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今回も結論から書き始めたいと思います。
1.「神在月」と「神無月」の関係は、「在り」と「無し」の関係ではない。
2.旧暦10月は本来、「神無月」=「神の月」であり、出雲も例外ではない。従って、出雲でも全国でも、五穀豊穣を感謝する神祭り(新嘗祭など)が行なわれる。
3.ではなぜ出雲では「神在月」というのか。この月は、出雲に出雲特有の神が在る(いらっしゃる)月なので、出雲では「神在月」という。
4.ではその「神」とはどんな神なのか。この神は「竜蛇様」であり、海で遭難した航海者たちの化身である。出雲と北部九州を取り結んだが、不運にして遭難した勇敢な航海者(海人族)たちが、この月に「竜蛇様」となって、島根半島に漂着するのである。
5.海を使った交流や交易は、古代出雲の発展の大きな原動力となっていた。しかし、不幸にも大きな危険を伴うものでもあった。その、遭難者(海人族)たちの「死」と「鎮魂」と「再生」のための祭儀が、竜蛇様に仮託された、「神迎祭」と「神在祭」と「神等去出祭(からさでさい)」であった。
6.「死」と「鎮魂」と「再生」に関わる祭儀であるため、人々にはこの時期の「御忌み」が求められた。「神迎祭」「神在祭」に「御忌み」が伴うのは、これが原因である。
7.まず、島根半島の海や水海に近い場所で、プロローグの「神迎祭」が行なわれ、神殿で「鎮魂」と「再生」の祭儀が行なわれる。「再生」した魂は神となって、再び出雲の地から、それぞれの故郷へと「帰去」していく。これが、エピローグの「神等去出祭」である。
8.以上から、旧暦10月は、全国にとって神がいない月ではなく、神が主役の「神の月」であり、出雲は、全国の八百万の神が参集する「神在月」ではなく、「竜蛇様」という特別な「神」がいらっしゃる月という意味で、出雲特有の「神在月=竜蛇様在月」なのである。
9.こうしたことから、出雲地方では、単に出雲大社のみならず、「佐太神社」「日御碕神社」「神魂神社」「売豆紀神社」「多賀神社」「朝山神社」「神原神社」、そして、出雲大社北島家の「龍神講祭」と、「万九千神社」でも、「神迎祭」は行なわれているのである。現在の、「神迎祭」と「神在月」の解釈は、後年の様々な変容と付加を受けたものである。
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はじめしてマルコと申します。日本の古代史に興味がありますので、勉強させてください。
2007/6/29(金) 午後 11:42 [ mar*co1*71 ]
matucoさん>ご訪問ありがとうございます。ゆっくり見てくださいね。コメントも下さいね。
2007/6/30(土) 午前 9:20 [ shigechanizumo ]
はじめまして。ハンマーと名乗らせていただきます。
古事記を読んでいて疑問に感じていた事が解決したように思います。
私の解釈では出雲系と皇孫系の神々は系列が異なっていると思っていました。
なのに、全ての神々が出雲に集まるという事に納得が行きませんでした。
特定の神が存在するという意味ならば納得できます。
記事があまりに多いのでこの部分だけ読ませていただきました。
少しずつ読ませていただいて勉強させていただきます。
2007/7/6(金) 午後 5:06 [ - ]
ハンマーさん>コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。いろんなヒントも下さいね。
2007/7/6(金) 午後 5:12 [ shigechanizumo ]
村の古老話 その昔のこと出雲の大神様は全国八百万の神々様に「神議を行うから毎年の十月に集合せよ」との通達を出された。何せぇおお神様の云うことだからと、全国津々浦々の神様たちは、全てが出雲に出向いた。ところぅがこの席に四国のこんぴら様だけは行かなんだ。大変立腹した大神様は「何故来なんだ」と問い糾した。言うことにゃ〜「忙しゅうて々て行けませんでした」「そんならお前の暇な時ゃ〜何時ならぁ儂が行ってみるけぇ」と言われた。「九日〜十一日頃なら暇ですけぇ来てみてつかぁせ〜」といわれ、行って見れば!?その日は祭りでドン々いうとったそうな。これを見て大神様は“これがその言う一番暇な日か”と納得され、以来この神議に四国の金比羅様だけは行かんでもええということになって、十月のことを他の国では、神様が出払っていない神無月とい言うのに、四国の金比羅様だけは、この月のことを神在月と言うんだと!(昔こっぽり)この昔話も、全国の神様達はその付託をうけた修厳者だとし、それまでの雨乞い幼児の人身供犠を主流とした出雲の神儀に、干天の多い香川でその度に愛児を差し出すのは堪らない反抗心からでた「史実」だとすると面白いですね。
2007/9/2(日) 午前 9:15 [ 史実探偵 平 素人 ]
前述の昔話を「史実」だとすると、今の考古学の「当時の航海術」に対する認識を大きく変えなければならない!! その神議が何故出雲で? 何故十月に?、は、いずれ又の機会をお楽しみに・・・、
それはそれとして(笑い)当ブログ内で「暴風雨の後に地震」とのコメントがあったか?を捜してます。迷子になりそう。通掛り聞蔵さん〜助けて〜、(ちなみに、通掛り聞蔵さんは、コミックおぼっちゃまの中に登場する不思議なキャラです)
2007/9/2(日) 午前 9:50 [ 平 素人 ]
史実探偵 平 素人さん>私は、こんひら様には「大物主」が祀られているというところに謎があるように思っています。
2007/9/3(月) 午前 9:20 [ いずものしげちゃん ]
ご免なさい「大物主」知りません。私の考古学の知識は中学生程度です。おぼろげながら卑弥呼の反対勢力は、四国?、ではと思っています。もう少し御ブログで“勉求”させて下さい。勉求は勉強ぎらいの筆者が考えだした造語です。(笑い)
2007/9/3(月) 午後 8:29 [ 平 素人 ]