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前回の空想を敷衍すると、次のようになります。 |
古代出雲の謎
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スサノヲが出雲に到来する以前にも、出雲には土着の神をはじめ、さまざまな神々がいたことは当然です。それらの神々は、あるものは水神として祭られていたり、あるものは大地の神とされていたりと、さまざまだったのでしょうが、共通することは、あらゆるものに霊が宿るという縄文以来の精霊信仰と、弥生時代における農業共同体の進展によって取り入れられた、豊穣を願ったり、共同体を襲う厄災に対応する自然神への信仰が入り混じったものだったと思われます。 |
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アシナヅチ・テナヅチ一族の期待にこたえて、スサノヲはオロチとされる出雲の首長たちを滅ぼし、出雲の王となりました。そして、出雲の政治形態・統治形態は、スサノヲが持っていた騎馬民族系の形態とされたのです。何度も書きましたが、その支配者としての地位は、天より与えられたものであり、さらに、その地位は系譜の繋がる男系の子孫が受け継ぎ、そうした正統性のない者は王の地位には就けないというものとなったのです。この系譜の中で登場したのが、スサノヲの五世・六世の子孫とされるオオクニヌシだったです。 |
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さて、私には・・・『その首長は、スサノヲ一族を庇護します。そしてスサノヲの政治思想をもってすれば、出雲を統一し、安定した政治体制が構築できるのではないかと思い、それを実行に移したのです。』(その17)・・・ということの内容が、ヤマタノオロチ退治の伝承に象徴的に表現されていると思われるのです。 |
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さて、ある「貴種」が、ある土地に到来し、その力や技術によって世の中に変革をもたらしたということが、出雲においてその痕跡が色濃く残されているように思えるのです。 |




