映像天国

【私的評価】は100点満点評価で ★=20点 ☆=10点 で換算しています。

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【監督】林海象
【出演】成宮寛貴、宮迫博之、貫地谷しほり、佐野史郎、上原歩 ほか
【公式サイト】http://www.tantei5.com/


ネットシネマ版でこの「探偵事務所5」の世界にハマってしまい
劇場版も公開早々、観てきました。

ストーリーは、一応2話構成になっていて
1話目が新米探偵591(成宮寛貴)の初仕事。
2話目が中堅探偵522(宮迫博之)が
長年調査を続けてきていた美容整形外科に絡んだお話。
これが後半うまくリンクしていき
2人で協力し合って解決の道を探っていく事になる。

えー…。うーん…。
まず、私は作品のこの世界観が大好きです。
探偵コスチュームや探偵グッズなど、こだわりぬいたディテール。
確信犯的なレトロ感。ワクワク感をあおられる音楽…。
どれもこれも私好みで、観る前から評価は甘め(笑)。

…が、そういうのをまったく評価せずに
ストーリーのみで考えたら、ちょっとどうかな〜と…(^^;
結末が安易に読めてしまったり
観ている人の誰もが分かりそうな事を探偵が気付かなかったり
あり得ない!それはないだろう!と思ってしまう事だらけで
いちいちツッコミたくなってしまう感じでした(大汗)。

あと、主演のお2人がちょーっと熱すぎるかなぁ…と。
脇を固める人達がとてもクールで渋さを醸し出しているから
余計にその熱さが浮いて見えてしまいました(^^;
その温度差によって脇とのメリハリをつけようという
狙いだったのかもしれないけれど
熱さを表現するなら「熱血」というのではなく
冷静さや知的さの中に秘めた「熱い情熱」みたいな形で
見せて欲しかったな〜と思ってしまいました。
なので、主演のお2人よりも
脇の方にばかり目が行ってしまった(^^;
探偵553(池内博之)なんて
それほど出番はないのに存在感ありまくりだったし
鍵屋の錠(矢島健一)は反則モノでしたしね。
ツボに入りまくってしまいました(笑)。

でもでも。やっぱりこの世界観は好きなんだなー。
どんなにストーリーに粗があろうとも
ツメが甘かろうと、ツッコミどころ満載だろうと
許せてしまう、楽しめてしまうのが困った所です(笑)。

本当だったら★★ぐらいなんだけど(^^;
思いっきり贔屓目ありで


【私的評価】★★★

メゾン・ド・ヒミコ

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【監督】犬童一心
【出演】オダギリジョー 、柴咲コウ 、田中泯 、西島秀俊 、歌澤寅右衛門 ほか


この作品は2回足を運んだけど満席で入れず
3回目にしてようやく見られた作品。
劇場が小さかったとはいえ、終日大盛況だったもよう。
3回目もダメだったら挫折しそうでしたが(苦笑)
何とか見られて良かったです。

ストーリーは余命短いゲイの父親(田中泯)と、その恋人(オダギリジョー)
そしてその父親を忌み嫌っている娘(柴咲コウ)を中心にストーリーが展開される。
ゲイの映画と聞くと、一瞬ためらってしまう部分もあるけれど(^^;
犬童監督の手にかかれば、サラッと爽やかな作品になってしまうから不思議。

死期が近付いている人間と残されていく人間。
老いていく事や未来に対する不安と恐怖と孤独感。
「メゾン・ド・ヒミコ」という自分たちの楽園と外部との隔たり。
父娘の愛憎劇。娘が知らなかった母の秘密。
ゲイの恋愛観。男女の恋愛観。友情。家族愛。
この作品にはたくさんの感情が溢れている。
でも決してその感情を観客に押しつけるのではなく
あるがままを描きながら、さりげなく心の中に浸透させる。
時にはふざけて笑わせて、時にはやりきれない感情をぶちまける。
楽しさと深刻さが交互にやってくるので
その都度、心を揺さぶられて、笑わされたり泣かされたり。

人の死を描く作品は、とかくラストをドラマティックに
仰々しく演出し、お涙頂戴モノにするパターンが多い。
でもこの作品は、人の死をもサラリと描いてしまう。
この事からも、人が死ぬというシーン自体で
泣かせようという意図がまったくない事がわかる。
死に際よりも、そこに至るまでの周囲の人達の行動や感情の変化を
丁寧に丁寧に描きあげている所がこの作品の素晴らしい所。
もし「死」という部分に重きを置くのであれば
重病人1人を残し、みんなで遊びに行ったりはしないでしょう(笑)。
見方によっては不謹慎とも取れる部分かもしれないけれど
あそこの住人の自由気ままな暮らしっぷりや
病人=ヒミコの性格を考えれば許される行為だったりする。
それぐらい開放的な気分にさせられるのが
他の作品では類を見ない所でした。

ドラマティックな演出をして涙を誘う作品は
その場では号泣するけれど、見終わったあと冷静になると
嘘っぽく感じる事が多々ある様な気がします(^^;
でもこうやって少しずつ丁寧に心に浸透させていく作品は
見終わった後にもいろんな感情が残るし、湧き上がってもくる。
ハッピーな部分ばかりではないし、むしろ残酷とも思える部分もある。
でも、悲壮感が漂う様な事は決してなく
なぜか前向きで爽快な気持ちになれる。
ラストシーンの後味の良さに思わず微笑んでしまう。そんな作品でした。

キャストは、個人的には文句なしです。
元々、柴咲コウ&オダギリジョーが大好きって言うのもありますが(^^;
この2人以外に考えられないでしょう!ぐらいのハマリ役。
柴咲コウのノーメイクな仏頂面。刺々しい口調とサバサバした態度。
でも嫌味がなくて、とってもキュート。似合っています。
オダギリジョーはちょっと反則。
あの妖艶さと野性味を併せ持った目つき。色っぽすぎます(笑)。
そりゃ、少年もその道に足を踏み入れてしまうわ(謎)。
途中、沙織とも微妙な心理状態に陥るんだけど
その時のたどたどしい仕草がとってもリアル。
沙織の緊迫した空気を破るひと言にフフッと笑いながらも
最後のオチはちょっと切なかったです(^^;)
ヒミコを演じた田中泯さんという方は初見でしたが
無口ながらもドシッとした存在感。
立ち振る舞いもしなやかで「メゾン・ド・ヒミコ」の
ボス的な役割がハマっていました。
そして西島秀俊。女好きなのに両方イケそうな雰囲気(笑)
すっごくよく出ていた様な気がします。
「メゾン・ド・ヒミコ」の住人達も皆さん個性的で
それぞれのキャラクターが立っていて良かったです。

キャストにも演出にも音楽にも
ストーリーにも大満足させられましたが
1つだけ難があるとしたら、クラブ?でのダンスシーン。
ちょ〜っと長すぎた様な気がしました(^^;
最初は笑えたのですが、途中で飽きてしまい
ふと冷静になってしまう感じがありました。
でもそれ以外は本当に良かった。
海辺の映像も綺麗だし、全体的に淡い色彩だったのが
爽やかな雰囲気をさらに引き立たせていました。
犬童監督の作品は「ジョゼと虎と魚たち」
「死に花」に続き3作目でしたが
個人的には今作が最高傑作でした。
私好みのほんわか優しい余韻の残る、後味の良い作品でした。


【私的評価】★★★★☆

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カミュなんて知らない

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【監督】柳町光男
【出演】柏原収史、前田愛、吉川ひなの、中泉英雄、本田博太郎、田口トモロヲ ほか


以前からここでも何度か名前を出していた来年1月公開予定の作品。
一般公開を待ちきれず、東京国際映画祭で観てきました。

見終わった後の率直な感想は…やられた!でした。
実はこの作品、ずっと気になっていた事もあって
いろんな情報を事前に仕入れ過ぎてしまっていたんです。
もちろんその情報の中にはネタバレ?と思う様なモノも含まれていて
観る前から「内容が解ってしまったかも…」と思っていました(^^;

ところが観てみるとそんな想像は何の役にも立たず
巧妙な演出に翻弄され、こっちでしょ?えっ、そっちなの?
いや、やっぱりこっち?ん?どっち〜??と
最後の最後まで結末が見えず、緊張しっぱなしでした。
(観てない人にはサッパリ解らない表現ですみません(^^;))
勝手に結末を決めつけていた部分があったので
それを根本から揺さぶられて
混乱させられてしまった衝撃は大きかったです(笑)。
そういう意味でも、個人的にはすっごく楽しめました。
しかし、あの予告編や事前情報が人の想像力までをも
計算し尽くして作られたモノだったとしたら
凄いな〜と思ってしまったんですが
実際の所はどうなんでしょうね?
どういう想像をしていて、最終的にどうだったかは
ネタバレになるので書けませんが(ウズウズ・笑)
どちらに転んでも想定内であるはずなのに
見せ方次第であんなに引き込まれるんだ!という事に感動しました。
予定調和ですんなり終わってしまう様な安易な映画ではないですね(^^;

あと、クライマックスにかけての衝撃的な映像も
大体の予想はついてしまっていたのですが(大汗)
想像するのと実際の映像で観るのとでは大違い!
こういう映像があるんだなーという心構えが出来ていても
充分、緊張感と衝撃と恐怖を味わえました(^^;
実際に起こった事件が背景にあるので
余計にリアルに思えてしまうのかもしれませんが
ここまで持って行かれてしまうとは。
演出といい、役者さんの名演技っぷりといい、圧巻でした。
ネタバレを見てしまっていても面白い!と思わせてくれた
数少ない映画の中の1つになりました。

そしてこの作品を観て、改めて感じた事が
やっぱり私は青春群像劇が大好きだ〜という事(^^)
一応、中心的に描かれていく人物は存在するけれど
誰が主役って言うことは明確には語られず
登場する人すべてが魅力的に描かれて行く。
それが青春群像劇の素敵な所だと思うのですが
この作品に出てくる登場人物も
みんな個性的でそれぞれの光や色を放っている。
出てくる人、出てくる人、こーいう人、いるいる!状態。
1つの仕草でその人の性格が解ってしまうぐらい
それぞれのキャラクターがしっかり確立されていて
それらをそつなく演じている役者さん達に大拍手!
きちんとお芝居ができる役者さんばかりを集めた
奇跡的なキャスティングだとも思えました。

感情移入できるキャラ、できないキャラ、いろいろいますが
殺人者の心理について討論するシーンなどでは
「それは違うでしょ〜」とか「私もそう思う!」とか
私自身も答えを見つけようとしてしまい(笑)
気が付けば、どっぷりその世界に入り込んでいました(^^;
ちょっと考えさせられてしまったり
クスクスっと笑ってしまったり
緊張感や恐怖感に襲われたりと
場面場面でいろんな感情を引き出される作品でした。

また、この作品の中では名作と言われている映画の名前や
それらにオマージュを捧げた描写がたくさん出てくるので
よほど映画に詳しい人じゃないと
「??」となってしまう部分が多い気がしますが
逆に映画マニアにはたまらないネタが満載なのだと思います。
私も事前に「アデルの恋の物語」は観ましたが
「ベニスに死す」を観てなかった事を後悔(苦笑)。
「異邦人」(アルベール・カミュ著)は読んだけど
「退屈な殺人者」(劇中劇の題材になった原作本)を
読んでなかった事を後悔(苦笑)。
まぁ、これらを知らなくても充分楽しめるのですが
事前チェックしておいた方がより楽しめる様な気はしました。
(特に「ベニス〜」は観ていないと意味不明かも?(^^;))
だから来年公開したら観に行こう!と思われる方は
これらの作品は要チェック!です(笑)。
私も遅ればせながらではありますが
「ベニスに死す」と「退屈な殺人者」は
後追いして観よう&読もうと思います。
そして一般公開したらもう一度観に行きたいなぁと思います。
もう一度観たら、また違う感想を抱くかも…
そんな事を感じさせられる深みのある作品でした。


【私的評価】★★★★



余談ですが、この作品はカンヌ国際映画祭、ニューヨーク映画祭、
今回の東京国際映画祭に続き、台北で行われる金馬映画祭での上映も決定し
そして来年には、全米7都市で公開される事も決まったそうです!
日本映画がこんなにたくさんの国々で上映されるなんて素晴らしい事だし
日本映画ファンにとっても非常に嬉しい事ですね(^^)
でも、そういう世界に通用する作品にも関わらず
日本国内ではあまり話題にならなかったりするのは
マスコミの報道・宣伝の仕方に大きな問題があると思うのですが(^^;
その辺りがこれからどれぐらい改善されて行くのか気になります…。
もっと話題になって、国内でもたくさんの人の目に触れると
良いのになぁ…と願って止みません。
いえ、私は「カミュ〜」の関係者でも何でもないですが…(爆)。
ミニシアター系の映画の中には上質な作品がたくさんあるし
小規模な作品にも、もっと注目して貰いたい!と常日頃思っているので
この作品もその代表格として頑張って頂きたいと思います♪

【追記】
↑の、第18回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」にて作品賞受賞!

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アイデン&ティティ

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【監督】田口トモロヲ
【出演】峯田和伸 、麻生久美子 、中村獅童 、大森南朋 、マギー ほか


バンドものの映画という事でずっと気になっていました。
でも何の前知識も入れずに見たら、ちょっと想像と違った。
これは単にバンドもの、音楽映画ではありませんでした。
まず、バンドものの作品で最初に想像するのはサクセスストーリー。
インディーズバンドがメジャーを目指す!とか、そういうの。
でもこの作品で登場するバンドはすでにメジャーデビューを果たしている。
しかし頂点に上り詰めて栄光を味わっているワケではない。
デビューしたけど貧乏生活は変わらず…みたいな。そんなバンドのお話。

事ある毎に「こんなのロックじゃない!」と反発する主人公を
子供っぽいな〜と思ったりもしてしまったんだけど(^^;
見ているうちに、そういう青臭さがとても愛おしくなってくる感覚。
感情移入できる部分とできない部分が混在していて
入り込みにくい感じもあったのですが
「アイデンティティを持たない日本という国で
ロックをする事は無理」みたいなセリフがズシンと来ました。
あのセリフがこの作品のすべての様な気がしました。

私もインディーズでご活躍中のミュージシャンをたくさん応援しています。
だからこそライブ終了後に昔からのファンが新曲には一切触れず
「定番曲を聞きたい」「昔のあーいう感じが良かった」なんて言う所は
妙〜にリアルで苦笑いしてしまいました(^^;
夢物語的な描写は一切なく、そこにあるのは悲しいぐらいの現実。
それが痛々しくもありましたが、その現実にめげない姿に勇気づけられたりもしました。
しかし「アイデン&ティティ」が男女の関係の様に描かれてしまったのは残念。
そういう運命的な片割れがいない人に救いはないのか?と思わされてしまったり…(爆)。
あくまでも自分の精神的な部分…夢と現実との葛藤の中で見出したモノの様な
描写であってくれたら良かったのになぁ…と思ってしまいました。

ゆるゆるとした流れの中での〜んびり観ていると
いきなりドンッ!と背中を押される様な衝撃が走る。そんな作品。
観る時の気分によって、重くも軽くもなる作品の様な気がしました。


【私的評価】★★★

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【製作国・地域】アメリカ
【監督】デヴィッド・コープ
【出演】ジョニー・デップ、ジョン・タートゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン ほか


これも公開時に観に行きたい思いつつ、観に行けなかった作品。
ようやくDVDで観る事ができました。

しかしこれ…途中でオチが見えちゃいました〜(T_T)
何となく、こうなんじゃないの?と思い始めたら
もうそうにしか思えなくて…
そのつもりで見たら、ぜーんぶ辻褄が合うし…
で、結果、想像通りでした…(苦笑)。

うーん…何が悪かったんだろう?演出?脚本?見せ方?
っていうか、ありがちなオチだったって言うのが一番かな?(^^;
こーいうサスペンス物って、ラストが肝心みたいな所があるので
こうも安易なラストを見せつけられてしまうと評価のしようもない…。

でも、ジョニー・デップの演技だけは素晴らしかった。
躁状態と鬱状態の切り替わりが怖ろしいぐらいにリアル。
クールさと狂気さのバランスが最高です。
あと犯人の正体?が明らかになる瞬間の演出も巧かった。
サスペンスがホラーな雰囲気に一変し、ちょっとゾクゾクきた。
インパクトが強すぎて、夢に出てきそうなぐらいでした(笑)。
ホント、あの瞬間は邪念のない状態(?)で見たかったです。
そしたらもっと恐怖心が増した様な…。
しかし、結末があそこまで慈悲がないとは思いませんでした(笑)。
あーいう時、普通だったら必ず救世主が現れるのにね(^^;
そこだけは意外だったかな?

しかし、キャストの演技もネタばらしの演出も良かったのに
作品全体としてはホントに残念なモノでした…。


【私的評価】★★

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