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昨日もちょっと書きましたが、逢坂剛の「イベリアシリーズ」を本日読破しました。

『イベリアの雷鳴』『遠ざかる祖国』『燃える蜃気楼』『暗い国境線』『鎖された海峡』『暗殺者の森』そして『さらばスペインの日日』と続く、7編からなる約4000ページ、400字詰め原稿用紙約8000枚に上る大河小説です。

扱っている時代は1939年9月から1946年4月まで。
スペイン内戦終結後半年で疲弊しきっているスペインを主な舞台にして、戦時下のイギリス、ドイツ、ポルトガル、ヴィシー・フランス。そして最後にほんの少し東京裁判進行中の敗戦後の日本の様子を描いています。
主な登場人物は、陸軍後方勤務要員養成所(陸軍中野学校の前身)一期生で、陸軍参謀本部の密命を帯びて日系ペルー人の宝石商としてスペインに渡った情報将校の北都昭平、在スペインイギリス旅券管理事務所員で、MI6情報員のバジニア・クレイトン、連盟通信ベルリン支局長の尾形正義など。
ここに書いた主要登場人物はすべて架空の人々ですが、フランコ、ヒトラー、チャーチル、ルーズベルト、スターリン、ドイツ国防情報部のカナリス提督、MI6キム・フィルビー第9課長、駐スペイン日本公使須磨彌吉郎などの実在の人物が縦横無尽に活躍し、連合国・枢軸側入り乱れての情報戦が展開されます。
そしてフランコやヒトラーに対する暗殺計画や連合軍のシシリー上陸作戦成功のための「ミンスミート作戦」、ノルマンディー上陸作戦を成功に導いた各種欺瞞・謀略情報戦など、現実に行われた様々な情報戦が、二重スパイの暗躍などもあって、いかに巧妙に進められていったか、史実に基づきながらもスパイ小説としての面白さを存分に発揮して繰り広げられます。

逢坂剛氏が「太平洋戦争を描いた小説は数多いが、同時期にヨーロッパで日本人がどう戦ったか、あるいは戦わなかったか、その顛末を描いた小説は一つもない」ことからこのシリーズの企図が始まったというとおり、前掲した架空の登場人物3人の目を通して戦時下のヨーロッパと、そこで生き抜いた日本人の姿を描いた、第一級の歴史書ともいえる作品です。
しかし、最後にもう少し読者に想像の余地を残してもらえると良かったのだけれど、まぁ、大団円に纏めたかった作者の作中人物たちに対する思い入れもわかりますね(^^;

しかし、この小説を読むときには、昭平やバジニアがよく飲んでいたカディス県へレス周辺で作られるワインのシェリーを片手にしたいのですが、我が家の辺りではなかなか手に入らないので、止む無くバルセロナ近郊ベネデス地方の酒蔵トーレスのサングレ・デ・トロの白あたりを飲むことにしました♪

そして、やはり彼らがよく食べていたパエリヤが食べたくなりますね〜♡

今日はイエスの誕生を祝うという降誕節最終日。明日はクリスマス飾りをしまわねば(^^;
そして今日から3月末日まで我が家は喫茶部門も予約営業です。
別荘地内の道路の雪の状況もあるので、お越しの際はお電話1本お願いしま〜す♪

『巨人たちの落日』

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このところ安静にしている時間が多いお陰で読書がはかどり、ケン・フォレット作『巨人たちの落日』ソフトバンク文庫刊をやっと読み切りました。
途中、仕事上必要な本を読んだりしていたので、随分長い時間がかかってしまいました(^^;

ケン・フォレットは、テレビドラマにもなった『大聖堂』の著者だといえば、おわかりの方も多いはず。
僕にとってはこの作品が始めてだったのだけれど、すっかり気に入り、新たに何冊か南米の大河に注文しちゃいました(^^)v

この作品は、1911年から1924年。つまり第1次世界大戦前夜からロシア革命を経て大戦の終結。そしてドイツにおけるファシズムの台頭を暗示させるところまでを描いている大河小説です。

舞台はイギリス、ロシア、ドイツ、アメリカで、世界史の大転換点を横断的、俯瞰的に描いています。
イギリス側主人公は貴族の兄妹と炭鉱労働者の姉弟。ロシア側は両親をツァーリ(皇帝)体制に殺された工場労働者の兄弟。ドイツ側はカイザー(皇帝)の側近で高級軍人の息子。そしてアメリカ側は上院議員の息子で大統領の下級補佐官という、階級も性別も違う人々が縦横無尽に動き回り、重層的に物語が展開します。

もちろんウィンストン・チャーチルやデイヴィッド・ロイド・ジョージ。ウッドロー・ウィルソン。ウラジーミル・イリイッチ・レーニン。レオン・トロツキー。パウル・フォン・ヒンデンブルクなど、実在の人物も活躍しています。

巨人たちの落日とは・・・最後の場面で暗示されています。
イギリスの炭鉱労働者の家庭で育った少女が成長して労働党の下院議員となり、自分の子どもをウエストミンスター宮殿(国会議事堂)へ連れて行き、その炭鉱所有者で貴族院議員の伯爵とその息子に偶然階段で会う。普通であれば下層階級の者が道を除け、上流階級が階段を下りるのを待つのだが・・・
「『ご機嫌よろしゅう』とエセルはそっけなく言い、一歩前に踏み出した。フィッツはものすごい形相になった。渋々道をよけて息子とともに壁際に待機し、エセルとロイドは二人の脇をすり抜けて階段を上って行った。<了>」

久しぶりに重厚で壮大な歴史ドラマを楽しみました。
お勧めの作品です。

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『ハロー,僕は生きてるよ。』大月書店刊を読んだ。
著者のカーシム・トゥルキはイラクの工科大学卒の技術者で現在35歳。
2003年3月19日のイラク戦争開始から2007年にかけて、彼が書いたブログとメールを構成し、高遠菜穂子・細井明美両氏が編訳を行ったものだ。
本書には、多くの友人を戦闘で失い、交通事故で大けがを負った兄が米軍の検問を通れなかったことによって治療を受けられずに死んだいきさつなどが書かれ、「戦うことがイラク人を護り、助け、良い変化をもたらすと信じていた」彼が、日本人ジャーナリストやボランティアに出会い、ナホコの「平和」の論理によって「『平和』という概念を理解すること自体が僕を大いに混乱させた」という。そして「人々を支援するために(略)僕の両手はいつも『平和』にしておかなければならない。僕の手も心も、銃で多忙にしておくべきではない」と気付き、「イラク再建青年グループ」を結成。イラク人と日本人の共同プロジェクトが始まった。
民族や宗教を越えた信頼が、人を変え得るのだと実感した。

というコラム記事を大糸タイムスに書いたのだけれど、制限文字数一杯を使っても、意を尽くした書評になりませんでした(-_-)

ここで書ききれなかったことを書こうと思います。

高遠菜穂子さんは、例の人質事件に巻き込まれる1年近くも前の2003年5月ごろからカーシムのいるファルージャへ行き、支援活動をしていました。
本書を読むと、事件当時日本のマスコミのほとんどが、まるで西も東も解らない無鉄砲な若者がイラクの戦闘地帯に潜入しようとしてテロリストグループに誘拐されたかのように描き出していた姿とは全然違う彼女の実像が浮かび上がります。
この頃からカーシムは、彼女の「戦わないことがイラク人を幸せにする最善の方法だ」という考え方に触れ始めています。
高遠さんは2004年4月7日に誘拐される2日前、カーシムに「ファルージャの人々に緊急支援を届けるためにはどのルートがいいのか」メールで確認しようとしたが彼がそのメールを見たのが誘拐後で、彼はもしそのメールを事前に見ていれば「『今は来るな』と書いていただろう」と所懐しています。
そしてカーシムとその友人が直ちに行動を起こし、彼女を誘拐したグループをみつけようと多くの抵抗勢力のメンバーと会い、「彼女が傷ついた子どもたちを助けていたことを一生懸命説明し」たといいます。
間違いなく、彼女たちが解放されたのは、同国人のこうした努力の結果であり、日本国外務省の努力の結果ではなかったと、僕は確信します。
本書にも、彼女とともに活動するジャーナリストを含む多くの日本人が登場します。日本のマスコミが少しこの人々と接触するだけで、当時の報道とは相当違う報道が出来たと思います。
今でも様々な所で紛争が起き、日本の民間人が現地で政府機関が出来ない素晴らしい支援活動を行っています。
マスコミ人の良心を持って、「大本営発表」を鵜呑みにしない報道に心がけてもらいたいものだと、節に望みます。

本書にカーシムが書いた最後の一言は
「殺しの道具である武器が、唯一、僕の敵だ」

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近年話題の「山ガール」。
山屋にとっては、山から姿を消して久しい若者(しかも女性!)を再び山に呼び戻してくれた、とっても嬉しいこの現象ですが、この「山ガール」の火付け役がこの方、イラストレーターの鈴木ともこさん。

この方が2009年5月25日に平凡社から上梓した『悩んだときは山に行け!女子のための登山入門』と、その直後の6月23日にメディアファクトリーから上梓された『山登りはじめました』が、この「山ガール」現象を生み出したのだと言われているのです♪
そして今年になって『山登りはじめました2』と『ひとり登山へようこそ!女子のための登山入門』が、相次いで上梓されています。

てなことで、どんなものかと『山登りはじめました』と『山登りはじめました2』を入手してみました。
これが面白いのですね〜♪
この「コミックエッセイ」は、運動オンチ。体力ナシ。夜型生活。小心者。虫苦手。カラダ固い。根性ナシの28歳の「私」が、高尾山を皮切りに登山を始め、その魅力に取りつかれ、木曽駒が岳、立山、尾瀬・至仏山、鎌倉アルプス、富士山、丹沢・塔の岳、草津白根山、常念岳、八ヶ岳・天狗岳、屋久島・宮之浦岳と登り、そしてついに槍ヶ岳にまで登ってしまう顛末が描かれています。

それだけでもなかなか面白いのだけれど、実際の行程の写真や宿泊施設、お土産物、お弁当やお食事などの情報が満載で、更に山道具を買いに行く時の注意や助言、女子向け山アイテムなどの情報がわんさか詰まっている所が凄いですね〜。これは山を始めたい男性にとっても重要な情報源です。

多少山をかじったことのある方にも、是非お勧めの書です♪

なお、巻末に
※山登りにお出かけの際には、事故や怪我にくれぐれもご注意ください。万一の事故・怪我に関しまして著者ならびに編集部では責任を負いかねます。
との記述がありました。当然ですよね(^^;

土門拳の昭和

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今日も定休日(^^;
エッチャンと松本市立美術館で開催中の企画展「土門拳の昭和 −今、平和への祈りを込めて−」を観に行って来ました。

土門拳は第2次世界大戦前から活躍した報道写真家で、第2次世界大戦後、戦争遂行の国策に協力した反省に立ち、絶対非演出の絶対スナップを標榜、社会的リアリズムを主張し、日本の写真界に一時期を画しました。
彼は1963年12月27日に田村茂らの呼びかけで設立された日本リアリズム写真集団の顧問も勤め、後進の指導にもあたっています。
彼は「カメラは道具にすぎず、写真を撮るのは人間であり、思想である」と捉え、様々なジャンルの作品を残していますが、完全な没個性という報道写真ではなく、自分の思想を重視した作品世界を構築していました。

今回展示された304点の写真を、2時間以上の時間をかけてじっくりと鑑賞して来ましたが、やはり素晴らしい写真家だったのだと、改めて彼の作品群に圧倒されて来ました。
時代を切り取った作品群。古寺巡礼の作品群、有名人のポートレート、どれも良いのだけれど、中でも彼の捉えた子どもたちの表情が、何よりも素晴らしかったですね♪

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