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2008年4月法令出版からの出版です。¥2,100 円(税込) |
古代史の本棚
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「陰陽道・修験道のルーツもここにあった」との副題があります。朝日選書。¥1,365 (税込) |
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講談社学術文庫からの出版です(2008年3月)。¥ 1,208(税込) 「物部氏」とは何者だったのか? 大和朝廷で軍事的な職掌を担っていたとされる物部氏。しかし、その一族の実像は茫漠として、いまだ多くの謎に包まれている。記紀の伝承や物部氏の系譜を丹念にたどり、朝鮮語を手がかりに解読を試みると、そこには思いがけぬ真実の姿が浮かび上がってきた。既存の古代史観に疑問を投げかけ、作り上げられた物部氏の虚像を看破する著者独自の論考。 はじめに、この本の主人公である物部氏について、私の考えた結論を、かんたんに述べておこう。一言で言って、「物部氏」という氏族は存在しなかった。(略)「物部氏」というのは、この物部連のことであり、かつ、物部八十氏をひっくるめてすべて同族と見なし、「物部氏」と呼び慣らわしてきているのである。だが、それはとんでもない誤りである。――<「はしがき」より> ※本書の底本は1977年、吉川弘文館より刊行されました。 第1章 物部氏と物部連――饒速日命と可美真手命 第2章 蛇と鵄――長髄彦伝承と神武の大和平定伝承 第3章 香の鍛冶王――伊香色雄命 第4章 鍛冶王のバラード――「物部氏」系譜伝承 第5章 石上神宮の謎――石上朝臣と布留宿彌 アマゾンのカスタマレビューには、 ・・・『本書の中で畑井氏が示す仮説は極めて大胆なものである。確かに既出のレビューが言うように、方法論としては危なっかしさが一杯だと言ってもいいくらいだ。しかし、実際に応用してみると畑井仮説は、鋭く研ぎ上げられたナイフのように、極めてシャープな切れ味を見せる。実際、本書では触れられていない神社の由来について、畑井仮説を適用して考察したところ、長年の疑問が氷解した。畑井仮説によって物事の流れがきれいに説明できたのだ。著者自身の仮説論証の弱さはともかくとして、畑井仮説には間違いなく実効性がある。 著者は優れた洞察力の持ち主であって、おそらくゲシュタルト的に一気に事態を把握する知性の持ち主であると見る。帰納的な実証積み重ね型が好みの人からは「怪しげ」と捉えられるかもしれない。しかし、帰納積み重ね的な知性ならば「安心」なのかといえば、西欧の錬金術も神学も共に帰納積み重ね的知性の極みであることを思い出して頂きたい。 畑井仮説を応用して、「産銅」(銅鐸・銅剣)とこれを担った技術者集団、兵器として使った軍事集団に注目して、古代の日本を読み直す。すると、これまでとは違った古代日本の姿が見えてくる。なお、本書の「学術文庫版あとがき」には、印象的な言葉が綴られている。歴史学者には鋭い洞察力が必要だ、ということを教えてくれる一冊。星1つなんて、とんでもない!』・・・というものがありました。私も面白かったです。 |
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学生社 からの出版です(2006/12/20)。¥2,940 (税込) レビューには次のようにあります。 『三輪山神話とヤマト王権の関係とは?出雲の大神はヤマトから送り込まれたか、日本各地の三輪山の神と古代王権、大神神社の三輪神こそ古代神祇信仰の原点―など、日本国創成神の謎に迫る。』 目次は、 第1章 宮都の守護神 第2章 地方の三輪山 第3章 伊和神と八幡神 第4章 三輪君逆 第5章 三輪と出雲 第6章 三輪山神話 第7章 三輪山神の原像 出雲のオオクニヌシは三輪山から送り込まれた神だとされています。かなり頭が混乱する本でした。図書館で借りて読むのが得な本です。 |
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青土社からの出版です。1998年6月2,730円(税込) 今、明かされた日本語の謎。日本語の起源を弥生時代とする従来の説を排し、その濫觴を縄文時代に求めた本書は、“日本語の誕生”のみならず、いわゆる上代特殊仮名遣い、連濁・四つ仮名現象、アクセントの発生、方言分布など、日本語学における難問をここに解き明かした。記念碑的労作。 第1章 縄文文化―考古学の立場から; 第2章 縄文人―人類学の立場から; 第3章 日本語系統論; 第4章 縄文語の復元; 第5章 弥生語の成立; 第6章 縄文語の形成 とても良い感想がありました。 ・・・『著者は、東大の言語学科を卒業し、日本言語学会や日本音声学会の会長を歴任したこの分野のトップに位置する専門家ですが、巻末にはこの略歴はなく、帯にだけ書かれています。『縄文語の発見』という地味なタイトルの本書を手に取った人は、この本のレベルの高さに気付かずに通り過ぎるかも知れません。帯なしではなお更です。日本語の起源の分野では安本美典氏の図表を駆使した多数の著書や村山七郎氏、大野晋氏、服部四郎氏の著作がよく知られていると思います。安本氏の著作は統計手法に優れ、図表で分かりやすく説明していて説得的ですが、本書は安本氏と同じ方向性で、しかもより深い位置、すなわち「縄文語」を方言の分布関係や音韻変化から掘り起こすという新しい視点で説得的に論じています。しかも、先行研究が網羅的に検討されています。レベルの高い議論が多いのですが、図表を駆使して平易な言葉で書かれているので、初心者でも読めると思います。本書はこの分野の到達点に位置する著作の一つであると考えますが、本書が古書の山の中に埋もれていくのは、あまりにももったいないですね。 平成20年4月に出た講談社メチエの『稲作渡来民』(池橋宏)では、1つの章のほぼ全部を本書に依拠し、図もそのまま引用しています。』 ちなみに、出雲弁も縄文語の特徴を持っているとされています。No.110で紹介した『稲作渡来民』(池橋宏)の、池橋先生も出雲のご出身で、そのことに言及しておられます。「ジ」、「ヂ」、「ズ」、「ヅ」の区別が出来るかどうかなど、なるほどと思いました。 |



