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【監督】犬童一心 【出演】オダギリジョー 、柴咲コウ 、田中泯 、西島秀俊 、歌澤寅右衛門 ほか この作品は2回足を運んだけど満席で入れず 3回目にしてようやく見られた作品。 劇場が小さかったとはいえ、終日大盛況だったもよう。 3回目もダメだったら挫折しそうでしたが(苦笑) 何とか見られて良かったです。 ストーリーは余命短いゲイの父親(田中泯)と、その恋人(オダギリジョー) そしてその父親を忌み嫌っている娘(柴咲コウ)を中心にストーリーが展開される。 ゲイの映画と聞くと、一瞬ためらってしまう部分もあるけれど(^^; 犬童監督の手にかかれば、サラッと爽やかな作品になってしまうから不思議。 死期が近付いている人間と残されていく人間。 老いていく事や未来に対する不安と恐怖と孤独感。 「メゾン・ド・ヒミコ」という自分たちの楽園と外部との隔たり。 父娘の愛憎劇。娘が知らなかった母の秘密。 ゲイの恋愛観。男女の恋愛観。友情。家族愛。 この作品にはたくさんの感情が溢れている。 でも決してその感情を観客に押しつけるのではなく あるがままを描きながら、さりげなく心の中に浸透させる。 時にはふざけて笑わせて、時にはやりきれない感情をぶちまける。 楽しさと深刻さが交互にやってくるので その都度、心を揺さぶられて、笑わされたり泣かされたり。 人の死を描く作品は、とかくラストをドラマティックに 仰々しく演出し、お涙頂戴モノにするパターンが多い。 でもこの作品は、人の死をもサラリと描いてしまう。 この事からも、人が死ぬというシーン自体で 泣かせようという意図がまったくない事がわかる。 死に際よりも、そこに至るまでの周囲の人達の行動や感情の変化を 丁寧に丁寧に描きあげている所がこの作品の素晴らしい所。 もし「死」という部分に重きを置くのであれば 重病人1人を残し、みんなで遊びに行ったりはしないでしょう(笑)。 見方によっては不謹慎とも取れる部分かもしれないけれど あそこの住人の自由気ままな暮らしっぷりや 病人=ヒミコの性格を考えれば許される行為だったりする。 それぐらい開放的な気分にさせられるのが 他の作品では類を見ない所でした。 ドラマティックな演出をして涙を誘う作品は その場では号泣するけれど、見終わったあと冷静になると 嘘っぽく感じる事が多々ある様な気がします(^^; でもこうやって少しずつ丁寧に心に浸透させていく作品は 見終わった後にもいろんな感情が残るし、湧き上がってもくる。 ハッピーな部分ばかりではないし、むしろ残酷とも思える部分もある。 でも、悲壮感が漂う様な事は決してなく なぜか前向きで爽快な気持ちになれる。 ラストシーンの後味の良さに思わず微笑んでしまう。そんな作品でした。 キャストは、個人的には文句なしです。 元々、柴咲コウ&オダギリジョーが大好きって言うのもありますが(^^; この2人以外に考えられないでしょう!ぐらいのハマリ役。 柴咲コウのノーメイクな仏頂面。刺々しい口調とサバサバした態度。 でも嫌味がなくて、とってもキュート。似合っています。 オダギリジョーはちょっと反則。 あの妖艶さと野性味を併せ持った目つき。色っぽすぎます(笑)。 そりゃ、少年もその道に足を踏み入れてしまうわ(謎)。 途中、沙織とも微妙な心理状態に陥るんだけど その時のたどたどしい仕草がとってもリアル。 沙織の緊迫した空気を破るひと言にフフッと笑いながらも 最後のオチはちょっと切なかったです(^^;) ヒミコを演じた田中泯さんという方は初見でしたが 無口ながらもドシッとした存在感。 立ち振る舞いもしなやかで「メゾン・ド・ヒミコ」の ボス的な役割がハマっていました。 そして西島秀俊。女好きなのに両方イケそうな雰囲気(笑) すっごくよく出ていた様な気がします。 「メゾン・ド・ヒミコ」の住人達も皆さん個性的で それぞれのキャラクターが立っていて良かったです。 キャストにも演出にも音楽にも ストーリーにも大満足させられましたが 1つだけ難があるとしたら、クラブ?でのダンスシーン。 ちょ〜っと長すぎた様な気がしました(^^; 最初は笑えたのですが、途中で飽きてしまい ふと冷静になってしまう感じがありました。 でもそれ以外は本当に良かった。 海辺の映像も綺麗だし、全体的に淡い色彩だったのが 爽やかな雰囲気をさらに引き立たせていました。 犬童監督の作品は「ジョゼと虎と魚たち」 「死に花」に続き3作目でしたが 個人的には今作が最高傑作でした。 私好みのほんわか優しい余韻の残る、後味の良い作品でした。 【私的評価】★★★★☆
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この作品見に行きたかったんですが、テーマが重くて断念しました。1人で行くのも…よく映画を見に行く男トモダチと行くのも・・・なので。単館上映に近い館数でしたしね。これだけいい評価がついているならDVD化されたら見てみます。
2005/11/13(日) 午前 11:54 [ ama*i_g*n ]
ストーリーを聞くと重そうな感じがするのですが、これが不思議とそれほど重さを感じなかったんですよねー。深刻なテーマではあるけれど、湿っぽくないというか。ホントにサラッと爽やかなんです。DVDでも良いので、ぜひぜひ見てみて下さい(^^) オススメです♪
2005/11/13(日) 午後 10:32
その場では号泣するけれど、見終わったあと冷静になると 嘘っぽく感じる事が多々ある様な気がします←に同感 自分はバック音楽に涙腺やられるクチです。この映画DVDでみてみようと思います。
2005/11/17(木) 午前 0:16 [ nak*_yo*hi*0 ]
同意ありがとうございます〜(^^) 音楽は私も弱いです〜。作品の内容よりも音楽で泣かされてしまう事もあったり…(^^; そういう意味でも映画音楽って重要ですよね。DVDが出たら、ぜひご覧になってみて下さい♪音楽も細野晴臣さんですし、良いですよ〜^^
2005/11/17(木) 午後 10:47
amamiさんがいますね(笑)この映画、とても観たかったのですが、見逃してしまいました。DVDで観れることを楽しみに待とうと思います。SHELLyさんの記事を読んでまた楽しみになりました☆
2005/12/14(水) 午後 10:25 [ - ]
皆さん、いろいろ辿ってきて下さるので嬉しいです♪ この映画、本当に良かったですよ。私はかなり好きでしたー♪ DVDででも、ぜひ観てみて頂きたい作品です(^^) 私はDVDを購入しようかどうか悩み中〜^^
2005/12/16(金) 午前 0:19
kanjihenkandekinainode ro-majide. kondo, jimotode tankanjyouei surunode miniittekimasu. [onajitukiwomiteiru] yokattadesuyo--
2005/12/17(土) 午後 0:09
あらあら。漢字変換できなくなっちゃったんですか〜!それは大変ですね…(T_T) でもちゃんと解読できるので大丈夫ですよ♪ 「メゾン・ド・ヒミコ」地元でも上映してくれる事になったんですね!この作品は映像も綺麗なので見られるモノなら劇場で見た方が良いと思いますので、ぜひぜひ足を運んで来て下さいね〜(^^) キャサリンさんのご感想も楽しみにしています!「同じ月を見てる」今のところ、観に行く予定はなかったのですが(汗) 良かったんですか〜。時間が合う様だったら行ってみようかしら。。。
2005/12/19(月) 午後 11:54
お久しぶりです。メゾン・ド・ヒミコは見たかったんですが、地元じゃ全然やってなくて・・・。ところで、質問なんですが、映画のDVDとかポスターとかって、写真にとって乗っけるのって著作権問題とか発生したりするんですか?? 自分のところでのっけてみてはいるんですが、心配で・・・
2006/1/14(土) 午前 3:03 [ DD ]