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2014年11月16日(日)
今、三重県いなべ市のいなべ市郷土資料館にいます。場所はいなべ市役所大安庁舎の中です。
イチビの話になりました。当資料館にはイチビそのものの解説はありません。ほとんど馴染みのない植物ですが、アブチロンがこの仲間だと言えば多少は見当がつくでしょう。
アオイ科なので確かに繊維質の硬い茎が数メートルにもなります。(莔麻・ボウマ)とも書き、昔は繊維を取ったのですが今は雑草です。
あのイラクサという雑草もかつては繊維にしていたので特別に珍しいと言うことではありません。
これは「回そう機」という名札が付いています(写真①)。イチビを処理する道具だったと思うのですが詳細は不明です。 いちび裂きとか琉球い割きとか言う名札が付いた機械です(写真②)。硬い茎を割いて繊維にする道具だと思います。
この左下にある繊維が「イチビ」ではないかと思います(写真③)。
藺草(イグサ)の話になりました。こちらはイグサ科の仲間で湿地に生え、畳表やゴザとして使われます。これは藺草の畳表を織る機械です(写真④)。
藺(い)編み機の解説です(写真⑤⑥)。解説では「織る」と「編む」とが使われています。「織る」とは経糸と緯糸を組み合わせるもの、「編む」とは細長い素材を絡み合わせるもの・・・・、おっと、意外に境界が難しいですね。
藺草の別の解説です(写真⑦⑧)。イグサは、元々、湿地に自生するものですが、畳表に大量に使うとなると水田で栽培します。
これは写真⑧の解説にあった藺草を泥染めにしているところです(写真⑨)。こうすると茎の乾燥が促進され、品質がよくなるのだそうです。
イグサ織機です(写真⑩)一般の民家ではフローリング、つまり板敷きの部屋が増えました。床上浸水したときには畳はもう捨てるしかないようですが、床下に入った泥を掻き出すとなると畳敷きの方が地面がすぐに露出して簡単かもしれません。
一階は全部土間というわけにも行きませんからいわゆるピロティにするのもよさそうですが、今度は大地震の時に自分の家だけ倒壊することになるかもしれません。いろいろ考え出すときりがありませんね。
こう考えると普段は賃貸マンションに住んで、日曜菜園でも借りるというのが一番身軽で悩まなくていいということになるでしょう。 ムシロ織機です(写真⑪)。これはかなり進化したものです。
これはワラジ編み機です。これもかなりの進化型です(写真⑫)。
これは蓑です(写真⑬)。
これらは「しく織り機」という名札が付いています。農具は地域名で表示されることが多く、「標準和名」での同定が意外に難しい事があります。
この機械はどうも「蔟(まぶし)織機」のようです(写真⑭)。蔟とは蚕に繭を作らせる場所のことです。ワラ細工の道具というくくりでここに展示されているのでしょう。
これは飼い葉切り、上に乗っているのはムシロです(写真⑮)。
続く
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