北海道漂流記

山とテレマークスキー、シングル・モルトをコヨナク愛するシェルパの北海道漂流記です。

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ニセコ

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ニトヌプリ(ニセコ)
Mt.Nitonupuri, Niseko, Feb 12 2000

 かなりの大雪の中、7人パーティーで五色温泉を出発。やや重い大量の雪が降り続いている。五色温泉の裏山を登るが先行パーティーのトラックを忠実にたどる。裏山を登り切ると開けた台地状の地形に出るが視界は思わしくない。雪庇(1996年に無謀山スキーヤーが飛んだもの。下記参照。)を越えるのに苦労していると先行パーティーが引き返してきた。ここは撤退が賢明かもしれない。ニトヌプリ(1080m)へのラッセルは深く重く、なかなか思うように進まない。完全にホワイトアウトしている。アップトラックも吹雪で消えかかっている。高度計によると標高差で30m、距離にしておそらく200mまでニトヌプリに近づいていたが、ここは撤退することに決定。シールをつけたまま、下山を始めた。


アンヌプリ(ニセコ)
Mt.Annupuri, Niseko, Feb 11 2000

写真は、セキュラフィクスでニセコの山をなめた無謀山スキーヤー

 ニセコひらふスキー場の第7リフトからアンヌプリ頂上を目指す。頂上まではわずか20分ほどの登りだ。最近はスノーボーダーが大勢登っているので必ずと言ってもいいくらいトレースがついている。アンヌプリ(1308m)頂上付近を包むガスが晴れないが、北に向かって滑降開始。上半分は予想通りガリガリで、雪が少ないせいでハイマツがかなり出ている。しかし、下半分は腰までのパウダーだ。やや重いが斜度があればけっこう楽しめる。同行の山スキーヤー2人と先を争うように滑った。
 下まで滑りきると雪に閉ざされた林道をワイス方向に向かう。あらかじめ車をニセコワイススキー場近くの道路に停めてあるのだ。林道にはトレースはなく予想外のラッセルに四国から滑りに来ている山スキーヤーが悲鳴を上げる。ゲレンデスキーにセキュラフィクスなどという山をなめた道具を取り付けて来ているのだからしかたない。


シャクナゲ岳と白樺山(ニセコ)
Mt.Shakunage and Mt.Shirakaba, Niseko, May 3 1997

写真は、シャクナゲで舞うテレマーカー

 チセヌプリスキー場のリフト終点からシャクナゲ岳(1048m)までは、ダケカンバの疎林の中、緩やかな登りが続くが、シャクナゲ岳の直前でちょっとした急登となる。雪は締まっておりツボ足で十分だ。ダウンヒルが楽しめるこの急斜面はほんの一瞬。白樺山(959m)までは緩やかな丘状でところどころ登りとなるテレマーク向きのルートである。ただ、地形が複雑でガスったらルートファインディングが相当難しいだろう。白樺山からは岩内側に滑った。下りは30分くらいだと思うがなかなか気持ちのよい林間コースである。新見峠からの道道268(冬期不通)に出て、あらかじめ車を置いてある道道66との分岐点であらかじめ雪に埋めて冷やしておいたビールを飲んだ。改訂山スキールート図集(白山書房)では白樺岳までのピストンで1泊2日のコースとして紹介されているが、天候さえ問題なければ十分日帰り可能、おすすめ日帰りツアーコースである。


目国内岳(ニセコ)
Mt.Mekunnai, Niseko, May 4 1997

写真は、シャクナゲ岳から目国内岳を望む(右奥は岩内岳)

 新見温泉から目訓内岳(1203m)往復を目指すが、午後から雨の予報である。天気は曇りで風も強い。温泉でビール!という安易な意見もあったがとりあえず行けるところまで行ってみようということになった。新見温泉から新見峠までの林道(冬期不通)は途中でショートカットしながら約1時間。改訂山スキールート図集(白山書房)によると、ペンケ目国内川の上流を渡ることになっているがこの時期は雪が少なくて難しそうに思えた。新見峠は相当の強風である。ここから前目訓内岳の南側を巻いて目訓内岳を目指す。前目訓内岳(980m)と目訓内岳との鞍部で休憩したところで雨が降ってきた。目訓内岳の登りでは雨混じりの暴風でしばしば立ち往生する。顔が痛い。ザックにA型に付けた190cmのテレマークスキーが風で横にしなる。目訓内岳頂上を早々に後にする。雪質はザラメ。休憩をとった鞍部に戻ったところで急にガスってきた。先頭を滑るスズキが濃いガスの中、あまりに快調に飛ばしていくのに少し不安になるが、それでも、前目訓内岳を巻いて反対側を下れば新見峠に出るはずである。ところが、かなり滑っているのになかなか峠に出ない。コンパスで方向を確認する。180度以上回り込んでしまったようだ。このままでは岩内側に出てしまうことになる。あわてて逆方向に戻ることになったが、現在位置がはっきりしない。遭難という文字が浮かぶ。「迷ったかもしれない」とみんなに言おうとしたが、絶望的な気持ちになるのでやめた。はぐれないように全員固まって峠と思われる方向に進んだところで道道268(冬期不通)に出た。トラバースしているつもりでも結構下ってしまっているみたいだ。雨の中、峠まで登り返して新見温泉に戻った。


チセヌプリ(ニセコ)
Mt.Chisenupuri, Niseko, May 4 1996

写真は、チセを滑る老練なテレマーカー、力尽きるまで

 ニセコでもっともポピュラーなバックカントリー・エリア。テレマーカーも多い。ニセコチセヌプリスキー場のリフト終点から登る。このほかに、道道66号からでも登って滑ることができる。チセヌプリ(1135m)までは1時間ちょっと。また、この時期はツボ足で十分。ゲレンデスキーを担いで登る人も多い。


ニトヌプリ(ニセコ)
Mt.Nitonupuri, Niseko, May 5 1996

写真は、雪庇で無茶をする無謀山スキーヤー

 ゴールデンウィークには通行可能になっている道道66号でチセヌプリとニトヌプリの鞍部まで車で行くことができる。ここからは、チセヌプリに登ることもできるが、ここで紹介するのは、ニトヌプリを経て五色温泉に下りるルートである。あらかじめ車を1台回しておく必要あり。山あり谷あり平地ありで地形に変化もあり、途中のパスカングやスケーティングなどテレマーク向きのルートである。もちろん、滑りを楽しめる斜面もある。お手軽でおもしろい半日ルートだが、ガスにまかれると迷いやすいと思う。最後に五色温泉に滑り下りると露天風呂のすぐ脇に出る。なお、この時期はツボ足で十分。


下山後の絶対おすすめ温泉

 五色温泉(日帰り入浴大人400円小人300円)の露天風呂が絶対おすすめ。冬は雪の壁に囲まれて、山から滑ってくるバックカントリー・スキーヤーを眺めながら、冷たいビールを飲むということができる夢のような温泉だ。これは一種の贅沢ではないか。混浴、女性もけっこう入りやすい雰囲気。五色温泉にはこのほかにJRのニセコ山の家(日帰り入浴大人500円小人300円)もある。


このほかのニセコおすすめルート

ニセコ国際ひらふスキー場〜ニセコアンヌプリ〜五色温泉〜ニセコアンヌプリ国際スキー場(リフト利用の楽々ルート)
チセヌプリスキー場〜チセヌプリ(1135m)〜ワイスホルン(1046m)〜ニセコワイススキー場
ニセコワイススキー場〜ワイスホルン(1046m)〜五色温泉
ニセコいわないスキー場〜岩内岳(1086m)〜目訓内岳(1203m)〜白樺山(959m)〜シャクナゲ岳(1048m)〜チセヌプリスキー場(1泊2日の縦走ルート)

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