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我々が扱っている商品が、一般の物販と大きく異なっているのは、店頭に並んでいる商品がその
まま全て商品として流れていかないところにある。
つまり、花束にしろアレンジメントにしろ全て加工商品な訳で、店頭に並んでいるものに対して
付加価値をつけていく作業が必要となってくる。渋谷・新宿等の通行客が多い場所なら作り置き
で並べておくのも可能だろうし、実際良く売れているのを目にする。残念ながら、立地条件を
言い訳にはしたくはないが、田舎での商売展開としては不可能に近い。
つまり、衝動買いで来店!というのは皆無に近く、用事があってお見えになるお客様ばかりだ。
それは、ホームユースのお花であったり、誕生日であったり、記念日、発表会、お見舞、仏事関
係等々。。。用途は多岐に分かれている。
もちろん、何組ものお客様で店内がごった返す事も、希にはあるが(物日以外で)ほとんどは
店内に一組二組のお客様。。。といのが現状である。そんな中で、予算が違って使われる用途も
違い、まして好みが千差万別であれば、やっぱり作り置きは難しい。それこそ、価格別に色別に
それからデザインも色々となると、本当に難しい。一昔前なら、お客様の中にそれほど大きな
拘りがなかったような気もするが、今は雑誌やインターネットで、確実に目が超えている。
電話予約等で作っておいた配達商品やお持ち帰り商品をお客様の見える範囲でディスプレイして
おくのは以外と好評であり、初めてのお客様でも、当店がどんな仕事をしているのかが、一目瞭
然だからだろう。現在、うちのお店で出来るのは今までに作った作品・商品を写真で見て戴く以
外はその位しか出来ないのが現状だ。
もう一つ厄介なのが、”イメージ ”。
我々がよくお客様から注文を受ける際、カタログ商品は別として、様々な形容詞を形に表す作業
が必要になってくる。
一般的な、「優しい感じで」「可愛らしく」「派手に」等は楽なほうであり、お客様との間に
大きな隔たりはない。「大人っぽく」「凛々しい感じで」。。。となると、お客様と作り手の
感性の部分でどれだけ共感出来るかが鍵となり、「個性的に!」「変わった感じで!」というのも
どの程度奇抜なものが許されるのだろう。。。「○○ちゃんのイメージで。。。」に至っては、
その○○ちゃんの事、全く知らないのですが。。。返事さえ困ってしまう。
そんな中で、常に困り続けているのは花屋としての宿命かもしれないが、頭のトレーニングと
して考えた場合、お客様からの無理難題は老化防止にも繋がるんだと、自分に言い聞かせて
これからもアレンジメント制作に励む事にしよう。
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