女優の蒼井優(22)が、4月にスタートする日本テレビのドラマ「おせん」に主演する。これまでに映画は3作で主演しているが、意外にもドラマでは初めて。演じるのは天然ボケで酒好きだが、天才的な感性で仕事に取り組む老舗料亭の女将。「(視聴者にとって)週に1度の放送が楽しみになるよう、やるだけのことをやる」と意気込んでいる。
蒼井が演じるのは東京の下町にある老舗料亭「一升庵」の若い女将・半田仙。普段は天然ボケで大の酒飲みだが、きっぷが良くて姉御肌、仕事のことでは本物をとことん追究。料理や陶芸、書道もこなし、堂々と啖呵(たんか)を切るなど個性的なキャラクターだ。
雑誌「イブニング」(講談社)に連載されている漫画家・きくち正太氏の同名コミックが原作。おせんを中心に、一流の味ともてなしを提供しようと奮闘する料亭の従業員らが繰り広げる人情ドラマ。日本の食や文化も重要なポイントとして描かれる。
蒼井は「リリイ・シュシュのすべて」(01年)で映画に初めて出演して以来、「花とアリス」(04年)、「ニライカナイからの手紙」(05年)などに主演。06年の「フラガール」では圧倒的な存在感を放ち、ブルーリボン賞の主演女優賞など映画賞を総なめにした。
ドラマではTBS「タイガー&ドラゴン」(05年)、フジテレビ「Dr・コトー診療所2006」(06年)など人気作品に主要なキャラクターで出演したが、そんな状況下でのオファー。「まさか自分がドラマの主演をすることになるなんて夢にも思ってみませんでした」と驚きを隠せないが、料理のシーンもふんだんに登場するとあって、今では原作コミックを見ながら料理に励む毎日だ
三上絵里子プロデューサーは「自分のハートに忠実で、身の丈にあった幸せを幸せと思う、当たり前のようで、なかなかできないことを、さらりとやってのけるおせんを、蒼井さんが演じると格好いいと思った」と起用理由を説明。おせんの髪形や着物など、原作の世界観はなるべく忠実に取り入れる意向だ。
3月下旬から撮影。蒼井は料理のシーンに向けて特訓を始めたといい「まさか自分がドラマの主演をすることになるなんて夢にも思ってみませんでした。私たちはやれるだけのことをやるのみです」と意気込みを語った。
作者のきくち正太氏は、主人公「おせん」のモデルを江戸・谷中の笠森稲荷門前の水茶屋「鍵屋」の看板娘こと「笠森お仙」としている。江戸時代の浮世絵師・鈴木春信が美人画のモデルに「笠松お仙」を起用したところ江戸一番の美人と評判に。「おせん」を演じる蒼井も「笠松お仙」に負けじと色っぽい着物姿を披露していくことになりそうだ。
その他に、主演の蒼井優が若女将(おかみ)を務める老舗料亭「一升庵」に修業にやってきた若き料理人・江崎ヨシ夫を演じるのが、人気グループNEWSの元メンバー・内博貴(21)。超自信家という役どころだが「料理をするというのは未知の世界。料理の腕も芝居も磨いていきたい」と謙虚に意欲を見せた。
その他キャストに向井理、杉本哲太、鈴木蘭々、渡辺いっけい、余貴美子、由紀さおり、松方弘樹 ら。
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