四国の星

「四国の星」とは、空海が見た明けの明星。これを真理探究の旗印とした、玉井彰のコメント。論理性なき書き込みは削除する場合あり。

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憲法9条の非戦・平和の考え方は多くの誤解の中にあります。

現実の世界を見ず、ただ単に平和を叫ぶ、おめでたい頭の方々の主張だと馬鹿にする人もいます。果たしてそうでしょうか。

安全保障を、国家や国民がどれだけ安全でいられるかという観点から考察します。安全かどうかの重要な指標として、どれだけ敵がいるか、どれだけ味方がいるかということから考えた場合、平和を声高に叫ぶことで、少なくとも敵は少なくなります。好感を持って味方になる国もあり得ます。

どれだけ軍事力を持っても、好戦的だという評価があると、敵を増やすことになります。味方は軍事同盟に参加している国だけということにもなります(戦前の「日独伊三国同盟」が参考)。

もちろん、まるでケンカの弱い奴ということになると、「不良」にゆすられまくるということにもなりますから、一定の実力は必要でしょう。

一定の実力を有するということが確保できれば、あとは国家・国民の好感度を高めることに力を入れた方が安全度は高まります。軍事にあと「10」の力を増強させても、それに脅威を感じる国が「20」の軍事増強を行えば、安全度は低下します。これがエスカレートすると軍拡競争により国民の生活は苦しくなります。逆に安全度は低下するのです。

何故このような「軍拡」が起きるのかと言えば、軍部の「省益」追求と軍事産業の利益追求が政治(政治家)を動かすからです。要するに安全保障のための軍事力増強ではなく、彼らの利益のためのものであることに注意すべきです。もちろん、メディアをうまく利用して、これが国益だというキャンペーンが張られますから、これは見抜きにくい・・

国家の安全保障度ということで言うと、国家の方針がブレないということも大切です。人間関係でもそうですが、言っていることがコロコロ変わるのでは信頼されません。「集団的自衛権」における憲法解釈がある日突然閣議決定で変更されるということでは、周辺国家間の信用・信頼は確保できません。

信頼と好感度。これが国家の安全保障度を高める有力手段です。

しかし。

北朝鮮と中国は危ない国だが、どうなんだという疑問を持つ人もいます。

これらの国に攻められるという不安を煽る方々もいます。仮に、これらの国が日本を無茶苦茶にしてやろうと考えた場合、これは簡単です。原発が数十機、むき出しで存在するのですから、普通のミサイルを撃ち込めば被害甚大です。特殊部隊を送り込んで原発テロを行うことも可能です。原発は無防備です。自衛隊に原発事故に対する備えがないことは東日本大震災で明らかになりました。防衛も「縦割り」なんです。我が国は「平和」を主張するしか対抗策はありません。

「達磨さん転んだ」方式でジワジワ領土が侵された場合はどうだ、という意見もあるでしょう。【無人島を命懸けで守るべきかどうか】という文章で書いたとおりです。平和的解決手段優先で行くべきでしょう。また、このような場面こそ、「味方」の数が大切です。

なお、個々人レベルで観察すると、「非武装中立」が確保されているのが日本、「武装中立」がアメリカです。

殺人件数、強盗件数で比較すると(「人口10万人当たりで犯罪件数○○人」という統計があります)、殺人件数でアメリカは日本の9倍、強盗では23倍。これが自分の身は銃で守るという意見が多いアメリカの実相です。様々な要因はあるとしても、個人の安全度合いは「非武装中立」の日本が勝っています。世界レベルでの「非武装中立」がまだまだ先であることは認めざるを得ませんが、それに向けての努力は必要であり、そのリーダーたる資格を有するのが平和憲法を有する我が国ではないでしょうか(安倍政権によって資格が危うくなりましたが・・)。


☆「我が国に戦争遂行能力はあるか」をテーマに後日あるいは次回、予定。


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