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前回のシリーズで、オオクニヌシとは・・・『大和政権による西出雲の大神達の追放は、大神達の集合体のオオクニヌシという神を生み出すという意外なことになった』(その21)・・・とし、・・・『「葦原色許男大神」は、(その1)でも書いたように、オオクニヌシの別名とされています。しかし、私は、オオクニヌシという神は、大和政権によって追放された西出雲の神々の集合体・総称と空想しました。とすれば、「葦原色許男大神」は、その集合体・総称の中に含まれた一柱の神だったということになるのです。』(その15)・・・としました。 そして、・・・『このような空想は、オオクニヌシを「八千矛神」・「広矛魂神」・「大穴持命」と呼ぶこともあるという場合にも適用できるのです。これらの神々も「葦原色許男大神」と同様に、西出雲のどこかに祀られていた有力な信仰圏を持つ神であり、その故に大和政権によって追放された神であり、オオクニヌシという総称を構成する神々だったと考えられるからです。』(その15)・・・としました。 今回は、そうしたオオクニヌシの別名は何を意味するのかということを、具体的に空想してみたいと思います。上記のように、オオクニヌシの数多くの別名を、単にそれらは別名に過ぎないのだとするには、余りにももったいないような気がするのです。 前回のシリーズで挙げたオオクニヌシの別名には、・・・『大已貴神(古語拾遺)、大穴持命(延喜式)、大物主神(日本書紀)、葦原醜男神(日本書紀)、八千矛神(古事記・日本書紀)、所造天下大神(出雲国風土記)、国作之大神(延喜式)、国堅大神(播磨国風土記)、大地主神(古語拾遺)、大国魂神(古語拾遺)、顯国魂神(古事記)、広矛魂神(古事記)』・・・などがあるとしました。 まず、『大穴持命』から空想してみましょう。ここでも、「大穴持命」は、オオクニヌシという集合体・総称を構成する西出雲の大神の一柱だったのではないか、ということを前提にしたいと思います。 この点について、「古代出雲『出雲と産銅』の謎(その3)」において、梶谷実さんの、・・・『砂鉄の鉄穴(かんな)流しをご存の方が多いと思いますが、このほかにも銀穴、銅穴という鉱山言葉があります。これらの穴(な)は鉱山という意です。大穴持命というのは、大きな鉱山をもった命と考えた方がいいでしょう』・・・という見解を紹介しました。 http://blogs.yahoo.co.jp/shigechanizumo/43608766.html そのような見解は、他にもあるのです。 |
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写真の像は、出雲大社で見ました。
かなりの迫力があると感じました。
別名の存在、あるいは名前の変遷、興味あります。
「シコノオ」は「うんこ」とか「汚いもの」を意味する、
そんな解説を読んだことがあります。
2011/5/2(月) 午前 9:13
じゅんのすけさん>ありがとうございます。相撲の四股を踏むというのも、それと関係があるとか、・・・。
2011/5/2(月) 午前 9:23 [ shigechanizumo ]
またまたオジャマします・・m(_ _)mドモ
>「大穴持命」...
#[古事記](712)...「大穴牟遲神」。
#[書紀/卷第一/第八段/一書第二](720)--「『大己貴」此を於褒婀娜武智(おほあなむち)と云う。...
#[風土記etc](733.出雲)...「大穴持命」。(715~7.播磨)...「大汝命」。etc
@...と記紀では「おおあなむち」と読ませています。「大穴牟遲」の意味は、どうでしょうか?
*御存知と思いますが、個人的には ある文献の一説から因んだ名前の様に思われ、「大穴」は「月」の事を指している様に考えてます。
2011/5/2(月) 午前 11:31 [ 通りすがり ]
通りすがりさん>石母田正先生は、『大穴持命』の「穴」は「洞窟とか洞穴」だと指摘されています。但し、「持」は「ムチ」であって、「高貴な」という意味だとされています。つまり、大きな洞窟にまします高貴な神ということだと書いていらっしゃいます。
2011/5/2(月) 午後 2:12 [ shigechanizumo ]
@「牟遲」が何故「貴」字に変えられたか、イマイチ不明。[ムチ]を下記から適当に読むなら「大いにゆったり行く(徐行)」って所カナ!?。ドウダカ
#[KO]「牟」ボウ、ム..○牛のなく聲の形容。○とる(取)、(奪)、(貪)。○いつくしむ(愛)。○(過)、(侵)。○(倍)。○おほむぎ(大麥)、=麰。○おほいなり(大)。○ひとみ、=眸。○黍稷を盛る器。○(胄)、鍪に通ず。...
#[KO]「遲」(1)(2)チ..(1)○おそし。速の對。○ゆるやか(緩)、徐行する。鈍(ニブ)し。○(靜)。○(晚)○(久)。○棲─は安らかに息ふ。○委─は廻りて遠き貌。...
#[KO]「貴」キ...○たふとし(尊)、賤の反對。○(高)、位高し。○尊稱の接頭語。○(尙)、重んずる。○(欲)。○省名、貴陽府に治す。(2)○まつ("待")。○(乃)。...
@両字に「牛」字が有り[KO]「牲」セイ、ショウ...○祭に用ふる"いけにへ"...に関連し、魏志倭人伝の「持衰(ジサイ)」(倭人の航海)に関連している様に考えてます。m(_ _)mドモ
2011/5/2(月) 午後 3:59 [ 通りすがり ]
>魏志倭人伝の「持衰(ジサイ)」(倭人の航海)に関連・・・
#[三國志/魏書/卷三十、東夷伝、倭人(魏志倭人伝)]「その行来、渡海して中國に詣るには、つねに一人をして頭梳らず蝨を去らず、衣服垢汚、肉を食わず、婦人を近づけず、喪人の如くせしむ。これを名づけて"持衰"と爲す。もし行く者吉善なれば、共にその生口・財物を顧し、もし疾病あり、暴害に遭えば、便ちこれを殺さんと欲す。その持衰謹まずといえばなり。」...
@倭人の航海時の風習の様で、「持衰」と言う一種の生贄を同船させ、航海が
無事ならば生口・財物を、暴害に会えば殺害。ここに「貴」(尊し、重んずる..)字が活き、「持衰」の「持」字が意味を持つ様に思われます。書紀・風土記編者も魏志を意識していた様な。...と考えます。
2011/5/3(火) 午前 11:52 [ 通りすがり ]
@「大穴持命」=[大きな洞窟にまします高貴な神]を、全て否定するつもりは有りません、恐らくそれらしき伝承・遺跡の様な物を踏まえている様に思えます、ただそれは二次的な意味合いで、原義は海人族の伝承等がベースにあるのではないかと・・海人(鳥人)族を示す様な絵画土器の出土や「ヤマタノオロチ」に似た「海龍」を記す倭人の航海を伝える文献に見え、スサノヲが天降った様に、もとは海人族の伝承が根柢に有る様に空創しています。m(_ _)m
2011/5/3(火) 午前 11:55 [ 通りすがり ]
<補足>「牟」字を分解すると・・
@[ム・牛]で、「ム」字を[KO辞典]で調べてみると。
#[KO]「ム」ム(1)シ、(2)ボウ..(1)○わたくし。私に通ず。○かたまし(姦衺)*[=姦邪(カンジャ)/よこしま。又、其の者。]。(2)○それがし。=某。..
#[KO]「某」(1)ドウ,(2)バイ(某は俗字)..(1)○それ、それがし、名を知らざる人、又は事物の代名詞。..○自己の謙稱。(2)○梅の古字、別に楳に作る。...
@「ム」字から[書紀]「大己貴」の「己」(おの、おのれ、わたくし..)に対応し、[播磨風土記]「大汝命」の「汝」(なんぢ、そなた..)に対応。
@「大穴」[.."大"明㩠轡於金樞之"穴"..]は、「月明かりの夜が始まろうとし・・」
私なりに読むと「月明かりの夜に、名も知らない(=ム)持衰(=牛(牲))と、海をゆったり行く..」ってところでしょうか・・・。m(_ _)mドモ
2011/5/4(水) 午前 9:09 [ 通りすがり ]
<訂正>m(_ _)mスマソ...
>#[KO]「某」(1)ドウ,(2)バイ(某は俗字)・・・
@(1)ボウ---ですネ。
2011/5/4(水) 午前 9:16 [ 通りすがり ]
@この「牟遲」(ムチ)を改めて考えてみるに・・・
(1)両字に「牛」字が有り、[字典]「牛」[説文]大"牲"也...と「牲」(いけにへ)=持衰を示し。
(2)「牟遲」の漢字の意味から「ゆったり行く」--潮流に乗っての航海を。
そして(3)[ムチ]=「鞭」(むち)の意味があるのではないかと・・
#[KO]「鞭」ベン..○むち(笞,箠,策)、馬を打ちて進ましむる杖。○軍器の一。○むちうつ、ぶつ、たたく。・・・
○同文献に「駿を飛ばし、楫を鼓し..」(駿馬を飛ばし、早船を急がせ..)と言った表現が有り、将に「"ムチ"をうって..」に対応している様な。
@..で、考えるにこの「牟遲」の字で(1)(2)(3)の意味を包含しコンパクトに纏められている様に思われ、ここにも安萬侶サンの漢字に対する熟達さを感じるのは穿った見方でしょうか。m(_ _)mドモドモ
2011/5/5(木) 午前 10:24 [ 通りすがり ]
通りすがりさん>確かに海人族との関連は捨てがたいですね。
2011/5/6(金) 午前 8:42 [ いずものしげちゃん ]
m(_ _)mドモ、ありがとうございます。
御空想されている事が、常識的・通説と思われますが。私の様な考えも、ま 有るよ・・位に思って頂けたら幸いです。「葦原色許男神」(アシハラシコヲ)も個人的には、やはり倭海人の航海を伝える文献の「持衰」を別の表現をしていて、それに対応した名前の様に考えてます。あまり出しゃばるのも御迷惑になりそうで此れくらいにしておきます。御空想を楽しみにしています。m(_ _)mドモドモ
2011/5/7(土) 午後 2:05 [ 通りすがり ]