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以前も記事にしたでしょうか。日曜日の夜10時からBS2で「イ・サン」という韓国ドラマを毎週見てい
ます。
前回は、謎の老人が現れて、なかなか面白かったのです。主人公が国の政治を改革しようとして、専売商
人から利権を取りあげようとしたのですが、そのことで反対派の策にはまり窮地に陥りました。酒場で専
売商人が、主人公の改革のせいで大損させられたと主人公の悪口を言っていると、謎の老人が現れて「孔
子もバカなことを言ったものだ。衣食が足りれば礼節が身につくだと!デタラメもいいところだ。金を持
つほど人間はいやしくなる。権力もまた同じだ。」と専売商人たちに言います。
いや、見ただけで只者ではない老人ですし、このセリフも非常に気に入りました。まさにその通りだと思
ったからです。金や権力というものを持つということはとても大変なことなのだと思うのです。心が汚れ
てしまったのでは身も蓋もありませんから・・・。もちろん、孔子がバカなことを言ったとは思いません
し、そうあるべきだという規範を示したものだと思っていますので、現実がそうなっていなくても孔子の
言ったことがおかしいわけではありませんが、この老人はおそらくそれを承知していて衣食が足りても礼
節の身に付かない専売商人たちに、孔子の教えは「豚に真珠だ」と言っているのだと思いました。
こんな話をしていると、大河ドラマの風林火山での山本勘助のセリフを思い出します。ガクト上杉謙信
(長尾景虎)が、山本勘助に荘子で説教をしたところ、山本勘助は「説教をされるのであれば、荘子では
なく孫子でお願い申す。」と言うセリフです。もちろん、「軍師の独り言」なのですから、やはり軸は孫
子でなくてはならないですよね(笑)。
私は衣食は足りています。それは山本勘助とて同じこと。それでは、何のために山本勘助は命をかけたの
でしょうね。やはり、衣食が足りても礼節が身に付かないからでしょうか?いや、人が人として生きるこ
との必然を求めて、さまよったからなのではないでしょうか?欲望がなければ人間ではないし、愛情がな
くても人間ではない。元来、人間とは欲張りなのでしょう。良いことも悪いこともすべてを併せて、一人
の人間になるのですから、欲張りでないわけがないと思うのです(笑)。
よく俗に「天使は本当のことしか言わない。悪魔は嘘しか言わない。人間は本当のことも嘘も言
う。」・・・やっぱり人間は欲張りだと思うのです(笑)。(^^ゞ
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