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今日スタジアムへ向かう電車の中で、仲間のAさんからメールをもらった。
「橙魂を送ります!」
と。ダービーの後,笑って別れた彼女がしばらくスタジアムに来ることができないのを知ったのは新潟戦の前だった。甲府で久しぶりに再会した山形のSさんも次に会うのはだいぶ先になる。
「多くの仲間たちが今日来ることができない」
ならこの大宮戦はどんなに薄い可能性でも残っている限りは闘わなくてはいけない。水曜日のナイターで動員も厳しい。(結局6300人)あえてこのゲームを見に来るということはこの意味を知ってのこと。今日はただ勝つだけでは意味がない。
ゲーム前にコールリーダーから
「3点差が突くまではビッグフラッグは出さない」
ことが告げられた。サポーターも覚悟している。選手にもそれを届けなければいけない。
しかし、前半はいつものパスをつないでいこうとするスタイルが「がむしゃらさに欠ける」と捉えられたのか、一番まとまらなくてはいけないゴール裏からも不満の声が多く飛んだ。実際今日の大宮からは失点することはないと思った。だから上手く形を作っていけば道は開けるはずだ。
監督の動きは素早かった。前半の終了わずか前に純平→枝村。後半前に矢島→ジェジン、後半途中に西澤→太田。後半に流れは完全に変わった。
市川のクロスをジェジンが決めた。まず1点。更にゴール前で倒された枝村がFKをもらう。前半は外した淳吾は完璧に決めた。2点目。
スタジアムの雰囲気が変わった。もう選手への罵声は聞こえなかった。次の瞬間を見逃さないことに集中し、ひたすら声を出す。フェルナンジ−ニョがキープしたボールに対し、圭輔が、
「ここに出してくれ!!」
と合図を送る。フェルと圭輔の意思がぴったりと合った瞬間3点目が生まれた。海人の守りも落ち着いていた。思えば去年もナビスコの最終予選では海人の粘りが光ったのだもの。
さあ、行こう!!意地でも勝ってみせる!!残り時間はわずか・・・ロスタイムも2分。何度もチャンスを迎えながらも残り1点は奪えなかった。ただ、選手たちは最後まで必死にボールに向かっていった。前半と比べ、アグレッシヴになれたのはコールリーダーのハッスルメッセ−ジがゴール裏にも届いていたのだと感じた。
しかし、無常のホイッスル・・・柏が3−0での勝利の一報が入った。これで決勝トーナメントは2年続けて消えた・・・3−0という完璧なゲームの結果も予選敗退という結果が重くのしかかる。
「FOOTBALL大人を子どもにし、子どもを大人にする」
そう、子どものように試合の展開に一喜一憂し、勝利を収めながらも「勝点」「得失点差」という残酷な現実の前に自分の意思ではどうにもならないものがあることを知る。それは大人になるに従って世の中の不条理を知ることに似ている。
でも、今日、選手も、スタッフも、サポーターもみんな熱かった!後半の盛り上がりは最後の最後の勝利の1点を期待した。ようやくスタジアムが1つになれた。そのことはどれだけ大きな収穫だっただろうか?選手の頑張りは胸を張っていい。敗れても誇りは常に持っていたい。
ナビスコカップ終戦。でもこの勝利は明日につながる1勝。土曜日は再び多くの仲間の「橙魂」を背負って、広島へ行く!
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