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講談社現代新書 2011/06/20 ¥798(税込)
レビューには、
・・・『太古からの民族の信仰? それは幻想にすぎない。
神道は三度「つくられた」!
中世・近世・近代……。いったい誰が何を論じてきたのかを追う。
律令国家の形成、中世の動乱、西欧の衝撃……。危機に直面するたび「太古からおのずからある」ものとしてつくられた「こころの形」。現代の日本人をも捕らえて放さない幻想を打ち砕く。』・・・とあります。
目次は、
第一章 「神社」の誕生――古代律令制国家の模索
第二章 「隔離」にもとづく「習合」――「神道」の成立
第三章 近世国家と民衆――「神道」論の新たな展開
第四章 宗教と非宗教のあいだ――「国家神道」をめぐって
第五章 戦後日本と「神道」――民族の「自画像」
とてもまじめな本でした。随分前ですが、著者が島根大学の教授を務めていらっしゃった時に、何度かご面識を頂きました。
次の文章が印象的でした。
・・・『神社が成立するには、もちろんそこにいたる長い歴史が存在すると考えなければならないが、しかしそれはあくまで前史であって、神社そのものとは区別する必要がある。神社とそれ以前の祭祀施設(ヤシロ・ミヤ・モリ・ホコラなどと称された)とを不用意に結びつけて理解したために、神社とはなにかが極めてあいまいなものになってしまった。』・・・
・・・『問題はそれだけにとどまらない。神社とそれ以前とが一連のものととらえられることで、神社成立の持つ重大な歴史的意義や、神社の歴史的な本質そのものが理解できないものとなってしまった。』・・・とされています。
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