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文春新書からの出版です(2008/08/20)。¥893(税込)

内容

・・・『恋あり。野望あり。ファンタジーあり。「日本最古の歴史書は、とても人間くさい。日本人の背骨です」と長部さん。「日本書紀」を優等生の作文としたら、「古事記」はガキ大将のドラマ。秀逸のユーモア、はじける文体、壮大な構想……。列島人が、かくも心豊かで、千数百年前の昔に、こんなに破天荒に面白い物語をもっていたなんて!神話、日本語、日本という国の誕生。3つの謎に斬り込みます。記紀神話の世界をより丹念に、よりスリリングに読み解く好ガイドです。』・・・とあります。

目次

稗田阿礼は日本最初の女性作家
日本語の父は天武天皇
天武天皇の鑑は聖徳太子
楽劇としての古事記
森鴎外と津田左右吉の苦衷
高天原は高千穂峡
神代を伝える原郷
須佐之男命とは何者か
出雲大社の示すもの
天照大御神の誕生
古代が息づく伊勢神宮
われわれにとって「カミ」とは何か

出雲についても意味深い考察がありました。読みやすく、奇をてらわず、一読の本です。

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講談社学術文庫からの出版です。¥1,260(税込)

レビューには、

多様な角度から照らし出す古代天皇制の実像 古代天皇制の特色とは何か。権力と権威は何によって支えられたか。七人の筆者が、朝廷儀式、天皇祭祀、文献史料の解読等、各々の専門領域からその実態に迫る。

内容(「BOOK」データベースより)

古来、千数百年にもわたり連綿と続く天皇制。しかし、それは創成期と同じかたちで存続されてきたわけではない。そもそも、古代、天皇の権力を育み、その権威を支えたものとは何か。天皇以前=大王の時代から貴族社会の成立、院政期までを視野に入れつつ、七人の研究者が、朝廷儀礼、神祇祭祀、神話等多様な角度から古代天皇制の本質と変容に迫る。

目次は、

第1章 「日本」の成立と天皇の役割 大津透
第2章 君臣秩序と儀礼 大隅清陽
第3章 民衆世界の天皇 関和彦
第4章 夷狄・諸蕃と天皇 熊田亮介
第5章 天皇祭祀の変容 丸山裕美子
第6章 中世王権の創出と院政 上島享
第7章 古代東アジア世界と天皇神話 米谷匡史

内容が深いのですが、読みやすい本でした。一読の価値があります。特に、第1章と第7章は、深く考えさせられる内容でした。

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岩波新書 新赤版2009年1月の出版です。¥777 (税込)

レビューには、

『戦前の日本で、有史以来の「国家神」「皇祖神」として奉じられた女神「アマテラス」。
しかしヤマト王権の時代に国家神とされたのは、実は今やほとんど知る人のない太陽神「タカミムスヒ」だった。この交代劇はなぜ起こったのか、また、古代天皇制に意味するものは何か。広く北方ユーラシアとの関係を視野に、古代史の謎に迫る。』

目次は、

第1章 天孫降臨神話はいつ、どこから来たか
第2章 タカミムスヒの登場
第3章 アマテラスの生まれた世界―弥生に遡る土着の文化
第4章 ヤマト王権時代のアマテラス
第5章 国家神アマテラスの誕生―一元化される神話

もっと文献を駆使したややこしい考証本かと思っていましたが、ユーラシアを視野に入れたスケールの大きな論考でした。先行学説である、岡正雄先生や、直木孝次郎先生を引用しつつ、分かりやすく丁寧に書かれていました。オオクニヌシについても言及があり、私の考えと近いような気がして一気に読めました。お奨めです。

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角川選書¥1,680(税込)2008年7月刊

不思議な題名だったので読んでみました。

レビューには、

『ユーラシアの東端にある列島・日本は、世界史のなかにどう位置づけられるのか。律令制、荘園制、封建制など、さまざまな観点から時代の変わり目を考察。従来の日本史の枠組みを超え、ユーラシア史の中で日本史をとらえる。』・・・とあります。これだけでは何にも分からなかったので、どれどれと読み始めたのです。

目次は、

宮崎市定にさそわれて/内藤湖南から脈々と/ソビエトの日本史とマルクス主義/弥生に神殿はあったのか/キリスト教と、仏教と/応仁の乱/鎌倉時代はほんとうに鎌倉の時代だったのか/江戸から明治の頼朝像/ゲルマニアになぞらえて/平泉澄と石母田正/東と西に歴史学/京都からの中世史/ライシャワーの封建制/司馬遼太郎よ、お前もか/梅棹忠夫のユーラシア

書評のひとつに、

『●西欧と中国の共通点

ヨーロッパの歴史は、ギリシャ・ローマの古代、ゲルマン民族大移動後の中世、ルネッサンスの近世、という大きな枠組で語られることが多い。中国では、秦・漢帝国の古代、隋・唐帝国の中世、宋帝国の近世、という時代区分が一般的である。

ヨーロッパにおける古代と中世の画期が、西ローマ帝国の崩壊した476年。中国のそれは、後漢が滅びる3世紀初頭である。いずれも都市国家の形成を経て大帝国が出現した古代から、異民族の侵入による混乱・停滞の中世へと向かうのである。古代から中世への移行は、ヨーロッパ、中国とも、年代のずれは多少あるが、似たような経過をたどる。一説には、異民族の移動は、紀元後から数百年に及んだ寒冷化の影響で、北方の民族が南下したために起きたという。

翻ってわが日本であるが、ローマや漢のような古代帝国は存在しなかった。また、日本史ではおおむね平安時代までが古代に含まれるが、それだと中世の始まりが12世紀になってしまう。ヨーロッパ、中国とのずれがあまりに大きすぎる。

つまり、日本に古代という時代区分を設けるからおかしなことになるわけで、ヨーロッパ、中国のような古代は日本にはなかったことにしたらどうか、というのが著者の主張である。

日本史は中世から始まるのである。国家と呼べる体制を築いた飛鳥、奈良は、隋・唐の体制を模倣して作られたわけであるから、中国の中世との同時代性を認めても良いだろう。また、ドイツやデンマークでもいきなり中世から歴史が始まるので、日本も同様で構わないのでは、ということである。

●関東史観、関西史観

また、本書の後半では、関東史観、関西史観について論じられている。日本の政治史において、鎌倉幕府の存在を重視するかしないか、それが関東史観と関西史観の違いであるという。

関東の人間は、武士による新しい社会の到来として鎌倉幕府を位置付ける。日本の政治の中心が京都から関東に移り、質実剛健な武士の生き方が、華美で軟弱な京都の貴族文化を凌駕したと説く。貴族中心の古代は終わり、鎌倉幕府成立から武士の社会、封建制の中世が始まる。これが「関東史観」である。

一方、古墳時代から日本の中心地であった畿内の人間は「関西史観」の立場をとり、京都中心の政治史を固持する。鎌倉時代に京都が凋落したわけではない。現に、執権北条氏が滅びた後、再び政権は京都に戻り、室町に幕府が開かれたではないか、と。鎌倉時代というのは、荘園からの上がりを取る権力層に、それまでの貴族、寺院に加えて武家が割り込んできただけだ、というのだ。

私が思うに、武士といっても、源氏(清和源氏)にしろ、平氏(桓武平氏)にしろ、天皇の子孫である。その意味では「天皇の政権」は続いているわけで、まったく新しい支配層が登場したわけではない。藤原氏に代わる源氏、足利氏、徳川氏が出てきただけのことではないか。もっとも、徳川が新田源氏の末裔というのは詐称かもしれないが……。

西洋史と東洋史を同じ枠組みで捉えようという壮大な構想は目から鱗が落ちるようで、知の地平が切り開かれたような爽快感がある。しかし、最後に関東史観、関西史観という狭量なオチにもっていったのは残念である。

また、いろいろな歴史家の考え方や歴史観を披瀝して実証的ではあるが、著者自身の古代、中世の定義がいまひとつ明確ではない。この点ももっと分かりやすく論じて欲しかった。』・・・とありましたが、いい書評でした。

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情報センター出版局 (2008/8/8)からの出版です。¥1,470(税込)

レビューには、

『幻の王国が暗示する古代日本の決定的転換とは?かつて列島に併存した「倭国」と「日本」。「日本」はいつ、誰によって併合されたのか。九州から津軽、松前に至る物部一族による壮大な一大叙事詩。』・・・とあります。

目次は、

第1章 「日本」と「倭国」二つの国(ニホンか、ニッポンか;大陸との交流;新旧二つの『唐書』 ほか);
第2章 ヤマト東征を阻む勢力(魂をめぐる二重の宗教構造;鍛冶氏族と白鳥伝承;鳥伝説とアメノユカワ ほか);
第3章 司祭としての「天皇」(「オホキミ」の起源;司祭としての王;「村君」割拠の時代 ほか)

物部研究の第一人者といってよい先生が、きちんと分かりやすく書かれた本です。文字も大きく読みやすい本でした。

読者の感想として、『谷川が提示するのは、征服者としての「倭」、日本の古来の宗教権威としての「物部」、それから大和朝廷に長く反抗を続けた土着民としての「蝦夷」という構造です。ちょっと疑問に思うのが、それでは物部と出雲との関係はどうだったのかということです。記紀におけるスサノオ=「出雲」対アマテラス=「大和」の構造と、谷川の示す構造とはどういう関係にあるのか。これについて、この本では何も触れていませんが、当然説明されるべき問題だと思いました。』・・・というのがありましたがその通りだと思いました。


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