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【監督】山下敦弘
【出演】ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代 ほか
これはずっと前から「公開したら絶対に観に行こう!」と思っていた作品。
青春映画&音楽映画好きな私としては、否が応でも食指が動く(笑)。
それに加え、大好きなブルーハーツとペ・ドゥナのコラボとなれば
観に行かないワケにはいかない!ぐらいの期待感がありまして。
それがいよいよ待望の公開!という事で、早速観てきました。
見終わった直後の率直な感想は「惜しいっ!!」でした。
いや〜、勿体ないです。非常に惜しい。
途中までの展開で、私の中では★4.5(90点)ぐらいついてたんですが
最後の終わり方が〜〜(^^;; ちょっと〜〜って感じでした(汗)。
【以下ネタバレ】(文字を反転させて読んで下さい。)
確かに『スウィングガールズ』や『オーバードライヴ』
『スクール・オブ・ロック』などの音楽映画では
そういう潔い展開が爽快感や感動を与え、成功していたと思います。
というか、むしろそれが音楽映画のセオリーなのかもしれません。
でもこの作品は音楽映画と言うよりも青春映画なのでは?
音楽で成功する事や、目標を達成する事よりも
音楽を通じて深まっていく友情や
彩られていくスクールライフが見どころだったのでは?
だからこそ、上映時間の半分以上をかけて
それぞれのキャラの個性や関係性を丁寧に描いてきたのでは?
それが、あんな駆け足な終わり方をしちゃうなんて…。
ちょーっと物足りなさを感じてしまいました…;;
少なくとも前半では、音楽(バンド)はスクールライフの一部であり
彼女たちを繋げる「手段」である様に描かれていたと思います。
なのに、その「手段」がいつの間にか「目的」にすり替わってしまい
音楽を成功させる事がメインの様になってしまったのは本当に残念。
それまで1つずつ丁寧に重ねてきたエピソードを
最後の最後で強引に風呂敷に包んじゃった印象が否めません。
『青春デンデケデケデケ』(名作です)の様に
ライブが終わったあとの表情やその後の関係性を
もう少し丁寧に描いてくれていたら傑作にも成り得たのに…。
本当に勿体ない…。
【ネタバレ終了】
でもそのラストを除いては、かなり楽しめました。
山下節の真骨頂とも言える『リアリズムの宿』同様
くすくす笑いしちゃう様なリアルなエピソードが満載で
見終わってしばらく経ってから、思い出し笑いをしてしまう感じ(笑)。
ツボに入ってしまったシーンもいっぱいあったなぁ〜(^^)
そして何と言っても主演のペ・ドゥナが最高〜〜!
「ほえる犬は噛まない」の時にも思いましたが
彼女は表情が豊かで本当にカワイイ。
韓国の女優さんは整形美人が多いですが
そういう作られた美しさや可愛らしさではなく
素のままであるがゆえに滲み出てくる魅力があります。
カラオケ店員や恵の元カレとのやりとり、
マッキーの告白シーンなどの天然なリアクションは
私のツボに入りまくり! 今、思い出しても笑えます。
絶妙な会話の間とか、表情とか、本当に天才的です。
もちろん笑えるだけでなく、韓国留学生の孤独な一面や
いろんな事を語り合える仲間が出来た事への喜びを
さりげなく表現します。
夜の体育館でのメンバー紹介のシーンと
「ありがとう同士」のシーンは、グッときてしまいました。
演出の巧妙さはもちろんの事、ペ・ドゥナの魅力が
この作品の好感度にも直結しているのを感じました。
恵役の香椎由宇は、ちょっとムカつくキャラでしたが
こーいうタイプの子、いるいる!!って感じでハマっていました。
望役の関根史織は、妙に楽器の扱い方が手慣れてるな〜と思ったら
案の定、Base Ball Bear というバンドのベーシストだそうで。
ちょこっとアコギを弾くシーンでも安心して見られる感じでした。
そして演技も素な感じで、良かった様に思います。
あーいうタイプの子もいるし!!
響子役の前田亜季は、周りの3人に比べたら
かなりスタンダードな役だったので、印象は薄めでしたが
そのフツーな感じが、またリアリティーを生んでいました。
みんな個性的なんだけど、人より変わった個性ではなく
それぞれのタイプ分けがしっかり出来ているという意味での個性。
一貫したキャラクターをきっちり確立する事って
当たり前の事の様だけど、本当に大切なんだなぁとつくづく感じました。
その他のキャストも、俳優さんって事を忘れてしまいそうなぐらい
自然体の演技が光っていて、みんな本当にその辺にいそうな
フツーの高校生って感じでした(良い意味で)。
そんな中で、妙に丸刈りが似合っているのと長身なのとで
一瞬、おっ!と目を惹いてしまった大江くん役の小林且弥さん。
松田優作さんの甥なんですってね。
…って事は、松田龍平くんのいとこですね。
松田家は長身の家系なんでしょうか…。
龍平くんに負けず劣らず、なかなかの男前です(笑)。
待ちぼうけを食らった大江くんが響子の携帯に電話するシーン。
あれも面白かったな〜(^0^) 好きなシーンの1つです。
そして三浦誠己さん(恵の元カレ役)が出ていたのも
私的には嬉しかったなぁ。
ソンちゃんとの会話のシーンは本当に秀逸でした♪
甲本雅裕さんは、やっぱりブルーハーツ繋がりだから?(笑)
(※ブルーハーツの甲本ヒロトさんの実弟です)
凛子との職員室前の廊下でのやりとりはかなり笑えました。
そしてあまりの歌の上手さに驚いてしまった萌役の湯川潮音さん。
数曲だけでしたが、その美しい歌声に魅了されてしまいました。
そしたら、そっち(歌う事)が本職だったんですね(^^; 納得。
こういう所で音楽的な部分も楽しませてくれます。
そしてやっぱりこの作品を数倍魅力的なモノにしてくれた
ブルーハーツの楽曲たち!! 何度聴いても最高です。
選曲も良いですね。「リンダリンダ」と
「終わらない歌を歌おう」は予測の範疇でしたが
「僕の右手」は意外でした。でも大・大・大好きな曲♪
すべてフルコーラスで歌えてしまう自分に驚きました(^^;
もう10年以上前に聞いてた音楽なのに
今でも歌詞をしっかり覚えていました(笑)。
CD、買い集めたくなってしまいました…(単純)。
私の大好きな『きょうのできごと』もそうですが
こーいう子、いるいる!とか、こーいう事、あるある!という
自分たちの日常にシンクロしてくる作品には愛着がわきます。
また、山下監督はそういう「どこにでもある日常」を描くのが
非常に巧い監督さんだと思います。
ただそれがあまりにフツーすぎて、映画的じゃない、つまらない、
盛り上がりに欠ける、と感じる人も多いかもしれないけれど
感情移入型の私としては、こーいうモノにこそシンパシーを感じます。
『リアリズムの宿』は少しダラダラしすぎていたので
途中で眠くなってしまったりもしましたが(^^;
今作ではブルーハーツの音楽がついて回り
いろんな人達がそれぞれの個性を発揮しつつ魅せてくれるので
最後まで飽きる事なく、楽しく見る事ができました。
個人的にはかなり好きかも(^^)
【私的評価】★★★★
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この映画かなり気になってました。私はまだ見ていないのでラストに関しては想像でしかわかりませんが、スィングガールズやデンデケとはまた違ったラストなんですね・・・。自分の目で確認します(^−^)あと、甲本雅裕って甲本ヒロシの実弟だったんですね!全然知りませんでした。つのだじろう と つのだ☆ヒロ以来の衝撃です(笑)
2005/7/30(土) 午後 2:35
いや、王道と言えば王道なラストな気はするんですよ(^^; だからあれで納得いく人も多いと思います。でも私的には「えっ、これで終わり?!」みたいなあっけなさを感じて…。そこまでが本当に丁寧に描かれていただけに、もっと余韻が欲しかった!というのが率直な感想でした。でも全体的なテイストは大好きでした♪あと、つのだじろうとつのだ☆ヒロが兄弟だった事は今初めて知りました!個別には知っていても、双方が繋がってる事を気付かないパターン多いですよね。槇原敬之とローリー寺西がいとこ同士とか…(^^; いろいろ調べると楽しいかも(笑)。
2005/7/31(日) 午前 0:27
いいなぁ、関西ではまだ公開してないんですよ。まぁ、公開してもしばらくは映画館いくの封印する予定なんで見に行けませんが。僕も青春映画大好きなんでぜひ見たいのだが、、。ただ終わり方が微妙だったみたいですね?終わり方って結構重要ですね、それでも期待度高いですが。リリカルな青春映画好きなんだけど、もうその頃(青春時代)には戻れないということを悟っちゃうとちょっと切なくもなるね(汗。でもその頃に抱いた気持ちとか大切にしたいし、その頃の感情が思い起こされて凄く良い、というか、好き!!
2005/7/31(日) 午前 4:58 [ 蝙蝠 ]
やはりミニシアター系は順次公開という形になってしまうんですよね…。しかも上映期間が短かったりしますし…。何とかご覧になれると良いですが。終わり方に関しては思いっきり個人的な意見や願望が入っているので、あまり参考にはならないと思いますが(^^;そのラストを差し引いてもなかなかの良作なので、ぜひぜひご覧になって頂きたい作品ではあります♪
2005/8/1(月) 午前 7:43
ブルーハーツ大好きなんで、それだけの理由で興味がとてもあります。でも近くで上映していないのが残念。ラストは大切ですよね。観ていて最後が【惜しい】と思う作品ってあるので、なるほど〜って思いました。
2005/8/2(火) 午前 7:15
ブルーハーツ好きなら、それだけで充分楽しめる様な気がします(^^) 曲がかなりグルグル頭の中を回りますし(笑)。私も劇中や帰宅の道中、危うく歌ってしまいそうに…(爆)。でも近くで上映していないのですかぁ…それは残念…。でもDVDになったらぜひご覧になってみて下さいね(^^) 私も全体的に良作なだけに「惜しい!」と思う気持ちは強くなってしまいますが、でもDVDが発売されたら欲しいかも〜と思っちゃっています(^^)
2005/8/2(火) 午前 7:34
ボクもこれ観たいんですよね〜近くでやってるとこあるかなぁ。このお盆休みの間に観れなかったのは致命的!もうDVD待つしかないかもぉ。。。
2005/8/16(火) 午後 6:41
まだ観てない。見に行きたい。
2005/8/23(火) 午前 7:50 [ - ]
★PEJAさん★ミニシアター系は上映期間が短いですもんね〜(^^; 私もよく見逃してしまうので今回は早く観に行ったんですが…。DVDだと半年後とかになっちゃいますが;;それでもぜひ観て頂きたいです〜。それよりもまだやっている所があると良いんですけどね〜…。
2005/8/29(月) 午後 9:53
★ophshouさん★劇場公開は大体、長くても1ヶ月ぐらいで終わっちゃいますからねぇ…(汗)。DVDを待つのも手ですが、何とか劇場でご覧になれる事をお祈りしています〜m(_ _)m
2005/8/29(月) 午後 10:03
たしかに最後の終わり方がちょっと惜しいなとは思いました。 ホント勿体ないですね。 甲本雅裕が甲本ヒロシの実弟だとは知りませんでした。 >凛子との職員室前の廊下でのやりとり、笑えましたね。
2005/8/31(水) 午前 0:36 [ BLUE-BOY ]
そうなんですよね〜。もうちょっと最後の余韻を楽しめていたら、私の中の最高傑作になっていたかもしれないのに〜!と思うと惜しいです。でも楽しい作品でした(^^) 甲本さんの天然?と思えるぐらいのコミカルな演技、大好きでした♪
2005/8/31(水) 午後 10:07