルソン、ドンフリードマンデューイ・レッドマン、リー・コニッツ、デイブ・リーブマン、ジ ャック・ウィルキンス、サイラス・チェスナット、エディ・ダニエルズ他などにわたっていて、現在は、 塩谷哲トリオ、大西順子トリオに参加。眼鏡をかけて寡黙な風貌は、哲学者を思わせますがスタンダード を演奏しているときのウオーキングベースは暖かみがあって、楽しそうです。ニューヨークに渡ったベー スマンは、優秀な人が多くて、ウイントン・マルサリスグループで活躍した、中村健吾や、この井上陽介 などはアメリカやヨーロッパのジャズメンからのオファーも数多くあるそうです。 ドラムのジーン・ジャクソンは、1991年にあのハービー・ハンコック、ウエイン・ショーターのカルテッ トに参加して、ヨーロッパツアーに同行しています。1993年、1995年には、ハービー・ハンコックトリオ としてワールドツアーを行い来日もしました。その後2000年まで、ハンコックと一緒に活動したようで す。バークリー音楽院の出身で、ブランフォード・マルサリス、マービン・スミッティ・スミス、ジェ フ・ワッツらと同級生。当時は、ブランフォードとルーム・シェアの間柄だそうです。1961年10月16日生 まれですから、47歳ですか。彼も、フィーリー(フィラデルフィア出身)であります。 ラテンからアフロと何でもこなす彼のドラムは、バックアップというよりは次の彼の言葉が全てを表し ています。「音楽が進もうとする方向に従って演奏することで、音楽的にとても高い満足を得られる」こ れが、誰からも深い信頼を得て、素晴らしい音楽を生み出していく彼の哲学なのでしょう。山中千尋さん の、ドラマーとして、日本でツアーをやりましたね。 現在はニューヨークでも海外でも後進の指導に当たっており、いまや世界のドラムの先生であります。 演奏曲目は 1.ハット・アンド・ベアード(Eric Dolphy) 2.ブルースを歌おう(Ted Koehler-Harold Arlen)(ビリー・ホリデイが歌いましたねえ) 3.バック・イン・ザ・デイズ(Junko Onishi) 4.ビタースイート(Junko Onishi) 5.イル・ウインド(Ted Koehler-Harold Arlen) 6.楽興の時(Junko Onishi)(表題曲です) 7.サムシング・スイート・サムシング・テンダー(Eric Dolphy) 8.G.W.(Eric Dolphy) 9.煙が目にしみる(Otto Harbach-Jerome Kern) 10.So long eric(Charles Mingus) ムード・インディゴ(Irving Mills-Duke Ellington-Barney Bigard) ドウ・ナッシング・ティル・ユー・ヒア・フロム・ミー(Bob Russell-Duke Ellington) 彼女の好きな、エリック・ドルフィーの曲が3曲。オリジナルが3曲。スタンダードが3曲です。 で視聴できます。 これは、手強いアルバムです。彼女のぐしゃぐしゃっとしたピアノの音や、スリルに富んだリズム隊の 演奏が聴けます。またつぶつぶのガラス玉が、袋からこぼれ床に広がっていくような、一音一音のはっき りとしたピアノの音も聴けます。 1964/3/18 ミンガスグループ、コーネル大学のライブ。知る限り「ソーロングエリック」の初演奏、初録音 (エリック・ドルフィー自身が、ソー・ロング・エリックを演奏した、貴重な作品) 1964/4/4 タウンホールコンサート 知る限り「ソーロングエリック」の二度目の録音 ミンガスグループは、タウンホールコンサートの後すぐに、ヨーロッパへ旅立ちます。 1964/4/26 ミンガス・イン・ヨーロッパ ここでも「ソーロングエリック」をドルフィーが吹いてます。 モードジャズの先端での演奏や、心休まる4ビート、彼女とドルフィーとミンガスの関係は? 長くなりそうなので、この項続くとなります。 |

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