2006 ドイツワールドカップ

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 最悪な朝・・・何でせっかくのワールドカップのファイナルがこんなに哀しいんだ。サッカーの魅力を存分に教えてくれた世界の祭典はサッカーの「怖さ」「醜さ」といった人間の負の部分をさらけ出すような形で終わったような気がする。ジダン・・・トロフィーの横を寂しく歩いていく背番号10番・・・

「なぜジダンはキレたのか?」今日は仕事の間もそればかり考えていた。ただ何となくわかることはマテラツィの言った一言がジダンの誇りや尊厳を傷つけるものであったということだろう。彼には偉大な去り行く英雄へのリスペクト等はなかったはずだ。中には「いかにこいつを消すか」頭突きを喰らいながらも「思う壺だ・・・」とほくそえんでいたのかもしれない。そこまでジダンを激怒させた言葉とは!?それは語って欲しくない。それを語ったら単なる負け犬の遠吠えにしかならないから。

 ジダンのいなくなったフランスは太陽が消えたかのようになった。イタリアへの容赦ないブーイング。そうだ、ここで一連の事件が線で結ばれる。イタリアチームの不正疑惑、ドイツ戦前の暴力報道・・・とつまりイタリアは、「勝つためには手段を選ばない」

 FIFAがいくらフェアプレーフラッグを掲げようと、いくら選手に差別撲滅を訴えさせようと、アズーリは「勝つためにはどんな手段をも駆使する」マスコミやフロントも使い・・・それがカルチョの国、ワールドカップ優勝国の正体だ。でもそれがプロならば、それが勝利のみを求める姿なのなら僕は愛するチームや国が一流にならなくてもいいように思う。「汚れた栄光」なんてうれしくないからだ。

 ジダンは今何を思っているのだろうか?栄光と拍手で終えるはずのフィナーレは一人の男によって、いや国によって踏みにじられた。僕はイタリアがトロフィーを掲げるところを見ずにテレビを消した。そんなところは見たくもなかったからだ。「ジダンが未熟」「自らの栄光台無しに」勝手に書け!!今最も苦しんでるのはジダン本人だからだ。

 でも一つ救われた。今大会のMVPがジダンに決定した。よれよれだったフランスをトーナメントへ導き、その求心力でチームをファイナルへ導いたのだ。そのジダンにはきっと何よりも守りたいものがあった。マテラツィに踏みにじられた誇りを守るためにあの瞬間があった・・・と思うのは僕が甘いからだろうか?1日今日はこんなことばかり考えていた。
 

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