|
徐福一行の「業績」は、出雲系神話、出雲神話の中に隠れていたのです。徐福一行が、出雲に到着し定着したとするなら、出雲系神話、出雲神話に載っている出来事の様々な謎が解けるのです。それが、ここまで述べてきたことなのです。徐福一行は、確かに出雲にきたのです。そして、出雲の人たちに「秦」の先進技術と文化を伝えました。スサノヲやオオクニヌシ、スクナヒコナ、イソタケルたちは、そのイノベーションの忠実な伝播者だったのです。新しい技術で国土を開発し、新しい製造法で、家や船・金属・土器を作り、新しい医薬やまじないで民衆を助け、統治の方法や、文化を広めたのです。
ところで、私が使う「イノベーション」という言葉は、ノーベル経済学賞受賞学者「シュムペーター」さんが使い始めました(とても偉い人です)。社会は漸進的(少しずつの)発展ばかりでなく、ある時ある原因で、突然変革することがあるというものです。
『記紀』に載っている出雲の神々は、まさしくある時ある原因で背中を押されるように出現し、活躍したのです。しかも、一人の天才が出雲に現れたというのではなく、次から次へ、あれやこれやとたくさんの神々が登場したのです。変化・革新が波紋のように、波動的に広がるのがイノベーションの特徴とするなら、これはまさに古代出雲発の、出雲の神々によるイノベーションといわねばなりません。
さて、古代出雲に土着するアニミズムに近い呪術的な信仰心は、道教の多神教と類似し、親和性を持ちます。この古代出雲人の「こころ」に、徐福はとても好意を持ったのでしょう。道教の方士であった徐福は、それまでの出雲の信仰を尊重し、その上に道教の良いところを付け加えたと思われます。それが、神道となったと思われます(道教も、中国では神道といわれたことがあります)。
「道教」は、現世利益を求めることが強い宗教といわれています。出雲の神々も、実に「農・工・商・医」とかかわり、現世利益のために活躍しています。そして、道教は何よりも自然発生的な、民衆宗教でした。スサノヲもオオクニヌシも、後年、牛頭天王、大黒様と呼ばれ、民衆から今も大きな支持を受けています。
最後に、徐福一行はどうなったのか、考えてみましょう。文化的に優位な多数の移民が流入して定住したときに起こる現象は、すでに、文化人類学・社会人類学的にかなり解明されています。原住民と結婚し、何世代かの間には原住民と同化し、区別がつかなくなるといわれています(岡正雄『異人その他』ほか)。母系社会では、特に同化が早いとされます。オオクニヌシの「妻問い」に見られるように、当時の出雲は母系社会でした。
しかし、ピグリムファーザーズではありませんが、その最初の人たちは、いつまでも尊敬され続けます。結論を急ぐようですが、徐福たち一行は、出雲の神々となって、出雲に隠されたと思われるのです。このことが、徐福一行が「杳(よう)」として消えていったとされてしまう原因なのです。
今回は、この「出雲に隠された神 徐福」については、これくらいにして、詳しくは稿を改めてご案内しようと思います。ただひとつ、出雲の枕詞は「八百丹(やおに)」です。上田正昭京大名誉教授は「たくさんの朱」と指摘されます。「朱」=「水銀(辰砂)」=「丹薬」=「道教」、そして、古代の出雲大社本殿は朱塗りであり、中国の道教寺院のほとんども、朱塗りであることを指摘しておきましょう。
**********************************************
蛇足ながら、この記事を書いている途中で、つぎのようなHPにぶつかりました。どなたなのか調査中ですが、その記事を引用させていただきます。
『中国では徐福が史実であることは、すでに疑問の余地がない。「徐福一行は出雲族なり」とする孟憲仁が考証した説がある。また、王輯五は、出雲族は秦系大陸民族であり、考古学的には銅鐸民族であり、徐福集団に比定している。徐福一行は辰韓(秦韓)にたどり着き、しばらく止まった後、つぎつぎと伯州(鳥取県西部)に結集した。郭沫若は「銅鐸は殷人の一種の銅器である」と述べ、春秋時代の徐国が、殷の文化伝統を忠実に継承し、そっくり出雲に移住していたというのである。そうすると出雲神話は中国殷王朝の原始巫教に源流があると見做(みな)すことができる。中国の白蘭族の歌を始め、屈原の『少司命』『湘夫人』など、すべて五・七言であるので、素戔嗚の八重垣歌は五・七調の最古の歌謡と言われているが、中国の踏襲ということになる。』
なるほど、shigechanizumoだけの、妄想ではなかったことに感謝します。
**********************************************
|
ピアニストにして、哲学者&物理学者のアーヴィン・ラズロー博士が、12月にも来日しました。今回、わたしは2回目の講演でした。そのときに、宇宙は順を追って進化してきたのではなく、ある日突然まったく新しい進化が訪れるのだと言われました。英語で聞いたので、言葉が的確でなのですが・・・。わたしはそのときすごく納得しました。シュムベター博士とすごく符合しますね。それが、真実なのだとわたしは感じています。
2005/12/27(火) 午後 10:24
間違えました。シュムベーター博士ですね。
2005/12/27(火) 午後 10:25
ラクシュミーさん>単純進化論的な発想が多いのが現状ですから、少しは目線を変えてみる必要がいろんな分野で必要だと思います。
2005/12/28(水) 午前 9:07 [ shigechanizumo ]
わたしは、単純進化論だけでは説明のつかない時代に入っていると思います。だからこそ、このshigechanizumoさんの徐福出雲渡来説は、とても説得力を持っているのだと思います。オーラソーマもある日、突然存在するのです。時代を動かすものとはそういうものであり、そこに神の働き、計画を感じずにはいられません。
2005/12/29(木) 午前 9:15
ラクシュミーさん>いずもの心も、カラーヒーリングとリンクするといいですね。
2005/12/29(木) 午前 11:52 [ いずものしげちゃん ]
実はそれが、去年の夏に東京からこちらに帰った理由のひとつなのです。 オーラソーマの次の段階のために、論文審査があります。そのテーマで書きたくて。わたしは、英語で書こうと思ってます。そうすると、出雲スピリットが世界に伝わるので・・・。出雲スピリットが、必要な時代になっていると思うのですが、どうでしょうか?
2006/1/4(水) 午前 1:10
ラクシュミーさん>出雲はもっと心の安らぎが得られる土地だと、人々に伝える必要があると思っています。
2006/1/4(水) 午前 9:07 [ shigechanizumo ]
ありがとうございます。「こころのやすらぎ」、いいテーマですね。これから、がんばって探求を続けてみます。これからも、ご指導をよろしくお願いします。
2006/1/4(水) 午後 9:05
ラクシュミーさん>こちらこそ。今年もいろんなコメントを寄せてください。
2006/1/5(木) 午前 10:22 [ shigechanizumo ]
魏志倭人伝では、卑弥呼は鬼道の祭司とされ、鬼道も道教の一種であると何かで読みました。
2007/7/15(日) 午後 5:30 [ mar*co1*71 ]
出雲シリーズ 徐福伝説のこと
大変勉強になりました。
2012/8/15(水) 午後 10:33
日本列島の祖先の多くは、棄民移民難民のようですね。
日本列島の人口爆発の時期と、中国大陸の戦争の相関性がおもしろそうですね。
弥生時代の人口爆破は、秦の建国と弥生海退が関係あるように思います。
アメリカもオーストラリアも島は罪人や流民と原住民の歴史です。
愚かな中国大陸人は戦争ばかりして、日本列島に流れついた流民や難民は力を合わせて、平和で素晴らしい日本を創った。
中国大陸人は日本列島人に対して、人の道や国造りを学ぶべきです。
2012/10/4(木) 午後 8:23 [ 中国韓国の原発リスク ]