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受験生の皆さんには、もう遅いかな。
まだ受験生じゃない皆さん、参考にして下さいね。
「勉強の合間には必ず休憩を」 鈴木優一さん(東大野球部投手)
「浪人時代はテレビで『ドラゴン桜』を見ていました」東大野球部のエース、鈴木優一さん
受験シーズンも半ばを過ぎ、受験生にとっては正念場が続く中、昨秋の東京六大学野球で2勝した東京大学野球部エース、鈴木優一さんの受験の思い出を聞いた。
現役でセンター試験を受ける直前まで、名古屋大に行きたいと思っていましたが、高校の野球部の先生に東大を勧められて、一浪しても挑戦しようと決めました。先生の夢は、早慶戦に出る選手を育てることだったんですが、僕が東大に入れるなら、東京六大学野球の試合に出られる確率が高いからと。一浪で理2に合格して、野球と両立しやすいと聞いた農学部を選びました。
高3の夏から大学に入るまで、野球のトレーニングは全くしませんでした。身体を動かしたくなることもなかった。部活を辞めて半年で5、6キロ太ったんです。その後は体重は変わらなかったんですが、大学で野球部に入ってすぐにけがをして……。(トレーニングしていなくても)僕は大丈夫かなと思っていたら全然そうじゃなくて、1年目は身体を作って、2年目からやっと動けるようになりました。
勉強は朝型で、朝6時半ごろに起きて夜は9時か10時に寝る。高校の時の定期試験も同じでしたが、前日に勉強しても頭に残らない。理系だと、公式が頭に入ってしまえば、後はそんなにやることはないですから。浪人時代は、1日にどの教科を何時間くらい勉強するか決めて、1、2時間集中したら10分か20分休憩する。その繰り返しでした。野球でも、練習は集中してやりますけど、休憩はだらっとする。休憩しないと、僕はやれないと思います。
気分転換には、友達とのおしゃべりが楽しかった。テレビは、現役の時はあまり見なかったですが、浪人の時は毎日ドラマを見ていました。ちょうど「ドラゴン桜」を放映していて、おもしろかった。「(受験勉強の)役には立たなかったですが、うまくできているな」と思いました。
浪人の時は、受験前に「テスト前日にカレーライスを食べると頭がよくなる」というテレビ番組を見たんです。友達と一緒に受けに来ていたので夕食にカレーを食べた。僕は大丈夫だったんですが、友達はその日の夜も試験当日の朝も吐いてしまって。しかも、その友達だけ不合格。悪かったなあと思っています。
東大対策で、数学の「整数」と「空間」の問題を重点的に勉強しましたが、僕は「空間」が苦手。スイカをこう切ったら断面がこうなるとか、想像がつかない。ごく簡単な問題しかできなかったので、(出題されても)絶対できないと思っていたら、偶然出なかったんです。運が良かった。
がんばろうと思いすぎると、逆に力が出ないと思うので、冷静に試験に臨んでください。現役の時は1人で受けに来て、慣れないところで緊張した。友達と一緒だと気が紛れていいですね。
◇すずき・ゆういち 1986年愛知県生まれ。東京大学農学部3年在学中。愛知県立西尾高校から、一浪して東京大学に入学。野球部ではエース。卒業後の進路は決めていない。
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