いずものこころ

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妖怪研究の第一人者、小松教授の著書です。講談社学術文庫からの出版です。

民俗学者の小松先生が、「日本の歴史のなかのものいわぬ死者たちを蘇らそうとしている。それが私の学問の目的である」と宣言された論文集です。

この中の、『国占めと国譲りをめぐって−日本神話における占有儀礼』という論文で、興味深い指摘をたくさんしておられます。

1.「国占め」という営為は、井戸を掘り開き、その水を利用して田畑を作る、という具体的作業と結びついていた。

2.まだ誰も占めていない土地を占有する場合、その占有標識として《 杖 》を立てるということが一般化されていた。

3.占有表示の《 杖 》に代わって、《 社 》が建てられる、といった伝承も見られる。
神が、国占めのしるしとして杖を立てた地点に社が建立されたのである。

といった指摘をされ、1.では、大国主の活躍を、2.では、国引きを終えたときの様子を、3.では、『出雲国風土記』恵曇の郷の条を引かれています。

少し窮屈な本ですが、ゆっくり読めばいろいろ参考やヒントになります。

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播磨国風土記の特徴は、土地の古老に聞いた話をそのまま載せている素朴さにあると言われています。几帳面な『出雲国風土記』とはおおいに趣が異なります。

ところが、播磨国風土記には、数多く大国主とおぼしき神様が登場します。そして、出雲の神々がたくさんの逸話を残しています。

例えば、“葦原志挙乎命は、この客の神(天日槍命=あめのひぼこ)の霊力のさかんな行為に畏れをなして、先に国を自分のものにしようと思い川をさかのぼった。その途中、小山で食事をしたがご飯粒をこぼしてしまった。そこで、ここが粒丘(いいぼおか)となり、揖保(いいぼ)の郡名がついた・・・”「揖保郡」の伝承。

“大汝命(おおなむちのみこと)と少日子根命(すくなひこねのみこと)が生野の岑からこの山を望み見て、「その山には、稲種を置くべきである」と言った。そこで稲種を送って、この山に積んだ。山の形もまた、稲積に似ている・・・”「稲種山」の伝承。

“大汝命(おおなむちのみこと)が俵を積んで天に昇るはしごをつくった。山の石がはしごに似ている。そのはしごが觜崎の屏風岩で、山が鶴觜山である・・・”「鶴觜山」の伝承。

“大和三山の畝傍、香山、耳成が争っていると聞いた出雲の阿菩(あぼ)大神は、仲裁するために船で大和をめざしてきたが今の神岡まで来て争いが終わったと耳にした・・・”「神阜(かみおか)」の伝承。

“伊和大神が出雲の国からやって来たときに、嶋村岡を腰掛けとして座り、筌(うえ)を川に仕掛けた。ところが魚が捕れず、替わりに鹿が捕れた・・・”「嶋村岡」の伝承。

葦原志挙乎命(あしはらしこお)、大汝命(おおなむちのみこと)は明らかに大国主ですね。そして、出雲の阿菩(あぼ)大神は大和の国の争いを仲裁するくらいですから大国主かそれと同等の神格を持った神様。宍粟市一宮町の伊和神社の祭神は、大国主神(大己貴神)ですから、伊和大神=大国主ではないでしょうか。

そこで謎です。

1.播磨は大国主が治める領域だったのではないだろうか?

2.いや、大和と出雲を結ぶ通り道だったので、出雲の神の多くの逸話が残っている?

まだまだ、いろいろ考えられますね。

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