コンスタンツ通信

ボーデン湖岸の町コンスタンツに滞在していた社会学者です。帰国のためブログは終了しました。

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地震でドイツ滞在を一時延期していた私も、明日日本に帰国しなければならない。4月1日から私の勤務する大学に復帰しなければならないからだ。
 
私の大学では4月の入学式は中止になるものの、学生へのオリエンテーションや授業はほぼ通常通り4月から行われる。
 
首都圏の大学の東日本大震災への対応は、大学によって多少異なる。例えば明治大学は4月25日から始業、立教や早稲田はゴールデンウィーク明けの5月6日からの始業である。
 
いずれにせよ、せいぜいひと月ほど始業を遅らせる程度の対応で、たいして大きな違いはない。
 
だが、日本の大学はなぜこうも「授業を行う」という例年のルーティンにとらわれるのだろうか
 
震災で被害にあった学生もいる。地震の衝撃で校舎の安全性に問題が生じている場合もある。余震もある。
 
しかも福島原発の被害は日々悪化の傾向を見せており、今後首都圏が放射能に汚染されていくかもしれない。
 
このような将来の見通せない時期に、なぜ大学を始めなければならないのか。何が何でも今年度前期の授業を行おうとするのか。2年間もドイツに暮らしていたせいだろうか、私にはそれがよく理解できない。
 
だから、ドイツの知人・友人に日本の大学の対応(4月から授業が始まるということ)を説明するのにも難儀をする。
 
おそらくドイツの大学が同じような状況に直面したら、大学は事態が好転するまで無期限の授業停止という決断をするだろう。希望者は大学に入校はできるが、通常通りの授業は行われなくなるだろう。
 
その大学の停止期間が1年になるか2年になるかはわからない。だが、状況の安全性が確認されるまで大学の正式の授業はなくなるに違いない。
 
被害の規模は比較にならないが、コンスタンツ大学にはそのような対応を予測させるような事実がある。
 
このブログでも紹介したが、コンスタンツ大学の図書館で11月にアスベストが発見された。その直後から図書館は閉鎖され、いまだに再開のめどが立っていない。1年以上は図書館閉鎖が続くということである()。
 
とにかく、図書館の建物全部と、200万冊といわれる蔵書の全てを浄化するのだという。それにはかなりの時間がかかる。
 
図書館の閉鎖というのは学生にとっても、教員にとっても致命的な不便となる。だが、「アスベストによる人体への危険」ということの理由で、この不便が継続されているのである。
 
このようなドイツの大学の対応には「過剰反応」という側面はある。私は、アスベストの危険を警告した上で、入館したいものには入館できるような措置を採った方がよいと思っている。
 
だが、日本の大学の対応は、あまりに先を急ぎすぎている。事態が見通せないままの「見切り発車」といわれても仕方がないのではないだろうか。
 
とりあえず大学は休校。学生はそれぞれの事情に応じて待機ないし避難。今後の予定は事態の見通しが立ち次第連絡する。こういう方針はとれなかったのだろうか。
 
・・・などと、ここいで私が文句を言っても始まらない。大学に雇われの身である私は、4月から大学に復帰し、予定通りの業務をこなさなければならない。
 
正直、憂鬱であり、不安である。
 
 
 
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