いずものこころ

みんなで古代出雲を探検しましょう!

古代出雲の謎

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古代出雲にはたくさんの謎があります。みんなでその謎に想像の翼を広げましょう。
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巨石と石神7

前回、・・・『スサノヲやニギハヤヒがその地域において始原的な画期を構築した』・・・と、書きました。具体的には次のような事だと思うのです。

まず、スサノヲやニギハヤヒが、単に先進技術などをもたらしたのだとすれば、それは、それまでの幾多の渡来、侵入集団と異なるものではありません。結論を先に示すと、スサノヲやニギハヤヒは、それまで日本列島にはなかった政治的な支配権や統治権といったものをもたらしたのではないかと思うのです。

すなわち、それまでにも日本列島の各地でも、集団の統合や集団を取りまとめる長、人々の上に立つ権力者などが出現していたと思われます。しかし、そこには中国大陸などで培われてきた統治形態などは、はっきりとした形では存在していなかったと思うのです。そうした政治支配権や統治形態を、はっきりとわかりやすい形で持ち込んだのがスサノヲやニギハヤヒだったと考えるのです。

ではその内容とはどのようなものかといえば、後で具体的に示しますが、一つは世襲的な権力継承形態と、それが男系で受け継がれ、それの正統性を認証するものが神宝であるという一連の政治体制だったというものだったのではないでしょうか。

しかし、そうした政治体制がすんなりと受け入れられるはずはありません。では、どういった経緯を経たのでしょうか。

巨石と石神6

私は、・・・『そうした巨石・巨岩に具体的な神名を持つ神が天降ったという神話や伝承には、先行する信仰とは別の要素が組み込まれているということなのです。』・・・としました。先行する信仰とは縄文以来の巨岩・巨石に対するアニミズム的な信仰です。

そうした信仰に対して、スサノヲやニギハヤヒといった人格神が巨岩・巨石を媒介として祭られるようになり、それが磐座とされ、今に伝えられているということはどういうことなのでしょうか。

渡来してきた集団や、その中に傑出した人物がいたということ、そしてその地域に新しい息吹をもたらしたり、新たな渡来技術をもたらし地域に貢献したということは、なにもスサノヲやニギハヤヒの集団に限ったことではなかったと思われます。

ここで再度確認したいことは、スサノヲやニギハヤヒが到来し、神とあがめられたという神話・伝承は、その後、主体が変わることなく特定の磐座を中心として語られ続けた、すなわち、さらに新たな渡来集団の到来という事実にも影響を受けなかったということです。

このことが意味することは重要なのではないでしょうか。すなわち、スサノヲやニギハヤヒに対して、その後の神話や伝承の重層がなかったこと、新たに何かをかぶせるということもなかったということは、まさしくスサノヲやニギハヤヒがその地域において始原的な画期を構築し、その後の付加・追随の物語を不要としたことを意味していると思うのです。

このことについて付加・追随の物語を残したのは、『古事記』・『日本書紀』であり、他には、出雲の人の手による、出雲の真相を秘めているのではないかと思われる『出雲国風土記』と、ニギハヤヒを始祖とする物部氏の手による、物部氏の真相を秘めているのではないかとされる『(先代)旧事本紀』なのです。

では、『スサノヲやニギハヤヒがその地域において始原的な画期を構築し』たとは、どのようなことなのでしょうか。次回にしたいと思います。

巨石と石神5

さて、前回海(あま)からの渡来のことを、天降りの一つだとしました。そして、そのようにして到来した集団のあるものが、巨岩・巨石・磐座と関係するのではないかとしました。ところで、スサノヲは、出雲の鳥髪山(船通山)に降り立ち、ニギハヤヒ(饒速日命)には、天の磐船に乗って、河内に降り立ったとされています。そこで、この二神について巨岩・巨石・磐座の関係を探ってみると、どちらもその足跡上に磐座、巨岩の存在が窺われるのです。ニギハヤヒには、天の磐船を御神体とする磐船神社において巨岩の存在が認められます。スサノヲには、須佐神社、須我神社、出雲大社境内の素鵞社などなどにおいて巨岩・磐座の存在が認められるのです。

ニギハヤヒの河内への到達は、瀬戸内海を東進した結果だと受け止められます。また、スサノヲの出雲への到達は、日本海を東進し、出雲のいずれかの河口への到達であり、そこから遡った結果が鳥髪山(船通山)への降臨とされていると考えられます。ニギハヤヒは、天の磐船を操り、スサノヲは埴船を操っての到達だったのです。

そこからすると、ここでの天(あま)は、海(あま)と考えるのが素直なのです。また降るとは上から降るというのではなく、鉄道における上り、下りと同じく、ある地域からある地域への水平的な移動と考えられるのです。

次回に、もう少し掘り下げましょう。

巨石と石神4

さて、前回、外来神(必ずしも日本列島以外から来た神とは限りません)と巨石・巨岩そして磐座と目される物との間には、何かしらの特別な関係があるのではないかとしました。

この二つには、特徴的な違いがあります。まず、その地において畏敬の対象となっていた、巨石・巨岩そして磐座と目される物は、ある意味で不動のものです。一方外来神は流離のもの、浮浪のものともいえます。

外来神を擁した集団、人々が、ある土地、地域に到来したとしても直ちに神と仰がれることは通常ではありえないことです。つまり、そうした集団や人々の到来があったとしても、それをもって降臨、天降りなどと言っていては、幾多の漂着、到来もがそれに該当してしまうのです。

そこで考えるべきは、降臨、天降りとは何かということです。神の降臨、天降りとは、単に見慣れない外来の集団や人々の到来を意味するのではないということは簡単に理解できます。しかし、ここで押さえておくべきことは降臨や天降りとは、普通に言われているように、「天、天上」から下界へのものなのかということです。

少し先走りますが、私は、『古事記』、『日本書紀』、各『風土記』、各種古史古伝におけるそれらは、海(あま)を利用した到来を指すといって良いのではないかと思うのです。つまり、現実的には天(あま)からその地域に影響をもたらす集団や、人々が到来するはずはないのです。確かにアニミズムの世界では、抽象的、観念的な神が天から地上の物に依り付くと考えられていたのでしょうが、その神自体が具体的な行動を起こすということはないのです。あくまで神の神意を受け止める、神意に基づいて行動するということなのです。

ここから、降臨、天降りには大きく分けて二つの種類があり、ひとつは現実界の出来事としての「海(あま)」からの集団や人々のある特殊な到来と、従来から存在していたアニミズムを基本とした依り代への憑依というものがあったと空想するのです。

私は、ウヤツベ、スサノヲ、ニギハヤヒなどの文献上に残る現在にも伝えられている神々の降臨は、「海(あま)」からの到来を指すものだと空想するのです。では、それらは、なぜ巨石・巨岩そして磐座と目される物と関係付けられたのでしょうか。次回にしたいと思います。

巨石と石神3

さて、出雲のみならず日本各地には巨石・巨岩を信仰の対象とするたくさんの聖地があります。あるところは、そこに神社が建てられたり、注連縄が巻かれたり、祠が添えられたりしています。

しかし、『古事記』や『日本書紀』や各『風土記』あるいは文献的伝承に出てくる神々と結び付けられているものは、意外と少ないように思われるのです。

そこから考えられることは、やはり巨石・巨岩信仰も最初はアニミズムとして受け容れられており、今日において知られている神々やその内実と直接的に関わるものではなかったということです。つまり、そうした巨石・巨岩に対する各地域の人々の素朴な畏敬や尊崇そのものが重要だったと考えられるのです。

では、そうした巨石や巨岩に、たとえば出雲では「ウヤツベ」とか「イヒシツベ」という女神が天降ったとか、河内では、「ニギハヤヒ」が天降ったとかの神話や伝承はどのようにして生まれたのでしょうか。天降ったという神話や伝承はないにしろ、例えば出雲大社境内の「素鵞社」や、島根半島の「恵雲神社」の背景は大きな磐座であるとか、「須我神社」の「奥の宮」は大きな磐座で構成されており、それぞれの神社はスサノヲや、そのお子神、妻神と関係しているといったことはどのようにして生まれた曰くなのでしょうか。

私には、先に引用した中西先生の指摘にあるような、神体山の高いところの磐座が先行する信仰の対象であり、それが中腹へそしてふもとへと移動し、さらには神社となったという理解だけでは上記の謎は解けないように思うのです。推移はそうであっても、もう少し何らかの実体があったのではないかと思うのです。つまり、そうした巨石・巨岩に具体的な神名を持つ神が天降ったという神話や伝承には、先行する信仰とは別の要素が組み込まれているということなのです。

少し回りくどくなりましたが、要するに今日に語り継がれるスサノヲや、ニギハヤヒといった神々、特に外地から出雲や河内へと到来した神々が、巨石・巨岩とかかわる神社に祭られていることには、他と違った特別な理由があるのではないかと思うのです。さらにいえば、出雲系の神々と巨石・巨岩との関わりが深いという傾向にも注目すべきではないでしょうか。

もう少し具体的な事例で調べて行きたいと思います。


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