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1ヶ月以上前からお願いして楽しみにしていた 江戸鍛冶師 左久作さんを訪問しました。 木工塾の古参で道具は使いながらも、左さんのところに まだ行ったことのないSさんの希望もあり、数名が集まりました。 昨年の夏にカメラマンさんや、職業訓練校生のNさんと行ったときは、 切り出しの制作工程を見せていただきましたが、 今回は鑿の制作工程を見せていただきました。 午前中は、火造りを見せていただきました。 ベルト式ハンマーはだいぶ古いもので、がちゃっがちゃっと クラシックないい音をたてて地金と鋼を叩きます。 秘伝の白い粉末をふりかけ、古い和鉄をくっつけます。 鎌倉時代を境に、チタンなどの不純物を含んで鋼を製鉄する方法が 途絶えているのだそうです。 鋼を地金に張り付け、二つに切り分けた後は、 ハンマーの金床を替えて首や込みを叩きあげます。 コークスで鉄を熱していて、入口の温度計は34度でした。 12月でも左さんは半袖姿で作業しています。 風邪ひきの私はロングダウンで見学です。 午後から灰の中で24時間冷ましたものの仕上げを見せていただきました。 簡単な治具と両足で しっかり抑え、微妙に回転させながら削っていきます。 素晴らしい万力です。 これだから、真冬でも裸足で作業しています。 最初は少しグラインダーを使いますが、後はやすりやセンで削っていきます。 仕上げは、どうしても手でないと、思ったように仕上がらないのだそうです。 また、水を付けながらでも機械でやったのでは鉄が鈍ってしまうのだそうです。 手道具で削っているのに、触ると熱くなっています。 みるみる削れているように見えますが、 手道具では手間がかかります。 昔から鑿1本が大工さんの日給と言われた所以ですね。 このあとに焼き入れをするまで、しばらく放置します。 この間、鉄は伸びたり縮んだり、歪みがでます。 工房の中にはたくさんの鉄。 先代の二代目左久作さんが、途中でやめたものも とってあるそうです。 何が原因で止めたのか、焼き入れをしたりして、 訳を調べ、研究しているそうです。 そんな刃物でも、私たちには十分に違いないと、 私たちには、宝の山に見えました。 最後は砥ぎのこだわりも教えていただきました。 世田谷では長年鍛冶教室も開催しているそうです。 鍛冶とともに砥ぎが重要なのだそうです。 いまだに、いろいろな職種の職人のための道具を 和鉄を使った特殊な技術で左さんは作っています。 手に持っているのは、蔵の格子だそうです。 叩いて伸ばせる方向が決まっているそうです。 見るもの聞くもの珍しいものばかりでした。 ある人は、鉄と鉄をくっつけて、鉄のハンマーで叩いて、 鉄のヤスリで削り、全部鉄で作っている、 と感動していました。 誂えをやることが江戸鍛冶師のこだわりだそうです。 私達も鑿や鉋だけでなく、バンカキなど 他所ではあまり作っていないものをお願いしています。 次は何をお願いしようかと考えるのは、楽しいものですよ。 さて、今回は左久作さんに長時間見学をさせていただき、 大変感謝しております。 今回は年末のお忙しいところお願いし、長年のお付き合いで 見せていただきました。 ブログをご覧になった方も見たいと思われるかもしれませんが、 このような見学は控えさせてほしいとのことです。 今回は、特別に許可をいただいた写真のみ掲載させていただきます。 左さんのHPもありますし、その仕事ぶりを紹介したサイトは
いくつかありますので、ぜひそちらもご覧ください。 |
工房訪問
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井崎正治展をやっている谷中のいろはに木工所に行きました。 会期は来週までですが、見逃すといけないと、 雨も上がったので、初日に出かけました。 いろはに木工所の山下さんは、井崎正治さんの御弟子さんで、 毎年そこのギャラリーで井崎正治展を開催しています。 工房は、山下さんが元印刷所を自分で改修して作ったギャラリー兼工房。 床も自分で貼り、壁も自分で塗り、建具も自分で作り。 今回は入り口の向きも変えて、目いっぱい作品が並んでいます。 初日からお客様が引っ切りなしでした。 井崎さんは、家具だけでなく木彫や版画もやります。 今回も、目の前で木彫を注文される方が何名か。 最近、杖も作っていて、座ったまま立つときにちょうどよい握りの杖も ありました。 見づらいですが、手前の2本がそれです。 杖は長めに作ってあり、ちょうどよい長さを測る器具も作ってあって、 それで測ってから切って、先にゴムと紐をつけてお渡しするそうです。 いつもながら細やかな気配りです。 椅子の試し座りをずっとやっていたら、山下さんに「一つどうですか?」 と言われ、「前にもお盆を自分で作りなさい。」と言われたからと 椅子は買わずに版画を何枚か買いました。 そうしたら井崎さんに「それを入れる額を作りなさい」と言われてしまいました。 そこで私も無垢の厚みのある額の作り方を質問し、井崎さんのこだわり 「コツ」などを教えてもらいました。 最近住宅だけでなく老人ホームの設計まで手がけているそうで、大活躍です。 私が以前、偶然見かけた老人ホームの苦労話しも聞きました。 高齢者向けの部屋に泊まり、同じ食事をたべながら、 何が必要か考え、既製の考えからは発想しない。 働く人の都合がよいように作るのではなく、 いかに気持ちよく住んでもらえるかを考える。 西洋式の色で識別するのではない。 日本の色にはものの名前がついているように、 日本人は、ものの色を色として捉えている。 だから、老人ホームにテーマカラーは必要ではない、と進言。 少し耳の痛い話しでもありましたが、井崎さんはやはり すごい人だと思いました。 木工も建物も「ものを作る」ことに変わりがなく、 「使う人のことを1から考える」姿勢は真摯なものがあります。 今年から、匠塾を卒業して、井崎さんのところにいる お弟子さんも一人ついてきていました。 山下さんも職業訓練校を卒業してから井崎さんのところに行き、 「1から教わった」そうですが、彼の場合もっときびしく 「0からやっています」とのことでした。 う〜ん、厳しい井崎さんがさらに厳しく、とは楽しみなことです。 今回の展示会は井崎さんのお弟子さんの作品も混じっています。
山下さんの持っているチリトリ。 今年のオススメ商品です。 |
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工房を訪問したのではありませんが、写真を送っていただいたので、 ご紹介しましょう。 今月4月4日、千葉県いすみ市で「ナチュラルライフマーケット」があり、 参加した木間暮工房さんからの写真です。 同じ出展者でもある天然酵母パンの「タルマーリー」さんの庭で 伐採された木を使った器などが受けたようで、木の器は人気だったそうです。 作品には楽しいダジャレのネーミングをつけて受け狙い。 チェックのテーブルクロスがかわいいですね。 指物の先生でもある福山先生の影響で 「木助け木工」にハマッテいるようですが、 その楽しさが来場者にも伝わったのでしょうね。 「ナチュラルライフマーケット」 〜第5回房総のつくり手たちのこだわり市〜 と き:2010年4月4日(日)10:00〜15:30 ところ:千葉県いすみ市深谷1968-1 てーま:房総まるごとナチュラルライフ〜農のめぐみでまちづくり〜 マイ食器マイバックを持ってでかけよう! 料理ライブ 11:30〜12:30 自然栽培&天然菌でマクロビ料理 中島デコさん こうえん 13:00〜14:00 「自然栽培」のまちづくり 河名秀郎さん パネルディスカッション 14:00〜15:30 女性が起こす房総ビジネス 益戸育江さん他 *人、モノ、お金の地域内循環をつくる
*房総への移住や起業を促進する |
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先日「ごはんのうつわ屋」のイベントで会ったいろはに木工所の山下さんが、 5周年記念のGWのワークショップに合わせて、 家具になる木の苗木が欲しいというので、かっぽじりさんを思い出しました。 かっぽじりさんは、木工だけでなく里山活動をしているので、 苗木が調達可能なのです。 千駄木で待ち合わせて樫やコナラ、銀杏、クヌギなどを届けました。 ギャラリーやアトリエを見せてもらい、写真を撮らせてもらいました。 前にも撮影した子供用の椅子とテーブル。 昨年の木工家ウィーク・名古屋にも出展されました。 六角形の箱膳。引き出しもついていて、週能力もたっぷり。 山下さんらしいデザインです。 他にも新しいアイテムが増えていました。 これは新しい作品のこども椅子。 後ろから絵本を入れるタイプと上から入れられるタイプがあります。 かっぽじりさんが「これ孫にいいねえ」と言ったもの。 このバスタオル掛けにかかっているのは、三角の顔をもつ靴べら。 かわいいです。 これも新しい作品で裁縫箱。 シンプルなデザインです。 このスツールは、脚が細く見えるように工夫されています。 これは以前からありますが、照明と時計と小卓。 この積層の小卓は私も好きなデザインです。 山下さんの初期のオリジナル作品です。 着実に5年の積み重ねができているようです。
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春の工房訪問が延期となったので、またまた福山工房の近況です。 5月1日から横浜開港150周年の記念イベント「ベイサイド市民協催」で 赤レンガ倉庫に出展します。 木工クラス、指物クラスから続々と作品が集まっていました。 このベイサイド市民協催は「農ともの作り」がサブタイトルとなっています。 黒船がやってきて、諸外国が驚いたもののひとつが 「赤道を越えても腐らない水」だったそうです。 しかし、食料自給率は40%台。 おいしくて豊富な水で食物を作っていないのです。 農ともの作り⇒エコともいえます。 奥様が天然酵母パンや料理やお菓子の先生をやっていることもあり、 ケーキトレイやケーキサーバーなども見受けられます。 街で切られ、捨てられ燃やされようとする木を助けて命を与える 「木助け木工」をやっている福山工房。 先生や生徒の作品の中にもそれらの木が含まれています。 また、一方的な展示で終わらないために「箸作りワークショップ」 や子供のための簡単木工も行います。 これは先生の作った天然木の印鑑入れです。 一番後ろのものが製作途中のもので、ルーターで切り込み入れて その部分が入れ子になるようになるようにしています。 どうぞお楽しみに〜!! 2009年5月1日(金)〜6日(木・休日) 11:00〜20:00 横浜赤レンガ倉庫1号館2階B ワークショップは毎日やります! 木工や指物に興味のある方、赤レンガ倉庫見てみたい方、 お待ちしてます〜!! これは今日のお菓子でした。 |






