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令和
初春令月 氣淑風和 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香
初春の令月にして 気淑く風和らぎ
梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす
蘭を何の疑いもなく春蘭だと思っていたが、中西進さんの万葉集全訳に蘭はフジバカマだが、広くキク科の香草をいう。ここでは梅と対にして香草をあげた文飾で実在のものではない。
フジバカマの開花期は8-9月ですが、「珮後の香を薫らす」とあるように「匂い袋に入れて腰の帯などに付けていたものが香っている」と解釈すれば、フジバカマを入れていて、それが香ったと理解できます。
和書に春蘭の記録が現れるのは江戸時代のことであり、寒蘭は明治時代である。
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★万葉集の花・樹木
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ヤマブキ:山吹 山振 八重山吹
Nikon D800・Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D
山振の立ち儀ひたる山清水酌みに行かめど道の知らなく
万葉集:高市皇子(巻二-0158)
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オキナグサ:翁草 ねっこ草
LUMIX GX7 ・CONTAX Carl Zeiss T* Distagon 35mm F:1.4
芝付の御宇良崎なるねつこ草あひ見ずあらば吾恋ひめやも
万葉集:作者未詳(巻十四‐3508)
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ウメ:梅
撮影地:愛知県名古屋市天白区
Nikon D800・Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
Nikon D800・Ai AF DC Nikkor 135mm F2
我がやどに盛りに咲ける梅の花散るべくなりぬ見む人もがも
万葉集:大伴旅人(巻五-0851)
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アセビ:馬酔木
Nikon D800・Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D
春山の馬酔木の花の悪しからぬ君にはしゑや寄そるともよし
万葉集:作者未詳(巻十-1926)
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