いずものこころ

みんなで古代出雲を探検しましょう!

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

安来・意宇・乃白は、まとめて出雲東部とくくられますが、よく見るとそれぞれに異なる傾向をもつように思われます。まず、それぞれにどのような遺跡や伝承があるのか見ておきましょう。

安来地方は、さらに伯太、安来、広瀬に分かれます。伯太には伯太川があり、安来・広瀬には飯梨川が流れています。この二つの川からは川砂鉄が採れ、産鉄の歴史があります。広瀬には金屋子神社があり、金屋子信仰の全国の総元締めの神社です。ケラとよばれる鉄滓や製鉄遺跡がたくさん見つかっています。

伯太は、伯耆と境を接し、日野川流域の製鉄の流れをくんでいます。ここには、イザナミの陵墓があるとされ、イザナミに関わる伝承もたくさん残されています。また、安来には仲仙寺遺跡にみられる、いくつもの大きな四隅突出型墳丘墓があります。さらに、この地域は出雲の四大神の中の「野城大神」の信仰圏でした。

次に、意宇地方には意宇川が流れ、意宇平野には出雲国庁や総社があり、出雲の政庁機能を担っていた場所でした。また出雲で最大級の古墳もこの地域にあり、古代出雲の政治の中心地であったことは間違いありません。

意宇川上流には熊野大社があり、「熊野大神」の信仰圏でした。そして、その信仰にまつわる有名な神社や、出雲国造館などもあり信仰面での中心地でもありました。しかし、四隅突出型墳丘墓や製鉄遺跡は検出していません。意宇川そのものが、川砂鉄が採れる川ではなかったからだと思われます。

次に、乃白と言っていますが、正確には宍道湖に流れ込む野白川流域の平野部です。ここは意宇の大庭の延長のように見えますが、異なった特徴があるように思えます。ひとつには、「田和山遺跡」の存在です。ふたつめは、玉作で有名な碧玉などが採れる「玉造」と圏域を共通にしていることです。

ざっと挙げただけでも、それぞれの地域が、それぞれに特徴を持っており、よく調べると出雲東部というひとつのくくりにしてしまうのは、もったいないような気がします。

今回は、この三つを比較対照しながら、出雲東部の謎を検討したいと思います。キーワードは、「信仰圏」、「製鉄・産鉄」、「田和山遺跡」などです。

閉じる コメント(30)

顔アイコン

ところで中沢新一さんてあの名著「鉄の歴史」の翻訳をなさった、 中沢護人氏と親戚関係にあるとか。

2007/2/4(日) 午前 9:48 [ 国産鉄 ]

顔アイコン

国産鉄さん>中山元さんも言っていたけど、中沢新一さんって、どこか自己陶酔の傾向がありますね。おじさんの網野善彦さんのように、もっと泥臭さも欲しいと思っています。

2007/2/5(月) 午前 9:13 [ shigechanizumo ]

顔アイコン

宗教には自己陶酔の要素を積極的に取り入れている 側面もありますからね。脱宗教化したといわれている 現代人もやはりどこか自己陶酔をもとめコンサートや サッカー観戦などに行くことを考えると人間の本性の 一側面なのでしょう。多神教の世界は、その自己陶酔 の本性を含めた丸ごとの思考方法により、自然界との 対称性を築いていたのかもしれません。 結局国家の誕生の反動として、一神教ができたとす ると、自己陶酔を含めた人間性の全体的復権を求めた というエネルギーの運動だったのかもしれません。

2007/2/5(月) 午後 1:51 [ 国産鉄 ]

顔アイコン

国産鉄さん>な〜るほど。そこから神の発明ですか。深いな〜。

2007/2/5(月) 午後 5:04 [ shigechanizumo ]

顔アイコン

はじめまして。今日からブログの世界に足を踏み入れました。ランダムに検索していたところ、興味がわきお気に入りに登録しました。おもしろそうだけど、難しそうにも感じます。初心者はどういうところから入れば 出雲を楽しく見ることができますか?

2007/2/6(火) 午後 5:33 [ のじぞう ]

顔アイコン

dainori1411さん>やっぱり国譲りではないでしょうか。これが何だったのかはとても広く深いものだと思うからです。

2007/2/7(水) 午前 9:05 [ shigechanizumo ]

顔アイコン

私は、国が国を併合したりする運動エネルギーは、それ以後の地球全体にあった凡庸な出来事でうんざりするほど見てきた。だから国家の発生と いう点が面白いのではと思います。そういう原点を考えると、国家が巨大化すると良くない面と、国家というものがやはり人間には重要である面が 同時に見えてくるようなそんな予感があります。

2007/2/7(水) 午後 11:16 [ 国産鉄 ]

顔アイコン

国産鉄さん>国家の発生という場合、「国家」とは何かの定義が難しいですね。何はともあれ、私たちは国民国家という、幻想にどっぷりと侵されていますから。

2007/2/8(木) 午前 9:04 [ いずものしげちゃん ]

顔アイコン

そうですね。shigechanizumoさんは聡明ですね。 幻想の発生をたどると、やはり国家以前の神話学みたいな ところに行かなければならないでしょうね。それとも、 幻想を中心に生活をはじめたのが人類と他の動物と峻別する 特徴かもしれません。知性とは幻想を次々展開させる能力 ということも出来ますよね。

2007/2/17(土) 午前 1:05 [ 国産鉄 ]

顔アイコン

国産鉄さん>「幻想を中心に生活をはじめた」という言葉に同感です。まさしく、近代哲学も「我(われ)」とは何かに直面したことから始まったのですから。現代の都市生活も、「幻想を中心に生活をはじめている」という風なとらえ方もできるかもしれません。中沢新一氏が、現代の東京を彷徨したのもそんな視点からかもしれませんね。

2007/2/17(土) 午前 9:22 [ shigechanizumo ]

顔アイコン

これらの地域は、洪水が多いのですが、洪水がどのように古代文明に影響を与えたのかを調べています。意宇川は、切通しが出来る前には、頻繁に氾濫していました。逆に切通しの下流は水が安定して供給されていたのでは、ないでしょうか。
大橋川が氾濫すると、乃白地域が浸水になります。定期的な浸水によって肥沃な土が供給されるような事は、ないのでしょうか。
ナイル川の氾濫で栄えたエジプト文明と、関連があるような気がしています。

2007/12/20(木) 午前 9:44 [ キングギドラ ]

顔アイコン

キングギドラさん>沖積平野は、氾濫なくして沖積しなかったでしょうね。関連があると思いますよ。

2007/12/20(木) 午後 1:07 [ shigechanizumo ]

顔アイコン

私は司馬遼太郎の本にあった、つべしろが安来に関連しているのが気になります。最近では、古事記とも関連があるようですね。

2010/8/11(水) 午後 11:25 [ 須賀 ]

顔アイコン

日本神話に登場する金山彦神と金山姫神についてみてみよう。
この二神は伊邪那美命が火の神迦具土神を生んだ際に火傷し、痛み苦しんで嘔吐したときに生まれた神とされている。

金山彦神を祭神とする岐阜県垂井町の南宮大社の社伝には、この神が神武東征のときに金鵄を飛来させて戦勝をもたらす霊威を発揮したとある。
戦いを有利にした金鵄とは、戦闘に用いる武器のことにほかならない。
つまり、金山彦神の子孫を名乗る人々が、自分たちが作った兵器を提供して、神武天皇の大和平定に貢献したことを物語っているのである。
金山彦神は単に鉱山の神という以上の働きをしている。
鉱山から掘り出された鉱石(荒金)は、精錬され、加工されてようやく人間の道具となる。
文化的な流れのなかで鉱山の神もその性格を発展させ、道具の守護神としてその機能を拡大させた。

剣、鏡、刀、矛、鋤、鍬などを鍛える鍛冶はもちろんのこと、すべての金属に関する技巧を守護する神としてその霊力を発揮するようになった。
今日では、鍛冶、鋳物などの金属加工業を中心にした金属関係全般の守護神として信仰されている。

2012/6/23(土) 午前 5:13 [ 環境歴史観光防災カメラマン ]

顔アイコン

島根県の安来は古事記では根之堅洲国というところでスサノオの活躍地ですね。正確には十神島根之堅洲国となりますが長いので古事記では省略されています。この省略された、十神島というのは出雲国風土記では砥神島という陸繋島であったであろう現在の安来市の十神山です。この島は安来市のシンボルと見いわれ、きれいな円錐形をした小山ですが、古代の人たちにの崇敬した島だったらしいです。この十神というのはイザナギ・イザナミ以前の神々を指し、両神を含めその後の神代の時代と分けて神世と表現されます。この神世七代の十柱の神々が宿る神聖な島だったのだと言われています。ここは、中海という湾岸にあり、例えば淡島と古事記に見える島と認識しうる粟島が対岸の鳥取県米子市にもあり、ここがオノゴロ(淤能碁呂)島と考えると、近くに国生みの神、イザナミの神陵地もあることから合理的なのではと思われます。

2013/1/27(日) 午後 4:36 [ 古老 ]

顔アイコン

とにかく根の国と黄泉の国を混同する摂家神道系のストーリーテラーはいらない。

2013/5/26(日) 午後 8:42 [ 愛知っ子 ]

顔アイコン

とにかく舎人という皇族を警備する身分を冠した土地があったのは興味をそそられました。

2014/1/2(木) 午後 11:28 [ 正しき日本人 ]

顔アイコン

安来には白鳥に関連する神話もあったような気がしますが。

2014/3/20(木) 午後 6:41 [ 諏訪もの ]

顔アイコン

鋼の神話はスサノオノミコトが起源だと思っていましたが、その前ふりがあったとは知りませんでした。感激です。

2014/8/14(木) 午前 0:38 [ 豊橋ボーイ ]

顔アイコン

宮崎駿の「千と千尋の神隠し」にあったような油やが安来にはかつてあったらしいですね。

2015/1/31(土) 午後 7:59 [ 名古屋人 ]


.
いずものしげちゃん
いずものしげちゃん
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

Yahoo!からのお知らせ

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事