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巨石と石神12

さて、江上波夫先生は、・・・『弥生時代から古墳時代前期までの日本列島の倭人の民族的・社会経済的・国際的なあり方、動向』・・・と、それ以降の変化を、騎馬民族の日本列島進出・侵攻という視点でとらえられています。

しかし、スサノヲやニギハヤヒの神話・伝承を考えると、少し違うのではないかと思うところが出てきます。

まず、スサノヲとニギハヤヒは、確かに騎馬民族の持つ特性ともいえる属性を持っていると考えられます。しかし、彼らは、決して出雲の支配、河内・大阪湾岸の支配を目的として、勇躍乗り込んできたものではないのです。

スサノヲは、『日本書紀』の一書では、高天原を追放され、零落し、落ちぶれた様に出雲に到来したとされています。また、他の記述では、三神の御子神(イソタケル・ツマヅヒメ・オオヤツヒメ)と共に随伴者も無く、少数で到来したとされています。

ニギハヤヒも似たようなものだったのではないでしょうか。確かに、天神から授かった弓矢や神宝を所持して河内に到来したのでしょうが、地元の王ともいえるナガスネヒコと相争うこともなく、到来後も実質的権力はナガスネヒコが握っていたと読める記載があるのです(ナガスネヒコを誅殺することによって神武天皇に帰順した)。

このようなことから、スサノヲもニギハヤヒも支配権の奪取を目論んでいたというどころか、到来した当初は、その地の有力者の庇護の下にあったのではないかと空想することができます。スサノヲは、アシナヅチ・テナヅチから、「そなたはどなたですか」と聞かれ、「アマテラスの弟だ」と答えて初めて「それはそれは」と信認されています。

ナガスネヒコは、自分たちは天神の子孫であるニギハヤヒの臣下だから、この国を東征して来た新来の神武天皇に譲り渡すことはできないと抵抗したとされていますが、その根拠は、ニギハヤヒの侵攻によって服従したから臣下となったという理由からではなく、天神から授けられた神宝を持って到来したからだという理由からなのです。

では、スサノヲがアマテラスの弟だと言ったこと、ニギハヤヒが天神からの神宝を持っていたことから、到来した首長や王から信認され、後を託すとされたということは、どのようなことを意味するのでしょうか。

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久しぶりの更新で心配していました。
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2012/10/11(木) 午後 0:24 [ AO ]


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