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書庫落葉広葉樹林(低地)の木

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アカメガシワはよく見る植物ですが、花はなかなか気づかないことが多いです。

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岐阜県関市にて(7月1日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。

気づかないというのは語弊があるかもしれません。気づいているけど、気にしないため、なんとなく記憶に残らない・・・、そんな感じの花でしょうか。
それを裏付ける発見がありました。アカメガシワは雌雄異株(しゆういかぶ:雄株と雌株にわかれる)なんですねー。

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こちらは雄株。雄蕊の淡い黄色が目立ちます。遠くから気づくのは雄株ですね。

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淡い黄色の雄蕊がフワッとしていて、よく見るときれい。

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こちらは雌株。遠くからはあまり目立ちません。

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赤味を帯びた大きな雌しべが目立ちます。たくさんか花粉がキャッチできそう。

普段調査しながらそんなことも知らんかったのー」と怒られそうですが、そんなもんです。多くの植物の名前は知っていても、それらの生態を全て覚えているわけではありません。むしろ生態については知らないことが多いし、図鑑に書かれていない生態もたくさんあります。知らないことが多いから、飽きずに楽しめるのだと思います。

アカメガシワはトウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木(らくようこうぼく:冬に葉を落とす、10m以上に成長する木)で、本州(宮城県以西)、四国、九州、琉球に分布します。日本の野生植物(平凡社)では高さ15mに達するとありましたが、そこまで大きな個体に出会うことは稀で、目にするのは4〜8m程度の低木か小高木が多いと思います。鳥によって種子が散布されるタイプの先駆樹種(せんくじゅしゅ:森ができる際に最初に定着するような木々)で、草地や林縁といった明るい環境に多いです。先駆樹種の多くは寿命が短いので、大木があるような樹林には生育していません。

アカメガシワの特徴は次の3点です。花が無くても葉で見分けられます。
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①生態:樹高数mで花を咲かせます。
②葉のつき方と形:長さ15cm前後の長い柄のある大きな葉を互生(ごせい:葉が交互に着く)します。葉身(ようしん:柄を除いた葉の部分)は楕円形から広い楕円形で先はすらっととがります。大型の個体や上部の葉では細身の葉がつくことが多く、若い個体や下側の葉では広めの葉がつき、浅い3裂状になることが多いです。
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③葉の毛と色:若葉の両面には褐色の星状毛(せいじょうもう:星の形をした毛)が多く、裏面の星状毛は古くなっても残ります。名前のとおり、若葉は赤色になります。


琉球地方では見たことのない木々ですがウラジロアカメガシワ、クスノハガシワといった類似種があるようです。九州以北であれば酷似した植物はないですが、イイギリやアブラギリの葉の雰囲気が似ています。イイギリやアブラギリは殆ど無毛で葉がつるんとしているので、慣れれば見分けるのは簡単です。

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